ゴルフファンの購買活動を予測し最適なオファーを。 億単位のログデータと購買データを自動的に紐付けるEコマース。


今回は、ログ解析システムのプラットフォームに「SAP Sybase IQ」を採用し、億単位のログとバックエンドの受注実績データを紐付けたEコマースで急成長を遂げている株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様の事例をご紹介します。

 

顧客動向を示すWebログと購買実績が別々に存在

インターネットでゴルフのワンストップ・サービスを提供するゴルフダイジェスト・オンライン様(以下、GDO様)では、ゴルフ用品のオンライン販売を行う「リテールビジネス」、ゴルフ場予約やゴルフレッスン予約サービスなどの「ゴルフ場ビジネス」、ゴルフメディアや広告事業を中心とした「メディアビジネス」の3つを柱に事業を展開しています。

クラブ会員数数百万人、月間ページビュー数億万件を誇る国内最大級のゴルフサイトですが、直接お客様の顔が見えないEコマースだけに、そこでは顧客動向を示すログデータと購買系の実績データの紐付けが、販売を促進するうえでの重要な要素となります。お客様のアクセス状況をより詳細に分析しながら、Webサイトのリンクや構成を変更したり、サイトの記事や広告の内容にフィードバックしたりしながら、購買数の増加に結びつけていくことはオンラインサービスの宿命です。

しかし、GDO様には従来、億単位に達するログデータを蓄積し、そのデータに対して適切な分析処理を行うための仕組みが存在していませんでした。ログデータを分析する際は、必要なデータの抽出をシステム部門に依頼して、該当データが届いてから分析作業が終了するまでに、約2週間もの時間を要していたといいます。

特別なチューニングが不要で柔軟なスケーラビリティを持つSAP Sybase IQ

膨大なデータを高速処理するDWHプラットフォームの必要に迫られたGDO様は、DWH用に最適化された「SAP Sybase IQ」をコアエンジンとしたログ解析システムを構築しました。

SAP Sybase IQを採用するメリットの1つは、特別なチューニングが不要で、導入後すぐに高速化のメリットが得られることです。その秘密は、カラム(列)単位でデータにアクセスする「カラムインデックス機能」にあります。カラム単位のアクセスでは、不要なカラムの入出力が抑制できるため、大量のデータを扱うDWHでもクエリスピードが大幅に向上します。

メリットの2つめは、柔軟なスケーラビリティです。GDO様では当初、アプライアンス製品も検討しましたが、アプライアンス製品はデータ量の増加に対してハードウエアの増設が必要です。一方、SAP Sybase IQは分析データ量に応じてスモールスタートができるので、段階的なスケールアウトに適しています。最終的に億単位のデータ量を分析するとしても、最初からそれに見合ったサイズのDBを用意するのはリスクが高すぎます。まずは必要と思われるログを抜き出し、試行錯誤を繰り返しながら分析ログを増やすといったことがSAP Sybase IQなら簡単にできるのです。

分析に要する時間が、2週間から1日以内に短縮

GDO様が構築したログ解析システムでは、会員ID、流入経路、ランディング情報などを含む億単位のログデータと、受注実績、購買予約実績、会員マスター、商品マスターなど基幹データに蓄積された数千万件のレコードを、一気にDWHに取り込み、ログと基幹データの紐付けを行っています。さらに、分析担当者はBIツールを用いてDWHから必要なデータを抽出し、各種の分析作業を行うことが可能です。例えば、マーケティング担当なら、マーケティングKPIレポートや会員分析レポートを参照しながら購買活動を予測し、商品ラインナップを充実させるほか、ゴルフ場の営業担当者なら予実管理レポートやゴルフ場のトレンド予測レポートなどを参照しながら、営業活動の強化に活用することも可能です。

分析にかかる時間も、それまでの2週間から1日以内へと大幅に短縮され、すべてが担当者自身の操作で完了できるようになりました。GDO様では現在、売上への貢献に向けて、ログ解析システムで導き出した分析結果をもとに、効果的なマーケティング活動を実施しています。

コンテンツのダウンロード販売にも応用可能

GDO様は、日本国内におけるSAP Sybase IQの先駆者的なユーザーですが、この事例以外にもEコマースの分野では数十社以上の採用実績があり、SAP Sybase IQは日本企業に着実に浸透しています。また、インターネットで注文を受けてモノを売る従来型のEコマースだけでなく、Web上でゲームや映像などのコンテンツをダウンロード販売するビジネスモデルでも、SAP Sybase IQは有用なツールとして認識されています。さらに、分析結果をレコメンデーションサーバにフィードバックすることで、顧客の嗜好にあった情報を効果的に発信することも可能で、さまざまな用途への拡大が期待されています。

今回はGDO様の事例を通して、Eコマースにおける「SAP Sybase IQ」の導入メリットをご紹介しました。次回は、リアルタイムデータベースの「SAP Sybase ESP」を採用した金融機関の事例をご紹介する予定です。

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