次世代人事は「風吹けば桶屋が儲かる的」データ分析を


人事人財関連のシステムを導入する大きな目的の一つに、データ分析があげられます。今までは、単に退職者の割合、女性雇用者の部署ごとの割合など、エクセルでも管理できるものが多い傾向にありましたが、データがシステムに入ることにより、より、深い分析に基づいて将来を予測することが可能となります。SAP SuccessFactors のWorkForce Analytics/Predictionでは、そのようなお手伝いをします。 

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人事人財クラウドソリューションに携わるようになって、一番良かったと思うことは、自分がどのように査定されているか、査定過程が分かったことです。今までは、私も「上司が理解してくれているでしょう」、「人事部が私のデータを入力しているのでしょう」、という「他人任せ」でした。しかし、「それでは、ダメなんだ!」と目から鱗のような経験ができたことです。自分のデータを自分で管理することは、考えてみると、一番重要なことかもしれません。しかし、「お上任せ」の日本人である私には、その意識が欠けていました。今後、変えていかなければならないところと反省し、皆さまにもお薦めしようと思います。

 

今まで人事関連で作成されているレポートの多くは、「何%のROI?」「何人の退職率?」というような「What」の質問に答えるようなものが多い傾向にありました。例えば、何%の社員が新しい製品のトレーニングを受けているのか?どれくらいの期間でコンピテンシーが上がるのか?どの部署に空席が多いのか?などなど。

しかし、ここから一歩抜け出して、「どうして」「Why?」の答えを見つけなければ、将来の予測はできないでしょう。日本のことわざ「風が吹けば、桶屋が儲かる。」的な分析ができると、分析作業は楽しいです。分析は現状から入りますので、桶の売り上げが10倍に急上昇、どうもネズミがかじって桶がだめになるらしい。どうして、そんなにかじられるのかというと、ネズミの数が急に増えている。ネズミ数の増加に対して、猫の数が激減。どうも、猫が三味線になっているようで、三味線の売れ行きがこれまた10倍。三味線を習う人数も10倍にもなっており、それも皆、目を傷めているという。失明する者までいる。眼医者を調査すると、どうも突風が毎日吹いた先月に塵芥が目に入って失明する人間が10倍の数になっている。 このような分析が、今後は必要ではないでしょうか。

例えば、ある企業では期待の大きな新製品を販売することになり、販売に向けて、臨時雇用者数も通常より2倍上昇しました。この企業の以前からの方針として、新製品についての学習コースを受講しなければ売れない仕組みをとっているとします。そのため学習コースの受講率が今までの新製品コース受講率より2倍となり、説明会の参加者数も通常の2倍となりました。さあ、いよいよ、今までの製品ラインの中で、一番技術が進み、子供からお年寄りまで簡単に使用できるような製品の販売開始です。

しかし、期待を大きく裏切り、その新製品の最初の6か月の売上率は芳しくなく、今までの新製品に比較し、売上率が10倍も低くなってしまいました。製品をいくら見直しても、今までのものより、優れています。値段も前回の製品と同じ。どうしてでしょうか。

SAP SuccessFactors のWorkForce Analyticsを駆使し、また、人事以外の部所属と連携して、まるで関係ないと思われていた複数の要因の相関性を分析するとします。結果、この新製品には、前回の製品を大きく改造した部分が入っており、その点は、元となる前回の製品の特長を理解していなければ説明できないことが分かったとします。つまり、新しい臨時雇用者たちには理解されていな部分で、前回の製品販売時に使用したコースを受講する必要があったのです。そこで、前回のコースも併せて受講することにより、売り上げが5倍となり、めでたし、めでたしとなりました。

と、昔話のように単純にはなりませんが、複数の全く無関係な要因が結びついて、一つの現象になるケースを見極めるのは、とても面白いことです。次世代人事はこのような分析を行えるような環境をもっていることが必要となるでしょう。しかし…です。

Working with laptop at home office

Working with laptop at home office

 

しかし、ここで、分析成功する企業とそうでない企業に大きく分かれます。それは、データです。データが入っていなければ、どのように優れたシステムを保持していても、分析できません。特に、雇用者に関するデータは人事部門には欠かせない情報です。はたして、皆さんのデータは分析に必要な項目について入力されているのでしょうか。

企業によっては、各雇用者が自分たちで情報を管理するところと、人事や管理部門が管理するところがあります。どちらのケースにしろ、データを入力しておく必要があります。自分で行うのであれば、できるだけ、必須のデータを入力し、確認しましょう。もし、人事部門が一括して入力してくれているのであるならば、できるだけ、自分の情報を上司などに共有し、人事に流れるようにしておきましょう。

ちょっとお待ちを。ここまで読まれて、皆さまは、「何で会社の分析のために私たちがデータ入れ込まなければならないの?」「そんな時間あったら、一つでも多く、製品を売らなければならないよ。」などと思われていませんか?いえいえ、これは、会社のためでは、ないですよ。もし、これらのデータが、臨時雇用者のボーナスと連携していたり、臨時雇用者、トップ10人が正社員になれることが分かっていたらどうしますか?誰だって、ボーナスたくさん欲しいし、正社員になりたい、のではないですか。つまり、これらの分析は報酬や後継者と深く結びつきます。私も早速、お上任せは、やめて、少しでも、データをアップしなければ!

 

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