見てみよう!触ってみよう!次世代クラウドERP “SAP S/4HANA Cloud”


◆パブリッククラウド版SAP S/4HANA、2016年11月から日本対応しています!

2015年、SAPは「次世代ERP」としてSAP S/4HANAをリリースいたしました。

「SAP HANAに合わせたアーキテクチャーの再構築(データのシンプル化)や「ユーザーが業務を遂行しやすい設計(SAP Fioriによるユーザー・エクスペリエンスの変革)」など、主要な特徴についてはこちらのブログでご紹介していますが、実はもう1つ、「導入や展開の迅速化、シンプル化」を図るために計画されていたものがパブリッククラウド版SAP S/4HANAの提供でした。

パブリッククラウド版は2016年8月にSAP S/4HANA Cloud1608としてリリースされ、翌リリースとなる1611(2016年11月提供開始)から日本語、日本要件への対応が行われているのですが、ご覧になった(あるいは触ってみた)方はまだ少ないのではないでしょうか。ですので、実際に画面イメージをご覧いただける無料評価版環境のご案内も含め、本ブログではまず「導入編」として、以下をご紹介したいと思います。

①ご提供している種類
②オンプレミス版との違い
③実際に見てみたい、試してみたいという方へ: トライアル(無料評価版)環境のご紹介

14日間の無償評価版画面より。S/4HANAの特徴である、SAP Fiori画面から、伝票処理だけでなく組み込み型BIのイメージも確認可能

トライアル(無料評価版)画面(債権分析レポート)イメージ。S/4HANAの特徴であるSAP Fiorのローンチパッドから、伝票処理だけでなく組み込み型BIのイメージも確認可能

◆ご提供している種類(エディション)

2017年2月にリリースされたSAP S/4HANA Cloud 1702には、以下のエディションがあります。

a) 顧客のセグメンテーションやターゲティング、キャンペーンなど、マーケティング活動を支援するSAP S/4HANA Marketing Cloud
b) プロジェクト管理など、プロフェッショナルサービス産業の業務にフォーカスしたSAP S/4HANA Professional Services Cloud
c) 会計と、会計に連携する一部ロジ機能をカバーするSAP S/4HANA Finance Cloud
d) 基幹系プロセス全般をカバーするSAP S/4HANA Enterprise Management Cloud

このうち、a) はSAP Hybris Marketingがベースになっていますが、実はb) からd) は全て、同じSAP S/4HANAがベースとなっており、オンプレミス版と同じプログラムコードでできています。お使いいただく業務範囲などにより、提供している機能を切り分けているとお考えください。

S/4HANA Cloudカバー範囲
SAP S/4HANA Enterprise Management Cloudと他エディションのカバー範囲比較

◆オンプレミス版との違い

先ほど開発の大元を辿るとクラウド(Marketing Cloud以外)版もSAP S/4HANA オンプレミス版も根元は同じ製品であると書きましたが、実は違っている点もあります。下記ではパブリッククラウド版のSAP S/4HANA Enterprise Management Cloud(以下SAP S/4HANA EMC)とSAP S/4HANA オンプレミス版を大きく3つの観点で比較してみました。

SAP S/4HANA EMCここが違う! ①提供されている機能の範囲

まず、一番大きな違いとして、オンプレミス版が従来のUIであるSAP GUIベースのトランザクションも提供しているのに対し、SAP S/4HANA Cloudは新UIであるSAP Fioriベースのトランザクションのみとなっていることが挙げられます。

また、SAP S/4HANA EMCの機能はベストプラクティスに基づく機能群(ビルディングブロック)で提供されているのも特徴です。このベストプラクティスはすぐに稼働するため、システムオペレーションを確認しながら導入範囲の決定を行うなどができ、標準化と短期導入の実現に貢献します。

SAP S/4HANA EMCここが違う! ②導入の仕方

SAP ERPやSAP S/4HANAのオンプレミス版の導入を経験された方は、「パブリッククラウド版はSAP Fiori画面のみ」だとすると従来のパラメータ設定(IMG設定)はどうなるのか、気になるかもしれませんが、それもWeb上でセルフサービスの形で行います(一部、SAP Service CenterによるExpert Configurationもあり)。設定ステップは名前や順番でソートをかけることができ、詳細な設定箇所が分からない方でも上から順番に設定していくことができるようになっています。

あと、従来の導入ではプログラムの拡張やアドオン開発が出てきますが、パブリッククラウド上で行える拡張は「キーユーザー拡張」と呼ばれるアプリケーション上の拡張と、SAP Cloud Platform で行うSide-by-Side拡張の2種類となっています。

アプリケーション上の拡張(キーユーザー拡張)。項目拡張などが行える

アプリケーション上の拡張(キーユーザー拡張)。項目拡張などが行える

SAP S/4HANA EMCここが違う! ③リリースのタイミング

SAP S/4HANAオンプレミス版は年次サイクルでのリリース(2015年11月のSAP S/4HANA 1511の次リリースが2016年10月のSAP S/4HANA 1610)で提供されていますが、クラウド版は四半期サイクルでのリリースとなっています。

最新版のリリースはSAP S/4HANA Cloud 1702ですが、ロードマップ上は次のリリースとしてSAP S/4HANA Cloud 1705、その次がSAP S/4HANA Cloud 1708が予定されており、それぞれでどういった拡張が行われる予定かは英語で公開されています(2017年第一四半期時点のSAP S/4HANA Cloudロードマップはこちら)。

四半期ごとに最新リリースが適用されることで、継続的に最新機能をお使いいただけます。

roadmap

上で挙げた違い以外にもアプリケーションやインフラ管理の責任やライセンス形態などが違ってきますが、ものすごくざっくりとまとめると「標準化された機能・プロセスを軽く、迅速に立ち上げたい」「システム管理はSAPにやってほしい」という場合はパブリッククラウド、「業務プロセスが複雑で柔軟性が欲しい」「システム管理はこちらで行いたい」という場合はオンプレミス版(マネージドクラウドサービスであるSAP HANA Enterprise Cloud への展開含む)、もしくはSAP S/4HANA Cloudのプライベートクラウド版をご検討いただけるようになっています。

実際にパブリッククラウド版が当てはまりそうなケースとしては、例えば「日本国内の本社ではSAP S/4HANA(もしくはSAP ERP)を利用しており、海外子会社への展開も考えているが、まだ規模が小さいのでERPだと重たい気がする」「新規事業のため子会社を設立したが、調達、販売と会計のシステムを迅速に立ち上げて状況の可視化を図りたい」などが考えられるのではないでしょうか。

SAP S/4HANA導入オプション

SAP S/4HANA導入オプション

 

◆実際に見てみたい、試してみたいという方へ

ここまでSAP S/4HANA Cloudの提供エディションやオンプレミス版との違いについて述べてきましたが、「もっと詳細を知りたい」「見てみたい」という方はぜひ下記の体験版をお試しください。

①SAP S/4HANA Cloudご紹介ページ:
上記でも述べたエディションのご紹介や製品機能のハイライトと詳細などをご覧いただけます。日本語版はこちら(ご紹介リリースは1611)、英語版はこちら(ご紹介リリースは1702)です。

SAP S/4HANA Cloud無料評価版 (英語版のみ):上記のご紹介ページからも行けますが、ユーザー登録をしていただくことで、14日間の無料体験版システムにアクセスいただけます。シナリオやデータは事前定義されており、ガイドツアーを通じてご覧いただけるようになっています。

体験版システムログイン後の画面。会計や調達、販売のシナリオから選択可能となっている

体験版システムログイン後の画面。会計や調達、販売のシナリオから選択可能

シナリオのガイドツアーでは、操作指示が表示される

シナリオのガイドツアーでは、操作指示が表示される

 

 

 

 

 

 

 

 

SAP S/4HANA Cloudは、また数か月後に新リリースの提供を予定しています。
新たな機能拡張などについては追ってブログでもご紹介する予定ですので、お見逃しなく!

また、ご質問はチャットWebからも受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

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