基幹システムのクラウド化はパートナーエコシステムで拡大する


SAP SapphireNOW 2015, Orlando, USA

SAPジャパンのパートナー統括本部でパートナー開発を担当している斎藤です。今年2016年は特にクラウド領域のパートナー開発に注力しており、この度、ここSAPジャパンブログという場所を使って「パートナーとクラウド」というテーマで情報発信することにしました。

 

「クラウド」と一口に言いましてもその意味するところは多岐にわたりますが、今回は、安川情報システム株式会社様(以後、安川情報システム)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様(以後、CTC)、SAPジャパンの三社で先ごろ発信させていただいた以下のプレスリリースを起点に、「既存基幹システムのクラウド利用/移行」という観点からパートナーとクラウド、そしてSAPとの関わりを見ていきます。

 

安川情報システム、社内基幹業務システムにSAP® S/4HANAとCTCのクラウド基盤を採用』(2016年3月10日発表)

 

今回の発表は、安川情報システムがSAP S/4HANAの採用を決定されその次期基幹システムがCTCの基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」上で来春から稼働する、というものです。オンプレミスの企業システムをクラウド(IaaS)へ移行するという動きはめずらしいことではありませんが、ERPのような基幹システムをクラウドへ移行し運用していくには、アプリケーション側とそれを支えるクラウド側の双方に高いスキルと豊富な経験が求められます。今回の新システムでは、SAP ERP移行や関連システムとの連携で豊富な実績を持つ安川情報システムがクラウドパートナーとしてCTCを選択した事例ですが、これは、昨年10月にCTCとSAPジャパン、米Virtustream共同で発表した「基幹システムのクラウド協業」のひとつの成果と言えるでしょう。VitustreamとSAPは基幹業務のクラウド化で全世界的に協業してきた経緯があり、そのノウハウやユニークな技術がCUVICmc2に活かされていると聞いています。(参考:『CTC、SAPジャパン、Virtustreamが共同で基幹系特化型のクラウドサービスを開始』)

SAPではお客様の業務システムをクラウドで安心してお使いいただけるよう様々な取り組みを進めていますが、もっとも重要な活動のひとつがクラウドをめぐるパートナーエコシステムの発展と考えています。SAP自身も自社でデータセンターを持ちお客様の基幹システムとその運用をお預かりする「SAP HANA Enterprise Cloud」というサービスを持っていますが、スケールの観点(SAP一社だけで世界中の基幹システムをお預かりできるはずがありません)や多様性の面(お客様には様々なニーズがあり市場全体の多様性は確保されている必要がある)で、パートナーによる高品質で多彩なクラウドサービスがより充実していってほしいと考えていますし、そういったクラウドベンダーと協力してお客様を成功に導くパートナーのコラボレーションに高い期待を寄せています。

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