平均投資回収期間は7.3ヶ月。出張・経費管理クラウドが世界中で熱いワケ

作成者:柿野 拓 投稿日:2017年5月22日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今、出張・経費管理クラウド市場が注目され、急速に成長しています。

日本市場でも(コンカー、3年連続で国内経費精算市場トップシェアを獲得)同様の傾向となっていますが、この領域に対する投資活動が活発な理由を考えてみようと思います。

経理・財務部門を支援するソフトウェアは様々ですが、出張・経費管理の領域は長年の間、補助的なツールのみで日の当たらない領域として扱われてきたと思います。会計システムのひとつのモジュールとして提供されているものの、一般従業員が会計システムに直接触れるため、管理側の抵抗感もあり、紙とノリとエクセルを駆使した極めて労働集約的な作業として残り続けていました

変化のきっかけは急速に進む業務ソフトのクラウド化です。世界中でほぼ同じ業務プロセスを一つのクラウド環境で実現、世界中を飛び回る社員はスマホアプリで業務ができます。また、クラウドは投資コストも安価で短期に投資回収が可能(コンカー導入効果調査レポート)で、コンカーの場合、平均投資回収期間は7.3ヶ月です。また、使い勝手が悪く、投資と見合わないと判断すれば解約もスムーズです。さらに世界中の出張・管理業務をコンカーが引き受けるため、お客様は進化し続けるテクノロジーと世界中で標準化された機能を月1回の機能アップデートを通じて、システムを利用するという発想で業務を行うことができます。

調査機関が考える出張・経費管理クラウド市場を成長要因は?

1.スマホ活用と製品体験
生まれた時からデジタルツールが身の回りに溢れているミレニアル世代(1980年〜2000年生まれ)は消費者市場、労働市場の中核となり、使いやすいアプリでなければ利用されません。一方、企業はそれらニーズに対応しながらもコンプライアンスを徹底できるものを望んでいます。ビジネステクノロジーにコンシュマー並みの体験を組み込むことで、既存の支出管理に加え、コンプライアンス、セキュリティの確保も実現できます。

2.中堅・中小市場での成長
中堅・中小企業は、ワークフローなどを活用した自社システムやエクセルなどを活用したマニュアル管理で対応してきましたが、現在では導入のしやすさや割安感から出張・経費管理クラウドの導入企業が増加しています。「IT導入による生産性向上」という考え方も中堅・中小企業で一般的になっています。

3.最新の出張・経費。請求書管理クラウドとインテリジェントERP
出張・経費・請求書管理クラウドの機能は豊富で、会計・人事システムとの容易な連携を支援しています。実際、インテリジェントERPと呼ばれる高頻度で繰り返し行われる作業を機械学習で支援するアプリもソフトウェア市場に投入されています。これらインテリジェントアプリは出張・経費管理クラウド市場にも好影響を与えており、企業の経費規定を徹底しながら、出張者が望むホテルやレストランの予約手配を支援します。

4.新興・成長市場における出張・経費管理
新興・成長市場では、出張・経費管理クラウドの投資と見合わないケースがあります。それはこれらクラウドサービスが、まだ該当地域で開始されていないのがその理由ですが、この状況は改善されるはずです。特に日本、アジア・パシフィックでの旺盛な需要は今後5年で、これら市場のサービス開始を後押しし、さらに市場が伸長すると予測されています。

もっと詳しく知りたい・・・
世界中でなぜ、いま出張・経費管理領域がIT投資のトッププライオリティとして扱われているのか?また、どんなテクノロジーが企業の生産性を向上させ、コスト削減を実現するのか?以下の調査レポートで解説しています。

IDC調査レポート:世界の出張・経費管理ソフトウェア市場動向

変化に対応するためにはシステムもよりシンプルなものを活用すべきです。業務特化型クラウドは成熟市場にあったベストな回答だと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

連記事

SAPからのご案内

SAPジャパンブログ通信

ブログ記事の最新情報をメール配信しています。

以下のフォームより情報を入力し登録すると、メール配信が開始されます。

登録はこちら