すでに導入されているBI、現場ユーザーはどれだけ使えていますか?


データ活用の現場が変わろうとしています。以前のブログでお書きしましたが、従来のシステム部門やBIの担当者など、決まった部門による労働集約的なデータ利用(厳密にはデータ加工ですね)では、意思決定に遅れが出てしまいます。

「爆発的に増加を続ける企業データ活用」「意思決定のさらなる効率化」に対するニーズが高まる中で、これまで以上に現場ユーザーのデータ活用が重要になってきています。

ここで課題となるのがユーザビリティです。

いくら最新のシステムを導入しても、現場のユーザーが使いこなせなければまったく意味がありません。ほしいデータを直観的に、リアルタイムに検索、活用できることが何よりも重要なのです。こうしたニーズの変化に合わせて、世界のトップシェアをほこるSAP BusinessObjects BIはさらなる機能拡張を続けています。
その中から今回は、データ探索の重要性と機能詳細についてご説明したいと思います。

今なぜ、現場ユーザー向けのデータ探索が求められるのか

激変するビジネス環境に対応するには、ただ単に従来のビジネスニーズに応じたBIレポートを多くのユーザーに提供するだけではなく、これまで想定できなかったような変化にもリアルに対応できるデータ探索・集計・表示を、柔軟かつ容易に現場ユーザー自身が実行できなければいけません。これまでの「開発」を前提とするBIシステムでは、想定不可能な要件に迅速に対応することは困難だからです。

SAP BusinessObjects BI 4.0 FP3で提供されるデータ探索の機能は、開発はおろか、設定についても非常に簡素化されています。ビジネスユーザー自身で、非常に簡単に、必要とするカスタムダッシュボードを構築・利用することができます。

誰もがデータを使えるようになれば、一部の限られた担当者だけが情報を利用するのではなく、BIそのものを活用したコラボレーションが可能となります。しかも、リアルタイムなデータ探索が可能になれば、デスクに向かって1人で考えるのではなく、ミーティングの場で他のメンバーとやり取りしながら、さまざまなビジネスの状況に応じて見るべき情報の軸を変えたり、対象となるデータすらも変更しながら、分析を実行することができます。

さらに、モバイルデバイスを使用すれば、顧客訪問先に着くまでの数分の移動時間であっても、数秒というレスポンスでデータを参照することができます。これにより、情報探索、分析、思考の場が格段に拡がり、加速するビジネスのスピードに対応できるようになります。

自分なりのビジネスビューを簡単にビジュアル化

「データ探索」と呼ばれる本機能は、Google検索の感覚でキーワードを入力するだけで、リアルタイムに自由な検索と情報の絞り込みを可能にするSAP BusinessObjects Explorerが大幅に機能強化されたものです。各ユーザーの用途に応じてさまざまなグラフで簡単にビジュアル化(ここでは『カスタムビュー』と呼びます)できます。

たとえば、検索キーワードを入力して自分のビジネスエリアにデータを絞り込み、アウトプットとして棒グラフなのか、折れ線グラフなのか、またはパイチャートなのかというビューを選択するだけで、必要な情報を即座にカスタムビューとして設定することができます。この設定はいったん登録すれば、日常のビジネスにおいて利用する際もそのままリアルタイムで確認できるため、経営データなどを継続的にモニタリングしていく上で活用できる機能です。

こうした機能には、従来の『システム開発』『システム設計』は不要なため、エンジニアの手を煩わせることなく、ビジネスユーザーが自ら思い描いたビューを瞬間的に実装できます(ですからカスタムビューなのです)。

重要度が高まる大量データの活用

「ビッグデータ」の活用に対する要求が高まっていますが、このような大量データへの対応という面でも、SAP BusinessObjects BI 4.0 FP3では大幅な機能強化が図られています。それが、SAP HANAとの連携です。SAP BusinessObjects BI 4.0 FP3のさまざまなビジネス用途に応じたコンポーネントがSAP HANAにネイティブに接続することで、さまざまなビジネスシーンに応じたビッグデータとのリアルタイムな連携が実装されています。

SAP BusinessObjects BI 4.0 FP3はこのSAP HANAとの連携によって、大量のデータでも瞬時に解析できるという機能を提供。パワーユーザーの方にも満足してお使いいただけます。

現場ユーザー自身による大量データ活用について、1つの例をご紹介します。 

ここで示しているグラフは、ある企業が全世界のPOSデータから売上と利益率の地域別情報を地図上にマッピングしたものです。操作はいたって簡単です。全世界の膨大な売上データの中から「都市」情報を対象にデータ抽出・集計を行い、次に情報軸に地図を指定して、マッピングを実行します。すると瞬時に地域別、たとえばカリフォルニア州、オレゴン州、ニューヨーク州などのさまざまな都市単位で集計結果が表示されます。

最大の特長は、数億件のデータを処理するカリキュレーション(計算)エンジンが、SAP HANA側にある点です。これにより、エンドユーザー側からの操作で、たとえ数十億件のデータであっても瞬時に解析し、ユーザーが望む形で表示することができます。従来のシステムでは、データ属性を1つ変更するだけで、インデックス変更処理に2〜3日かかってしまうようなケースや、処理を実行するとシステムがダウンしてしまうケースが見られましたが、SAP BusinessObjects BI 4.0 FP3ではSAP HANAと連携することでそうした心配は全く無用です。

すべてのビジネスユーザーへデータを開放することの意義と、それを実現できるSAP BusinessObjects BI 4.0 FP3の進化をご理解いただければ幸いです。

次回は、アナリティクスソリューションの「モバイル」機能について、ご紹介したいと思います。いかにビジネスの在り方が変革されるか、ご期待ください。

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