SAP BusinessObjects BIとSAP HANAの親和性


今回は、SAPのアナリティクスソリューションの1つであるSAP BusinessObjects BIと、SAP HANAの親和性についてご紹介します。

SAP BusinessObjects BIの特徴

SAP BusinessObjects BIは、あらゆるユーザ層に対し、様々な情報活用ニーズに適したBIツールを提供することができる、統合BIプラットフォームです。

SAP S/4HANAの基盤であるSAP HANAに蓄えられたデータをはじめ、企業内のあらゆる情報を活用することで、業務要件に沿ったあらゆる利用シーンで、ビジネスパフォーマンスを最大化することができます。

SAPBOBI全体像

多様なBI要件に即したフロントツールを、以下3つのカテゴリで提供します。

1. データディスカバリ

ユーザ自身がさまざまなデータを結合・加工・分析し、結果として得られた知見を共有化することで、データを発見するまでのリードタイムを短縮することができます。

また、キーワード検索による検索結果から画面を自動生成し、ファセットナビゲーション機能を使って、直感的な操作で大量データから必要な情報を発見することができます。

2. レポーティング、ダッシュボード & アプリケーション

直観的なドラッグ&ドロップ操作による抽出条件設定や、ドリルダウン・ドリルアップ、分析軸入れ替えなどの動的なデータ分析が可能な非定型レポーティングツールと、罫線、条件付き書式、法定帳票など正確かつきめ細かなレイアウトに対応している、ピクセルパーフェクトな定型帳票ツールを提供します。

また、開発生産性と拡張性を兼ね備え、HTML5形式でモバイル&Web上に展開可能なダッシュボードアプリケーションを開発することができます。

3. アドバンスドアナリティクス

データ・マイニングツールとして、ユーザ自身がアルゴリズムを選択して独自の分析モデルを自由に構築できる機能と、機械学習のエンジンを使って短期間でより多くのモデルを構築できる機能を提供します。

運用管理面では、ユーザ/グループごとの各種セキュリティ権限やアクセス制御、システムリソースの監視およびしきい値を設定した管理者へのアラート通知や、ユーザアクティビティをログすることによるユーザ利用監査機能など、IT統制をサポートする様々な管理機能を提供します。

IT統制をサポートする様々な管理機能

また、BI Administratorsのコックピットを使用して、システム利用状況の可視化や、詳細にドリルダウンすることにより、各種アプリケーションやリソースの利用頻度など、統計情報を確認することが可能です。

BIAdministratorコックピット

SAP HANAとSAP BusinessObjects BIの親和性

SAP BusinessObjects BI の最新バージョン4.2では、SAP HANAとの親和性がより高くなり、SAP S/4HANAの基盤であるSAP HANAのメリットを最大限に引き出せるようになりました。

以前のバージョンまでは、定型帳票ツール(Crystal Reports)やダッシュボードツール(Design Studio)などからSAP HANA Viewを参照できましたが、SAP BusinessObjects BIの最新バージョンでは、より多くのユーザで利用されている自由検索・分析ツールであるWeb IntelligenceからSAP HANAへダイレクトにアクセスできるようになりました。

SAP S/4HANAのABAPレイヤで管理されるCDSビューを通してアクセスすることで、業務別の切り口で情報分析が可能になるのと同様に、SAP HANA Viewを介してより柔軟な情報分析ができるようになります。

SAP HANAへのダイレクトアクセスのご紹介の前に、Web Intelligenceの特徴を確認しておきましょう。

Web Intelligence

Web Intelligenceは、複雑なデータ抽出条件を直感的なドラッグ&ドロップ操作で行え、データの加工や最終的なレポート作成までを実行できるレポーティングツールです。

クロス集計、ドリルダウン・ドリルアップ、分析軸の入れ替えなどの非定型分析用途をサポートしており、情報活用のセルフサービス化を支援します。

SAP HANAへのダイレクトアクセスをサポート

SAP HANAへダイレクトにアクセスする場合は、ユニバースを介さずにリレーショナル接続、またはOLAP接続でSAP HANA Viewに直接アクセスすることができます。OLAP接続を通してアクセスする場合は、SAP HANA Viewに設定されている階層設定もサポートされます。

SAPHANAを生かす情報活用プラットフォーム

ユニバースを介してSAP HANAにアクセスする場合、他のデータベースと同様にデータ取得後の集計/分析などの計算処理はBIシステム側で実行され、BIシステム側のリソース、処理能力に依存していました。
SAP HANA へのダイレクトアクセス方式は2通り用意されており、1つはHANA ViewにアクセスしてBIシステム側にデータを取得する方式です。ここの方式は、ユニバースを介してSAP HANAにアクセスする場合と同様に、計算処理はBIシステム側で実行されます。
もう1つの方式は、SAP HANAオンラインモードです。この方式の場合は、SAP HANAで実行可能な計算処理はSAP HANA上で実行され、インメモリ処理へプッシュすることにより、パフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。SAP HANA オンラインモードで作成されたレポートは、「SAP HANAから接続解除」オプションを使用することで、BIシステム側にデータを取得/保持する形式のレポートに切り替えることも可能です。

さらに、SAP S/4HANAとSAP BusinessObjects BI を合わせて利用することで、以下のメリットを享受することができます。

HANA Viewからユニバースを自動生成
SAP HANAで定義された各Viewを利用し、ユニバースの分析定義を自動生成することができます。ユニバース側で、グループ/ユーザに紐づいた分析項目ごとの使用制限や、行・列レベルのデータアクセスの範囲制御などを実装したい場合には、有効なアプローチです。

OLAP+OLTPのプラットフォーム統合
ダッシュボードや、分析結果を、HANAのプラットフォームに、直接配置することができるため、PDCAサイクルを1つのプラットフォームで実現できます。

HANAの資産やテクノロジをBIで活用
HANAの持つ各種Viewや、変数、階層定義、地理空間処理、統計処理など、様々な資産・テクノロジをBIから利用することが可能です。

プラットフォーム全体を統合モニタリング
BI、およびHANAは、SAP Solution Managerとの連携が可能であるため、システム全体の統合/集中監視が可能です。OSリソース(CPU、メモリ、ディスク使用状況)、アプリケーションの死活監視、レポートパフォーマンス監視など、情報活用プラットフォーム全体を監視することが可能です。

まとめ

今回は、SAP BusinessObjects BIとSAP HANAの親和性に関してご紹介させていただきました。SAP S/4HANAの基盤であるSAP HANAとの親和性の向上により、SAP HANAの恩恵を100パーセント享受することができます。

次回は、データ・マイニングソリューションである、SAP BusinessObjects Predictive Analyticsの最新情報をお届けします。

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