SAP HANA対応 統合データ保護/管理ソフトウェアCommvault Simpana


こんにちは、SAPジャパン花木です。今回は、SAP HANA対応のバックアップツール製品の紹介です。

Commvaultは、アメリカ発の企業向け統合データ保護/管理ソフトウェアの企業で、SimpanaはCommvault社が提供する製品です。

SAP HANAのバックアップ/リストアをサポートするバックアップツールには、Allen Systems ASG-Time Navigator、EMC Networker、HP Data Protector、IBM Tivoli Storage Manager、Libelle Business Shadow、SEP Sesam、Symantec NetBackupなどがありますが、Commvault Simpanaもその中の1つです。

昨年、Commvault Systems Japan株式会社の協力を得てCommvault Simpana+SAP HANAの動作テストを行う機会がありましたので紹介したいと思います。

Simpanaとは

統合データ保護/管理ソフトを標榜するSimpanaとは以下のような製品です。

  • 1つのコンソール、1つのプラットホームを通して、バックアップからアーカイブ、レプリケーション、スナップショット管理まで対応可能で、一元的な管理を行うことができる
  • 重複排除機能を有し、効率的なデータ保護が可能
    • DASH FULL機能により、インデックス情報と重複排除データベースのみを更新することにより、再度フルバックアップを行うことなく、合成フルバックアップを作成することができる。
    • DASH COPY機能により、一度送信された、重複したブロックは送信せずにセカンダリーサイトにリモートコピーを作成することができる
    • 長期保管用に重複排除された状態でテープにデータを書き込める
  • アーカイブ機能
    • ポリシーベースで、利用頻度の低いデータや古いデータを自動的にセカンダリーストレージへ移動することが可能
  • ハードウェアスナップショットをバックアップイメージとして有効活用
    • IntelliSnap機能でアプリケーションとの整合性が取れたストレージスナップショットを取ることができ、バックアップとすることができる
  • クラウドストレージ対応
    • ローカルのディスクやテープ装置だけでなく、AWS S3、Azure Storageおよび互換ストレージに書き込み可能
  • マルチテナント機能
    • ユーザーやテナント管理者ごとに、アクセス権やリソース権限の設定が可能で、複数のサービサーに対応可能
  • エンドポイントバックアップ
    • PCやモバイルデバイスなどエンドポイント・デバイスのバックアップに対応し、自動バックアップ、セルフサービス・リストア、データ損失防止などの機能を提供

コンポーネント

Simpana環境は以下のコンポーネントで構成されます。

  • CommServe (CS)
    • Simpanaの統合管理サーバーでコンソールからSimpanaの全機能の設定と管理を行う
  • MediaAgent (MA)
    • バックアップ対象から送られたデータをストレージに保管する
  • Intelligent DataAgent (iDataAgent : iDA)
    • バックアップ/リストア対象のクライアントにインストールするエージェント・モジュール。SAP HANA専用のiDAがある。

Commvault Simpana

バージョンアップ

現在のバージョンは v10 (2016 年中に v11 がリリース予定です)ですが、概ね以下のサイクルでバージョンアップが行なわれるようです。

  • 2-3年ごとにメジャーバージョンアップ
  • 3ヶ月毎にサービスパック

SAP製品への対応

前述のように、SAP HANA用のiDAを使用することにより、HANAのバックアップを行うことが可能です。同様にSAP ASEもサポートしています。

ERPに関しては、HANA、Oracle、MaxDBについてはサポート、ArchiveLink と連携した ERPデータのアーカイブ機能にも対応しています。

SAP HANAのバックアップ

サードパーティ製品がHANAのバックアップを取る場合には、SAP BackIntというインターフェースをサポートしなければいけませんが、SimpanaのiDAはSAP BackInt for HANA 1.1を使用しており、HANAのバージョンで言うとSPS05からサポートしています。

今回の検証環境は以下のような環境で行われました。

Commvault Simpana_検証内容

Commvault Systems Japan株式会社には、昨年から継続的に検証作業を行っていただいており、現行のSimpana 10 (SP12)では以下のように確認が取れています。

  • SAP HANA SPS10に対応
  • Simpanaによる他のホストへのDBコピーができることを確認
  • マルチテナント環境におけるバックアップ/リストアができることを確認 (SPS09 Revision 94 以降)
  • シングルノード / マルチノード環境に対応

サードパーティ製品を使うことのメリットは、SAP HANA側にない機能が使えることです。例えば今回のケースでは、バックアップを圧縮して保存することができます。また、バックアップファイルの世代管理機能などは地味ですが、容量が大きくなりがちなバックアップファイルを格納するストレージへの投資最適化に貢献するのでは、と思いました。

SimpanaのGUIを使用したバックアップも可能らしいので、他のデータベース製品もお使いのお客様は製品間の使用感の違いに悩むこともありません。

SAP HANAユーザーにはぜひ一度ご検討いただきたい製品です。

尚、Commvault Simpanaの製品情報、検証内容を含むCommvault Simpana+SAP HANAの使い方の詳細については、下記参考情報のリンクをご覧ください。

参考情報