SAP S/4HANAをさわってみよう-14日間の無料体験環境で試せるシナリオ (2017)
作成者:矢川 文久 投稿日:2017年8月25日
企業活動のイノベーションを実現する「SAP S/4HANA」
日本では2015年2月に発表されたエンタープライズ・ビジネス・アプリケーション 「SAP S/4HANA」。前世代までのビジネスアプリケーションで40年以上の経験によって培われた企業向けソフトウエアは、従来にないイノベーションとシンプル化を目指した製品として作られました。
インメモリー型プラットフォーム「SAP HANA」を統合することにより、SAPが創業当時より目指していた「業務のリアルタイム性」を具現化するSAP S/4HANA は、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、リアルタイム分析、モバイル、ビジネスネットワーク、サードパーティー製システムとの連携など、さまざまなメリットをお客様にご提供します。
このSAP S/4HANAの導入をご検討頂くために、SAPではSAP S/4HANAの専用ページにて無料でご評価していただけるようトライアルサイトをご用意しています。
https://www.sap.com/japan/products/s4hana-erp.html
可能な限り現実に即すよう想定されたシステムで、お客様はSAP S/4HANAに用意された所定のシナリオを実際に触れていただき、機能性を体感していただくことができます。
ロール(役割)別にガイド付きのシナリオが用意されており、FioriインターフェイスをベースとしたモダンなUIを使った操作を行っていただけます。本ブログでは、このトライアルサイトの使い方についてご紹介いたします。
クラウド版SAP S/4HANA トライアル
SAP S/4HANA専用サイトに用意された「今すぐ無料評価版を試してみる」をクリックすると、「SAP S/4HANA Trials」サイトに移動します。このページでクラウド版S/4HANAと、オンプレミス版のS/4HANAが選択できます。それぞれ実際のエディションに準じて機能差がありますので、ご検討対象に応じて選択して下さい。本ブログではクラウド版を取り上げて紹介していきます。なお、ご評価いただける期間はクラウド版が14日間、オンプレミス版は30日となっています。
S/4HANA専用ページの下方左にある「SAP S/4HANA Cloud Trial」にある「Start your journey now」のリンクをクリックして下さい。
表示された「SAP S/4HANA Cloud trial」 紹介ページにある「start your free trial now」をクリック、表示される入力画面で、今回のトライアルサイトをご利用頂くための登録をお願いいたします。
登録が完了すると ご利用頂く上での規約と条件が提示されますのでご確認下さい。ご同意いただけるとトライアルサイトのシナリオの一覧が表示されます。なお、それぞれのシナリオは実際に入力したデータに基づいていますので、左側にあるシナリオから開始して下さい。
各シナリオは英語のみのご提供ですが、 簡単な解説とステップバイステップで 使い方をご紹介しています。表示されているシナリオは 現在16(2017年8月時点)あります。このなかからプロジェクトマネージャーによる「顧客プロジェクト計画(Plan Customer Project)」を例にすすめてみましょう。
シナリオ:顧客プロジェクト計画
業務におけるプロジェクトでは、関連する数多くの細かい活動を正確に計画する必要があり、要求された資源や資金を必要な時に必要なだけ使用できるように手配し、プロジェクトが効率良く時間どおりに、かつ予算内で実行されるようにすることが必要です。このシナリオでは、このプロジェクト管理タスクに基づくものになっています。
シナリオを開始する前に、後ほど必要となる情報を得るため、左上にあるSAP社のロゴに並んでいる人形アイコンをクリックしてください。ここでユーザ情報を確認することができますので、このユーザ名を控えておいて下さい。
左上にある「Plan Customer Project」のタイルをクリックします。画面がS/4HANAの「ラウンチパッド」と呼ばれるトップ画面が表示されるとともに、「Start Guided Tour」というポップアップが表示されます。以降、このポップアップが操作の手順を一つ一つ指示してくれます。なお、このブログでの説明では全ての画面を掲載しているわけではありませんので、実際のガイドに従って進めて下さい。
このツアーではシナリオに必要なタイルやアイコンをクリックするようポップアップウインドウがガイドしてくれますので、それに準じてクリックしてみてください。 まず最初に「Plan Customer Project」タイルをクリックしてプロジェクト管理を作成していきます。
ポップアップに従い、「+」マークのアイコンをクリック、新規のプロジェクトのエントリを作成します。
作成するプロジェクトに関する 情報を入力します。後方の手順に影響する入力値に関してはポップアップガイドの中に具体的な値が示されています。この手順の場合は顧客名として「Silverstar Corp.」が指定されていますので、こちらをドロップダウンリストから選択します。
このプロジェクトを構成する「Work Packages」 が一つ作成されています。ここにある名称は前の手順のプロジェクト名がそのまま使われていますが、指示に従って「Work Packate」 の名称を変更します。後ほどこの名称が利用される手順があるので、ガイドに従って入力します。
この手順では、このプロジェクトに必要な「Work Item」を選択します。このプロジェクトにおける必要な工数や、担当者を割り当てるためです。「Solution Design」と「Workshop」 の2つを割り当てて下さい。それが完了したら、「Team」タブをクリックします。
Teamタブでは先に作成したWork Packageを担当するロール(役割)と、どのWork Itemを担当するか、そして想定される工数を入力します。
次の手順で 前の手順で指定したロールを持つ担当者をアサインします。
なお、ここで選択するユーザは最初に確認した自分のユーザ名を選択し、「Add to Role」ボタンをクリックします。次にInformationタブをクリックします。
「Stage」として、「Cntract Preparation(契約準備中)」に変更、Saveします。続いて「Billing」タブをクリックします。
ここで、支払いの条件を定義し、保存します。再度「Information」タブをクリックします。
「Stage」を「In Execution(実行中)」に変更します。Saveして表示されるダイアログボックスを確認して「Close」します。
「Team」タブをクリックし、リストされているユーザ(最初に確認したお客様のユーザ名)の「Confirm(確認)」チェックボックスにチェックを入れ「Save」します。
これでプロジェクトのデータが人事、営業、購買、経理データと連携され、アサインしたリソースの工数の確保、購買、請求の準備が整いました。シナリオが一通り完了すると、最後に「End of Tour」のダイアログボックスが表示されます。このシナリオで15分ほど、その他のシナリオも概ね5分から15分ほどで完了できるほどの内容になっています。
一つのシナリオを途中まで実施して後日継続することはできませんが、同じシナリオを何度も実施していただくことは可能です。
用意された16のシナリオ以外にS/4HANAの機能を自由に試していただく事もできます。左の上にあるSAP社のロゴの隣にある家のアイコンを押していただくと、先程のシナリオの途中でも表示されたラウンチパッドの画面が表示されます。
ここに並んでいるパネルはいずれの機能も有効ですので、お試しいただくことができます。
後日、続けて利用する時のために、最初に登録したメールアドレス宛にメールが届いているはずです。その中のリンクをクリックすることで今回登録したユーザでトライアルを継続していただくことができます。
以上がSAP S/4HANAのトライアルサイトのご紹介になります。この様に業務の流れに沿って操作していただく事で、S/4HANAの機能性と操作性を確認していただくことができますので、導入を検討頂く際には是非お試し下さい。
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