SAP OEMで本業のソフトウェアビジネスに新たな価値を


全世界で1万社を超えるパートナー企業が形成するSAPのエコシステム。これらの経験豊富なパートナー企業によってSAPのソフトウェアは新たな価値を得て、さまざまなかたちでユーザー企業に提供されています。この記事では、パートナー企業によるSAPのソフトウェアの提供方法の中でも少し特殊なOEMモデルについて、そのメリットをご紹介したいと思います。このSAP OEMによって、SAPのソフトウェアは“影武者”として多くのパートナーソリューションに組み込まれて活躍中なのです。

SAPのOEMモデルとは

業務で利用されるアプリケーションの構築には、複数ベンダーのパッケージソフトウェアや個別仕様による受託開発のシステムが利用されます。SAP ERPもその一つですがERP以外にも多くのパッケージが存在します。パッケージソフトウェアのビジネスは、うまく流通させることで受託開発型と比べるとマージンを得やすいと言われます。しかし、数多く流通させるためには他社製品と比べた競争優位性が必要であり、顧客ニーズに対する先見性や、新たな機能開発・展開への慎重な判断が求められます。パッケージソフトウェアのビジネスは、賢い戦略と方針が結果を大きく変えるのです。

通常、新たな機能の展開には、基本設計に始まりSEのアサイン、プロトタイプの構築など、多くのプロセスと時間を要すものです。市場投入までの時間(Time-to-market)を考えても、他社との差別化が容易ではないのはあきらかです。

そこでSAPはOEMという仕組みを通じて、このような課題を抱えるパートナー企業に解決策を提供しています。OEM といえば、相手先ブランドで製品を提供するのが一般的な定義ですが、SAP OEMの場合では、SAPのソフトウェアを「新たな付加価値」としてパートナーの製品に組み込んでいただくことができます。これによりゼロから新機能を開発するための時間とコストを節約できるほか、必要が無くなった場合にはすぐに販売を止めることもできます。

すなわち、たとえばモバイルやビジネスインテリジェンス(BI)など、多くのユーザー企業が必要とするであろう機能をSAPから「調達」することで、パートナー企業は本業のビジネスに注力しながら手軽に製品のカバー範囲を広げ、新たな価値を付加して提供できるわけです。

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すでにこのOEMモデルは、数多くのパートナー企業に採用されています。以下で、その事例をいくつか紹介させていただきます。

1.OEMで自社製品の強みを最大化した国内大手システム開発企業

国内大手のメーカー系SI企業では、国内の中堅企業向けにERPパッケージを販売しています。ERP単体としての優位性以外に、決定的な他社との差別化を図るためにSAP BusinessObjectsのOEMを利用しています。

同社では、SAP BusinessObjectsを使ったサンプルテンプレート(各業務におけるパートナーの導入実績・ノウハウを集約させた分析画面)を準備し、自社ERPといち早く接続できるセットを提供しています。同社のERPを導入する企業は、SAP BusinessObjectsのダッシュボードやレポートを活用することで、経営の意思決定に必要な商品別・顧客別といったさまざまな切り口でERPのデータをビジュアル化することができるようになるため、ERPの導入効果を最大化することができます。

BIの開発に自社のリソースを割くことなく、SAP BusinessObjectsをOEMで提供することで、主製品であるERPの差別化に時間とコストを優先している事例です。

2.OEMでサービスの提供コストを抑えた国内情報サービス企業

国内のある情報サービス企業では、特定業種向けに営業資材の購入履歴を分析できるASPサービスを提供しています。このASPサービスを利用する企業は、自社における資材の購入履歴を分析することで、効率の悪い資材調達を避けることができます。

同社はこの分析環境や、ベンチマーク提供の仕組みをSAP BusinessObjectsで構築しています。自社開発ではなく実績ある汎用製品を利用することで、サービス開発にかかる時間や運用コストを圧縮しています。また安定稼働し、運用にも定評のあるSAP BusinessObjectsをOEMとして採用することで、自社サービスの総合コストを抑え、ビジネスの展開に成功しています。

SAP OEMで本業のソフトウェアビジネスに新たな価値を

上記のようにSAP OEMは、パートナー企業のプラットフォーム製品、クラウド製品、アプリケーション製品などにSAPソフトウェアを組み込むことで、新たな価値を生むソリューションとして提供していただくことを推進しています。またSAP OEMは、各パートナー企業のビジネスにあわせたラインセンスモデルの最適化や、利用用途を限定した製品提供など、さまざまなケースに対応します。SAP OEMを活用いただくために参考となる情報は、SAPが定期的に開催するセミナーでもご紹介しています。

新製品の開発や、新たな市場への参入に大きな投資を行うことが難しい時代であるからこそ、SAP OEMをうまく活用いただき、本業のソフトウェアビジネスを充実させ、確実なビジネスの展開につなげていただければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

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【日時】2015年5月20日(水) 10:00~19:00 (受付開始 9:30)
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【参加費】無料・事前登録制
【定員】300名
【詳細・お申し込み】 本イベントは終了いたしました

≪プログラム≫
開発者、技術者向けイベントとしてその内容を吟味しており、従来からのSAP技術者のみならず、SAP HANA上でオープンな技術を活用して新たな価値創造を目指す方々にもお応えできるよう、また、SAP S/4HANAの技術情報も盛り込むなど、魅力あるコンテンツ満載となっています。

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