SAP S/4HANAを短期間・低コスト・高品質で導入するパートナーのソリューションとは? ~ SAP Business All-in-One パートナーソリューション承認制度のご紹介


SAP_Business_AiO_C前回、10月1日に投稿したブログ「短期間・低コスト・高品質でのSAP S/4HANA 導入:支援ツールSAP Best Practicesのご紹介」では、SAP Best Practices を活用して、SAP S/4HANA, on-premise editionを短期間、低コスト、高品質で導入できることを説明しました。

SAP S/4HANAの導入のほとんどを担うのはSAPのパートナーですが、SAPではSAP Best Practicesの活用など、一定の要件を満たすパートナーのソリューションを承認させていただく、パートナーソリューション承認制度を展開しています。

1.パートナーソリューション承認制度の必要性

SAPがご提供しているSAP S/4HANAは、パッケージ・ソフトウェアの形態をとっており、お客様がご利用いただくためには、業務要件をもとにして、SAP S/4HANAを設定、実装していく必要があります。日本ではSAPパートナーから、各業界向けに事前に設定、実装した出来合いのテンプレートないしはソリューションが多く提供されています。

しかし、SAP S/4HANAの機能の豊富さや、実装方法の多様さゆえ、その中身については千差万別となっており、お客様がパートナーやそのソリューションについて選定する際に悩まれるケースも多々見受けられています。

SAPでは、お客様に短期間、低コスト、高品質でSAP S/4HANAを導入いただくため、”SAP Business All-in-One for SAP S/4HANA, on-premise editionパートナーソリューション承認制度”を展開しています。一定の基準を満たすパートナーのソリューションを承認し、お客様がパートナーやそのソリューションを選定する際の参考にしていただいています。

2.承認要件

この承認制度ではパートナーソリューションに対する様々な要件がありますが、ここではその中で最も重要なソリューションに関する要件について紹介します。

下記の4点を要件として、定めています(※1)。

  1. SAP Best Practices for SAP S/4HANA (on premise) の Japan Localization, For S/4HANA 1610もしくは1709(※2)をベースとしたソリューションとなっていること。 ⇒ 前回のブログでもご紹介した通り、SAP Best Practicesを活用いただくことにより、お客様に多くのメリットを享受いただけます。日本版で、最新版もしくは1世代前のSAP Best Practicesを下地としていることを要件としています。
  2. SAP Fiori を組み込んでいること。 ⇒ SAPの最新のユーザーインターフェースで、シンプルで使いやすビジネス・アプリケーションSAP Fioriを活用していることを要件としています。
  3. SAP S/4HANA Embedded Analytics(CDS View を使用)を実装していること。 ⇒ 今まではERPのデータを分析するのに、別建てのBIシステムに夜間バッチ処理で連携して実現していましたが、SAP S/4HANAではバッチ処理を経ずに、リアルタイムで分析する事が可能になっています。導入いただくSAP S/4HANAのデータをリアルタイムで分析いただくことは大きな経済的利益をもたらす為、これを実装していることを要件としています。
  4. SAP BPC OPTIMIZED FOR S/4HANA Finance が標準として動作すること。 ⇒ SAP S/4HANAでは、これを活用してより整合性のとれた計画を策定し、経営管理のレベルを引き上げることができることができます。お客様がより品質の高い業務を行っていただくためには、やはり必要な要件です。

導入いただくお客様がSAP S/4HANAのメリットを最大限享受でき、投資対効果を可能な限り高めていただけるように、上記の4点を要件として定義しています。

※1:記載されている要件は2017年10月時点の内容です。SAPの戦略に応じて、要件は変更になる可能性があります。

※2:2017年12月末までの要件です。2018年1月より、1709のみとなります。

3.承認済みパートナーソリューション

本ブログ執筆時点では、以下の2件のパートナーソリューションが承認を受けています。

  • Add-Value for Manufacturing – SCSK株式会社
  • TCM (TIS Chemical Model) – TIS株式会社

これらのソリューションは要件を全て満たし、資料の審査、ソリューションのデモンストレーションなどを経て、厳正な審査の結果、承認にいたりました。

4.最後に

SAPでは、今後もパートナーと連携の上、承認済みパートナー・ソリューションの拡充に努めてまいります。2017年中は目標として、もう4件の承認を目指しています。

次回は、SCSK株式会社、TIS株式会社、およびSAPジャパン株式会社の担当者による3社対談をお届けします。