SuccessConnect 2015【世界最強人事 事例に学ぶグローバル人事への取り組み】レポート2


Global Human Resources transformation in Japan

こんにちは、SAPジャパン藤田 園子です。シリーズでお届けしているレポート、2015年12月4日に開催された『SuccessConnect 2015 世界最強人事 事例に学ぶグローバル人事への取り組み』の講演を紹介します。今回は、富士通株式会社 人事本部長代理 SVP, Head of International HR and Deputy Head of Global HR であるLuis Souza 氏の「日本における人材開発の課題」に関してのご講演を紹介します。275535_l_srgb_s_gl

日本の伝統が社員の成長を遅らせる要因に

人事部の役割は、ビジネスパートナーとして会社の目指すべき方向や置かれている環境を理解し、その原動力となるべき人材を効率的に雇い、さらに育成することにあります。6カ国の上司の下で働いてきたSouza 氏は、「人生、ビジネス、企業経営に関してまったく異なる文化的観点に触れた経験から、日本企業の人事部門には克服すべき4つの課題がある」と指摘しました。

1つ目の課題は「リーダーの育成」です。「フォーブス誌で、世界的に著名な企業のCEOのトップ20が載っていました。フォーブスはアメリカの雑誌なので20名のうち13名がアメリカ人であっても特に驚きはしませんが、残りの非アメリカ人の7名の中に日本人の名前はありませんでした。日本の企業で働いているせいか、それが非常に悔しいのです」とSouza 氏は語ります。この結果は、グローバル化していくビジネス環境において、日本企業は国際的に通用するリーダーの育成が追いついていないということの証左といえるのではないでしょうか。

これは2つ目の課題の「年功序列制度」が深く関わっているとSouza 氏は指摘しました。日本では目上の人を敬うという文化がありますが、その伝統を企業にも取り込んでいる点で、才能ある若者の成長が遅れるという問題を引き起こしているというわけです。

諸外国であれば、年齢にとらわれることなく、才能のあるものには責任を与えられどんどん昇進していく場合でも、日本においてはある程度の年齢に達するまで同じポジションで待たなくてはなくてはならないことが少なくありません。海外の同じレベルの能力を持つ人材と比較すると、30代ではあまり変わりませんが、40代になるとその差は歴然としてくるものです。待つということは、それだけ能力や競争力の開発が遅れてしまうものなのです。

年齢が及ぼす影響、その実態とは