デルのちょっとユニークな試みとSAP HANA


SAP SapphireNOW 2015, Orlando, USA

SAP SapphireNOW 2015, Orlando, USA

SAP HANAをめぐって、SAPはハードウェアベンダーやIaaSプロバイダーとのきわめて密な連携のもと最高のパフォーマンスを発揮するインメモリープラットフォームをお客様へお届けしています。今回は12社(本校執筆時点)のサーバープロバイダーの中からデルにスポットをあて、グローバルでの協業や国内での取り組みさらにはパートナーエコシステムなど、お客様に価値ある情報をお届けします。

実はかつて私はデルの日本法人で仮想環境管理ソフトウェアの担当をしていたことがありました。当時はSAPとデルとの間のHANAに関する協業はグローバルが先行しており、国内での取り組みはまだ始まったばかりで目立った活動はなかったと記憶しています。しかしここ数年で状況は大きく変わりました。グローバルでは、SAPのグローバルテクノロジーパートナーとして「SAP HANA Innovation Award 2015」を受賞したほか、先のSAPPHRE NOW(米オーランド/5月)では中堅市場をターゲットとした『Dell Validated System for SAP HANA Edge』というパッケージ製品を発表しました。この製品は、SAP HANA Edge Edition、SAP Predictive Analytics、SAP Lumiraが事前導入されており、さらに、デルによるサービスが提供されスムーズな導入や移行、本稼働が実現できる構成となっています。

一方国内へ目を向けますと、両社施設における検証環境の充実やSAPパートナーネットワークの活性化など、SAP HANAに最適化されたサーバーやストレージを提供するベンダーとして注目度が高まっています。

デルとSAPはそれぞれ田町と半蔵門に検証センターを持っており、検証環境が整備されています。田町のデル東日本支社には、ショールームを兼ねる検証施設「デル ソリューション イノベーション センター」があり、SAP HANAを含む様々なSAP製品の検証が行われています。最近の成果としては、SAP HANA SPS 09から搭載された「Dynamic Tiering」(ストレージを含むデータ保管の階層化技術)について、ユーザーやアプリケーション視点での使い勝手やパフォーマンスデータの収集と解析、効果的な運用などについて、多角的かつ詳細な検証を行っています。このDynamic Tiering検証作業はデルとSAPの共同作業のもとSAPパートナーであるTISの支援をいただきながら実施されました。

また、パートナーエコシステムの拡大という観点から、デルはユニークな試みを始めています。今年の4月に旗揚げされた『Dell Engineered Club for SAP HANA』がそれです。この「クラブ」は、お客様がSAP HANAやSAP S/4HANAを最適な環境でご活用いただくためのSAP関連最新情報や技術情報などを共有するテクニカルコミュニティで、約30社のSAPパートナーやISV(もちろんSAPも)の賛同を得て、4月8日に第一回パートナーイベントが開催されました。ハードウェアベンダーとSAPとの二社協業や、SAPパートナーを交えての三社、四社協業はごく一般的に行われていますが、SAPパートナーによる技術コミュニティー活性化を目的とした集いの場をハードウェアベンダーが演出するというのはおそらく初めてのことではないかと思います。パートナーにとってもお客様にとってもメリットのある取り組みですので、今後の発展に期待したいところです。

今回ご紹介したデルの取り組みやDell Engineered Club for SAP HANAの活動内容・成果などにご興味がおありの方は、2016年7月29日(金)に東京・品川で開催される『SAP Tech JAM』のデルセッションや展示エリアなどで詳しくご紹介する予定ですので、ぜひご参加ください。

SAP Tech JAM
~ 技術者が創る未来の話をしよう。SAPテクノロジーの祭典 ~

≪開催概要≫
【日時】2016年7月29日(金) 10:00~19:30
※10:00~11:30は、併設の「SAP Forum」のOpening & Customer speech
ならびに基調講演「デジタルエコノミーにおけるビジネスの再創造」を
ご聴講いただけます(別途SAP Forumへのお申し込みが必要です)
【場所】グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
【構成】スペシャルセッション、ブレイクアウトセッション、ハンズオンセッション、ランチョンセッション、
スポンサー展示、ネットワーキング
【対象】開発者、システム設計、運用管理者、アーキテクト、その他エンジニア
【参加費】無料(事前登録制)

お申込み: http://forum.sapevent.jp/jam.html