更に進化したSAP Business Planning & Consolidation 新バージョン登場!


2017年6月26日、SAP Business Planning & Consolidation(SAP BPC)がバージョン11.0に進化しました!正式名称は、少し長いですが、
SAP Business Planning & Consolidation 11.0 version for SAP BW/4HANA(以降、SAP BPC11.0)となります。前バージョンが10.1でしたので、メジャーバージョンアップとなります。
(ニュースリリースはこちらから)
そこで、今回のブログでは、進化したSAP BPC11.0で拡張された主な機能について、その概要を
ご紹介したいと思います。

【対応するデータウェアハウスエンジンの変化】

まず、最も大きな変化点としては、稼働するデータウェアハウスエンジンが、従来のSAP Business Warehouse(以降、SAP BW)から2016年9月にリリースされました次世代データウェアハウスであるSAP BW/4HANAに切り替わった点です。SAP BW/4HANAは、インメモリ型データベースであるSAP HANAにより最適化させるべく新たに開発されたデータウェアハウスです。近年の情報分析ニーズにマッチできるようSNSやビッグデータの情報も格納・分析ができるようになりました。
既にSAPブログも掲載されていますので、特長などこちらからご確認頂けます。

【SAP BW/4HANAへの対応によって得られるメリット】

このデータウェアハウスエンジンの変更によって、SAP BW/4HANAが持つポテンシャルを活用し、これまでよりも精度の高い計画策定が行えるようになります。例えば、従来のビジネスデータ(会計やサプライチェーンデータ)に加えてFacebookやTwitterなどSNSデータを分析し、製品・サービスの口コミや流行といった要素を加味した計画策定、他にもマーケットのトレンド予測(株価など)やPOSデータからの購入層のセグメンテーション情報など、これまでは見えにくかった様々な情報を元により精度の高い計画を作ることが可能になります。これらを実現するには、SAP BPCのみならずSAPが提供するAnalytics製品を組み合わせる必要もありますが、データに裏打ちされた計画に基づいてアクションが取れる恩恵は計り知れないものがあるかと思います。

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【ユーザーインターフェースの進化】

SAP BPC11.0では、ユーザーインターフェースも大きく進化しました。ホームページと呼ばれる、ユーザーがログインした際のポータル的な画面が刷新され、お気に入りやダッシュボード、タスクの進捗などが分かり易く配置されています。実際の計画入力やレポート関係は従来通りエクセルもしくは、WEBベースでのインターフェースです。また、システム設定者が利用する部分も大きく変更されており、BPF機能(計画のプロセスフロー)やWEBレポート作成、連結処理の設定といった部分でFioriインターフェースが採用されています。データのモデリングを行う部分でも従来は、SAP GUIやBExツール、HANA Studioなど用途によって使う機能が分散していたのですが、これもHANA Studio(BWモデリングツール)へ統一され分かり易くなりました。

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【SAP Analytics Cloudとの連携】

機能面では最後になりますが、SAP Analytics Cloudとの連携もサポートされています。
SAP Analytics Cloudは、クラウド環境でサービス提供する統合型BIソリューションですが、この中にも計画策定などを行う機能が存在します。例えば、グループの子会社が自身の個別要件を満たすためにSAP Analytics Cloudを利用するような場合、そこで作成された計画データをSAP BPC11.0とオンライン連携することが可能になっていますので、データの再入力や連携処理など面倒でコストインパクトの大きい要因を省くことができます。このようなインテグレーションによって、計画・BIシステムの分散化(グループ会社でのクラウド活用)と集約化(ヘッドクォーターでの経営情報の可視化)を両立させ、“グループレベルで必要な情報は、いつでもリアルタイムに可視化できる。そんな経営情報管理を実現できるのではないかと思います。

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【SAP BPCは2ラインナップ。どちらを利用するか?】

SAP BPCの製品ラインナップは、今回リリースのSAP BPC11.0とSAP BPC Optimized S/4HANAとの2ラインナップとなります。
(このラインナップは、SAP BPC10.1から変わりません。※下図参照)

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使い分けの基本的な考え方としましては、SAP BPCをスタンドアローン型で利用する場合には、SAP BPC11.0、SAP S/4HANAに統合する形で利用する場合には、SAP BPC Optimized for S/4HANAを選択するということになります。前者の特長は前述の通りですが、後者はS/4HANAに統合されているため、システム構成がシンプルであったり、各種財務系計画テンプレートの利用も可能になっています。また、リアルタイム連結機能(S/4HANA内のトランザクションデータをリアルタイムで集計し連結処理する機能)を利用する際にも後者の選択が必要となります。
SAP BPC11.0にも連結機能は持っている(両者とも連結処理機能自体は同等です)のですが、リアルタイム連結とは異なり、連結に必要なデータは、一旦、BW/4HANA上へ連携し、連結処理を行うという点でリアルタイム連結とは少し異なります。従って、トランザクションデータと定性的なデータ(SNSやビッグデータなど)を組合わせた計画策定への取組みや、そもそもS/4HANAを利用していない、という場合にはSAP BPC11.0が、その選択肢となります。

※注:SAP BPC11.0は従来のSAP BWはサポートしていませんので、SAP BW上でご利用になる際には、継続してSAP BPC10.1のご利用も可能です。また、従来のスタンダードモデル及びエンベデッドモデルはいずれもBPC11.0でサポートされています。

【SAP BPC旧バージョンからのアップグレード】

さて、既にご利用中のお客様には、気になるアップグレードパスですが、大きな流れとしましては、次の2ステップとなります。(下記はSAP BPC Netweaver版の流れになります)

ステップ1:SAP BWのアップグレードとDBMSのSAP HANA化
ステップ2:HANA化したSAP BWのSAP BW/4HANA化とBPC11.0へのアップグレード

アップグレードパスにつきましては、現在ご利用されているSAP BPCのバージョンやDBMS、新規にインスタンスを作成するのか、同一インスタンスでアップグレードするのかなど、たくさんの要素の中から最適な手順を計画することになります。詳細は弊社営業担当までご連絡頂ければと思います。

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如何でしたでしょうか?今回は、SAP BPC11.0のリリースに合わせて、その進化ポイントをダイジェストとしてご案内させて頂きました。まさに計画業務の更なる効率性やデジタル時代だからこその計画精度向上に寄与するソリューションに進化したのではないかと思います。

それでは、また次号もご期待ください!

 

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