ここまできた! クラウドERPを活用した生産管理


ブログ見てみよう!触ってみよう!次世代クラウドERP” SAP S/4HANA Cloud”にて ご紹介しました通り、2015年にリリースした「次世代ERP」のSAP S/4HANAを、パブリッククラクドでもご活用いただけるよう、2016年8月にSAP S/4HANA Cloud1608としてリリースしました。パブリッククラクドが出てもうすぐ1年、オンプレミス版のリリースサイクルが1年に対して、クラウド版は3ヶ月に1回機能リリースとご活用いただける機能を高サイクルで提供することで、購買、販売、会計、人事といった販社を想定した業務だけではなく、生産拠点向けに計画、購買、生産まで一気通貫のプロセスが管理できるようになりました。

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今回のブログでは現時点の最新リリースであるSAP S/4HANA Cloud1705において、生産管理を支える機能がどこまでカバーしているかについて、生産プロセスと生産方式の観点でご紹介していきたい思います。

カバレッジを確認してみよう:生産プロセスの観点から

SAP S/4HANA Cloudでは、SAPベストプラクティスに基づくプロセス群(ビルディングブロック)にてご活用いただける機能が提供され、1705時点では生産領域で以下の機能が提供しております。

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各プロセスではどのようなことが実現できるのか、どのようなプロセスフローなのかについては、“SAP Best Practices for SAP S/4HANA Enterprise Management Cloud – コンテンツライブラリ”にて ご確認いただけます。ご覧の通り、生産計画~購買~製造~在庫までの一連の生産プロセスをカバーしております。では生産の主要プロセスで実現できることを確認していきたいと思います。

生産プロセス – 生産計画

生産計画プロセスについては、計画主導型の資材所要量計画(MRP)に 対応をしております。なお消費主導型計画のMRPについては、次のリリースにあたる1708にて予定しております。

購買・在庫プロセス

購買プロセスについては資材所要量計画(MRP)もしくはマニュアルで登録した直接材や間接材の購買依頼をもとに、供給元のマスタを活用して発注、受入・検収、支払までの一連のプロセスを管理できます。また無償支給による外注管理プロセスも活用いただけます。さらにサプライヤーポータルであるAriba Networkと連携することで、更なる調達プロセスの迅速化とマニュアル作業の省力化に貢献できます。

在庫プロセスについては拠点/保管場所レベルでロットやシリアルまでの在庫管理が可能です。なお棚番による在庫管理については、次のリリースにあたる1708にて外部倉庫システムとのデータ連携機能を予定しております。

生産プロセス – 製造

製造プロセスについては製品の生産特性に応じ、製造ロット毎に製造指図にて管理する方法と繰返生産の方法を使い分けができます。作業不良に伴うリワークプロセスも含まれているので、同一指図内にてリワークで発生した追加活動および品目消費を統合し、製造原価差異の評価/分析の精度向上に貢献できます。

生産プロセス – その他

計画、購買、在庫および製造を支えるプロセスとして、品質管理や設備保全等のプロセスも含まれております。

まず品質管理では、品質計画をもとに購買や製造プロセスと統合して品質検査プロセスを設け、品質検査指示に対する検査記録と合否判定による使用決定を記録することで、追跡管理の精度とスピードに貢献できます。

また設備保全では、保全計画をもとに定期保全から経過監視のもと保全時期を調整する修正保全、さらに緊急時の事後保全対応と設備の状態に応じた保全プロセスをご提供できます。

さらに産業用3Dプリンティングとの連携シナリオにも着目しております。お客様の設計チーム、調達チームと3Dプリンティングのサービスプロバイダー を連携するアプリケーションとしてSAP Distributed Manufacturing(以降DIMをUPS社と連携して提供しております。同アプリケーションとの連携プロセスもご用意しております。現時点はDIMから登録された見積依頼をS/4HANA Cloud に取込むことで、見積、購買契約、購買発注といった後続プロセスにシームレス連携できるだけでなく、DIM側にて依頼した見積の状況を確認できます。

カバレッジを確認してみよう:生産方針の観点から

上記内容で生産業務プロセスのカバレッジはご理解いただけたと思いますが、どのような生産方針に対応しているかも確認してみたいと思います。

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ディスクリート製造については品目をもとに生産方針を決めることで、受注生産から見込生産型をカバーしており、ハイテクや機械部品等の生産にご活用いただけます。なお現時点では顧客仕様に応じた受注仕様生産や、個別に設計・生産を行う個別生産型の方式には対応しておりませんが、今後のロードマッププランでは受注仕様生産型については対応を予定しています。

プロセス製造についても品目に対するレシピマスタを活用して見込生産行う方式は対応しているので、消費材の生産管理等にご活用いただけます。

今後の方向性について

最後に今後の製品ロードマップについても確認していきます。SAPのロードマップは“Solution and Product Road Maps” で公開しており、SAP製品の最新ロードマップをご覧いただけます。生産機能の目玉としては、受注仕様選定の新機能が提供される予定なので、受注仕様生産の生産方式のお客様にも将来ご活用いただけると思います 。また製造現場システムとの連携も強化する予定です。

いままでオンプレミス版で出来ていたことを有効化しリリースするだけでなく、マシンラーニングや3Dモデリングプロバイダとの更なる情報連携等、最新技術を活用したプロセスを盛り込んだ新機能開発も行っております。

次世代クラウドERPとしての“SAP S/4HANA Cloud”、今後の成長をご期待ください。

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