SAP Fiori launchpad in SAP S/4HANA 概要紹介

作成者:小畑 政浩投稿日:2017年7月14日

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SAP Fiori launchpadは、SAP S/4HANAの新しいユーザーインタフェースSAP Fioriへのシングルエントリーポイントを提供します。今回のブログでは、このSAP Fiori launchpadの利用方法とパーソナライズ、および管理者によるカタログ、グループ、タイルの設定に関して、基本的なコンセプトをサンプル画面を交えながらご紹介します。

(注)本ブログは、オンプレミスのSAP S/4HANA 1610 FPS02とSAP Fiori launchpad(NW 7.51 SP02)のオンラインヘルプ等をベースにしています。UXの技術は急速に革新されているため、実際の導入に際しては、最新かつ実際に利用されるバージョンに対応したオンラインヘルプやドキュメント類をご参照ください。FLP One Page

SAP Fiori launchpadの利用

ユーザーはブラウザからSAP Fiori launchpadのURLを入力しログインします。デフォルトURLは以下です。

  • https://<server>:<port>/sap/bc/ui2/flp/
  • https://<server>:<port>/sap/bc/ui2/flp/index.html
  • https://<server>:<port>/sap/bc/ui2/flp/FioriLaunchpad.html

ログインすると、ホームページが表示され、管理者の設定によってグループ化されたタイル群が表示されます。タイルをクリックすることでそのタイルに割りあてられたアプリケーションを開始します。

SAP Fiori launchpadには上記のアプリケーションのラウンチャー機能の他に、検索、パーソナライズ、通知などの機能があります。検索ボタンからアプリ名に対しての検索だけでなく様々なマスタや伝票に対しても検索をかけることが可能です。ホームページ左上のプロファイルイメージあるいは人マークのアイコンをクリックすることで、Me Areaが表示され、パーソナライズなどを行うことが出来ます。ホームページ右上の通知アイコンのクリックにより、Notification Areaが表示され、購買発注承認といったワークフロータスクなどが表示されます。FLP Arch Image

ホームページのパーソナライズ

ホームページ編集

ユーザーは、Me Areaのホームページ編集アイコンをクリックすることで、ホームページを編集できます。編集モードの画面では、+(プラス)タイルをクリックするとアプリファインダがオープンし、新たなアプリを追加できます。また、タイル名称の変更、アイコンの移動、グループの表示/非表示、グループ名の変更などを行うことができます。Edit Homepage

アプリファインダ

アプリファインダを使って、アプリを検索し、それをホームページに追加します。Me Areaのアプリファインダアイコンのクリックあるいはホームページ編集モードでの+(プラス)タイルのクリックでアプリファインダを開始できます。

下図のように、ユーザーにアクセス許可されたカタログが左側に一覧表示されます。カタログに含まれるタイルが右側にアイコンで一覧表示されるので、使いたいタイルのピンマーク(追加または編集)をクリックし、グループに追加あるいは削除できます。後半の管理者向けの章でも説明しますが、カタログとは名前の通り、アプリの標品カタログのようなものです。カタログからアプリを選択し、グループに追加することで、初めてユーザーはそのアプリのタイルを目にすることができるようになります。

アプリファインダには、通常、カタログ、ユーザーメニュー、SAPメニューのタブがあります。ユーザーメニュー、SAPメニューは、SAP GUIで表示されるメニューです。管理者の設定によっては、ユーザーメニュー、SAPメニューは表示されていないかも知れません。

App Finder

設定

Me Areaの設定アイコンをクリックするとSAP Fiori launchpadの各種設定を変更できます。この中にはユーザーアカウントに関する情報、画面テーマ、ホームページ表示、デフォルト値に関する設定が含まれています。管理者の設定によっては、一部の設定項目が表示されない、あるいはリードオンリーになっているかも知れません。Setting

管理者によるカタログ、グループ、タイルの設定

管理者は、SAP Fiori launchpad designerを使って、SAP Fiori launchpadのコンテンツ、すなわち、カタログ、グループ、タイル等を管理することができます。URLは以下です。

  • https://<server>:<port>/sap/bc/ui5_ui5/sap/arsrvc_upb_admn/main.html?sap-client=<client>&scope =CUST

カタログ、グループ、タイルの意味と関連性

管理者は、SAP Fiori launchpad designerを利用する前に、カタログ、グループ、ロール、タイル、ターゲットマッピングの意味と関係性を理解しておく必要があります。

  • カタログ: アプリの商品カタログのようなものです。カタログは、タイルとターゲットマッピングから構成されます。
  • グループ: グループにはタイルが割り当てられます。グループと割当てられたタイルがホームページ上に表示されます。
  • ロール: カタログとグループはロール(PFCGロール)を介してユーザーに割り当てられます。割り当ては、従来と同じくトランザクションPFCGまたはSU01によって行います。
  • ターゲットマッピング: セマンティックオブジェクト(例えば、PurchaseOrder)とアクション(例えば、Create)という抽象化された目的(インテント)を介して、タイルとアプリが関連付けられます。Content Model - small

SAP Fiori launchpad designer

カタログの定義

SAP Fiori launchpad designerには、カタログとグループのタブがあります。以下は、カタログタブを選択し、左側のパネルから、SAP_PRC_BC_PURCHASER_PO(または購買管理 – 購買発注処理)を検索し選択した画面です。Designer - Catalog - Tile

画面左下の+アイコンのクリックで、新規のカタログを登録することが出来ます。また、選択したカタログをマウスでドラッグするとコピーと削除のアイコンが現れます。アイコンにドラッグすることでカタログをコピーあるいは削除できます。

画面のアイコン列の最後に配置された+タイルのクリックで、新規のタイルを登録できます。

ターゲットマッピングのアイコンをクリックすると、このカタログに含まれるターゲットマッピングの一覧が表示されます。Designer - Catalog - TargetMapping

セマンティックオブジェクトPurchaseOrder、アクションCreateの行を選択し、設定ボタンをクリックすると、インテントとターゲットの定義画面に遷移します。URLの項目を見ると、Fioriアプリの名称がmm_po_cres1であることがわかります。Designer - Catalog - TargetMapping PO

カタログの初期画面に戻り、真ん中のタイルアイコンをクリックすると、表形式でタイルが一覧表示されます。Designer - Catalog - Tile 2

図と同じようにタイトルが購買発注登録、セマンティックオブジェクトPurchaseOrder、アクションCreateの行を選択し、設定ボタンをクリックするとタイルのタイトルやセマンティックオブジェクト、アクションの定義画面に遷移します。Designer - Catalog - Tile 2 - PO

グループの定義

SAP Fiori launchpad designerの左上のグループタブを選択すると、グループの一覧が表示されます。下図は、左側のパネルから、 SAP_PRC_BCG_PURCHASER_PO(または購買発注処理)を検索し選択した場合の画面です。Designer - Group

画面左下の+アイコンのクリックで、新規のグループを登録することが出来ます。また、選択したグループをマウスでドラッグすると削除のアイコンが現れます。アイコンにドラッグすることでグループを削除できます。

画面のアイコン列の最後に配置された+タイルのクリックで、新規のタイルをカタログから検索し登録できます。

管理者によるロールのユーザーへの割当

上記で参照している購買発注処理のためのカタログSAP_PRC_BC_PURCHASER_PO、グループSAP_PRC_BCG_PURCHASER_POは、SAPが標準的に提供しており、これらが割りあてられたロールSAP_BR_PURCHASERも同様に提供されています。Role Definition

ロールSAP_BR_PURCHASERをユーザーに割り当てることで、そのユーザーのホームページには、グループ購買発注処理とそのタイルが表示されるようになります。FLP - PO

ここまで例として利用したSAP Fioriアプリ、カタログ、グループ、ロールについては、SAP Fioriライブラリ(SAP Fioriアプリの全リストを確認できます。各アプリの基本情報や技術データ、および関連性や対応システムなどが記載されています。URL: https://www.sap.com/fiori-apps-library)を使って関係を参照できます。SAP Fioriライブラリにアクセスし、CategoriesからAll Appsを選択、検索枠にmm_po_cres1を入力し検索ボタンをクリックすると、Manage Purchase Ordersのアプリ詳細にアクセスできます。IMPLEMENTATOIN INFORMATIONタブを選択し、Configurationノードをオープンすると、その中に、カタログSAP_PRC_BC_PURCHASER_PO、グループSAP_PRC_BCG_PURCHASER_PO、ロールSAP_BR_PURCHASERが記載されています。Fiori Library - PO

まとめと追加情報

SAP Fiori launchpadをお客様のUX戦略に組み込み、最新のUXをビジネスで活用しましょう。なぜなら、SAP S/4HANAにおける新機能のユーザーインタフェース、モバイル対応で革新的なユーザーインターフェスはすべてSAP Fioriアプリとして提供されているからです。SAP S/4HANAのためのFioriアプリはすでに600以上が出荷されています。SAP Fiori launchpadを使って、SAP Fioriアプリ、SAP GUI for HTML、WebDynpro、および任意のURLをラウンチするホームページをロールベースで提供できます。

SAP Fiori、SAP Fiori launchpadに関する役立ちサイト

本ブログ執筆で最も参考にしたSAP Fiori launchpadのヘルプ:

SAP Fioriに関する各種ヘルプのエントリーポイント

SAP Fioriとは何かを理解するための製品紹介サイト

SAP Fiori 2.0の新機能を知りたい方向けのブログ

SAP Fioriに関する技術者、開発者のコミュニティサイトとWiki

SAP Fioriアプリを検索したい場合のリファレンスライブラリ

SAP Fioriに実際に触ってみたい場合の無料トライアルサイト

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