クラウドERP導入効果と4つの強みとは


「経営の見える化」が着目されて久しく、情報整備の重要さがより明らかになってきました。情報技術の進歩によってERP(Enterprise Resources Planning)のツールが開発され、さらにはこのERPを利用する環境も変化し続けています。オンプレミス環境からクラウド環境に移行が進み、そのことによって様々なメリットも生まれています。
ここでは「SAP S/4HANA Cloud」を例に、クラウドERPの強みや、どのように経営の見える化が実現するかを紹介していきます。

ERP導入で業務効率化と経営の見える化

大企業や中小企業、または個人事業であっても、経営の中で生じる情報の管理は欠かすことができません。情報を残し、適切に管理をしていくことで経営状況を把握し改善することができます。データを求める人へと流通させ、意思決定に活用していくことが「経営の見える化」に繋がります。
この見える化をサポートできるのが、ERP(Enterprise Resource Planning)です。
もともとは、企業の資源要素となるヒト、モノ、カネ、情報を適切に配し、最大限に有効活用するための仕組みをいいますが、最近ではこのERPを実現するための「基幹情報システム」のことを指す言葉としても使われています。
ERPであればデジタルで情報を残せる環境を構築し、ビジネス戦略へ活用することができます。特にデータの流通や共有といった部分には強みがあります。異なる部署間での横向きの情報共有、上流工程から下流工程といった縦向きの情報共有も実現します。

しかし、情報を受け取るだけでは是正されない問題もあります。得られた情報を使って判断を下さなければならないような場合では、情報の受け取り手がデータを理解できなければ意味がありません。また、大量のデータが流れてくる状況で、その場に応じて必要なデータのみを選択していく必要があります。

ERPは、企業内に点在している情報を一箇所に集め、企業の「今」を正確かつタイムリーに把握し、情報の整備をして状況に応じた判断をできるようにサポート。さらにAIや機械学習と言ったテクノロジーを取り入れることで、蓄積されたデータをもとに予測分析をし、経営戦略や戦術の意思決定に役立てることもできます。

クラウドERPの強み

データ量の多い企業や異なる部署を多く抱える企業ではスムーズな情報共有をする必要がありますが、ERPの登場によって経営における情報管理がしやすくなりました。ERPを利用するにあたって、これまではオンプレミスと呼ばれる環境が一般的でした。ERPシステムを自社内のサーバーで運用し、自己の責任において管理をする方式です。

しかしクラウドコンピューティングという概念が登場してから、ERPに限らず様々なサービスがクラウド環境で提供されるようになってきました。ERPにおいても、オンプレミス環境からクラウド環境へと移行を進める企業が増えており、今後もクラウドERPの利用者は増えると予想されています。オンプレミス環境でERPを使うことのメリットもありますが、クラウドによる恩恵は現代向きで、変化の著しい現状においては柔軟な対応のしやすいクラウド環境がより求められるようになっています。クラウドERPを使うことのメリットを大別すると、以下にまとめられます。

(1)迅速な導入の実現

まず、導入期間に関してはオンプレミスでもクラウドでも時間を要します。ERPの導入は企業の基幹的なシステムを新調することになり、これまでの作業内容が導入したERPでも実行できるよう親和させていく必要があります。不具合などが発生しないようテストを繰り返し、事前のミーティングなども要することになります。ただしオンプレミスによるERP導入に年単位でかかっていた期間を、クラウドERPにすることで数か月に短縮することができます。当然企業によってこの期間は異なりますが、基本的にクラウドERPのほうが大幅な導入期間の短縮を期待できるでしょう。

(2)容易な機能拡張

クラウドERPでは、必要に応じて機能を追加することがオンプレミス環境に比べて簡単になります。クラウド環境であれば、すでに用意されているアプリを選択するようにしてシステムに組み込んでいくことができます。

(3)コストの削減

オンプレミスでは、サーバーやネットワーク機器の準備が必要で多くの初期投資が必要になります。また、これらの機器に問題が生じた場合、自社で復旧の作業をしなければなりません。クラウドであればクラウドの事業者が復旧作業を行うことになり、インターネットを通じて復旧状況を確認することができます。

(4)場所に依存しないアクセス

クラウドERPでは、インターネットを通じて社外でもシステムにアクセスすることが容易です。オフィスに縛られることなく、外出先でタブレットやスマホで操作できるようにすることも簡単に実現できます。

クラウド型ERP「SAP S/4HANA Cloud」とは

SAPでは、クラウドERPとして「SAP S/4HANA Cloud」を提供しています。導入期間の短縮や機能拡張性の高さなど、クラウドならではの強みを持ちつつ、ERPとして経営の見える化に大きく貢献することができます。
経営の見える化を実現するために必要な機能は、「財務」や「調達・購買」、「人事」など多岐にわたります。事務作業などの多くをERPによって効率的に進めることができます。特に経営の見える化を実現するために、「SAP S/4HANA Cloud」では以下のような特徴を持っています。

情報の一元化で効率的なプロジェクトを実行

「SAP S/4HANA Cloud」では会計業務もカバーしていますが、会計に直接携わっている部署だけに有益な機能ではありません。すべてのシステムは一元的に管理されており、流動的にコミュニケーションを図ることができます。
会計業務を行う中で問題が起こると現場の担当者とやり取りを行うこともありますが、問題のデータをERPシステム外に一度落としてからメール等に添付していては効率が悪くなります。これを同じERPシステム内でやり取りすることで、スムーズなデータ流通が実現できます。
他の機能でも容易なデータ共有ができ、部署をまたいだプロジェクトでも効率的に進めることができます。またクラウド環境であるため、アップグレードがある場合でも自動的に行うことができます。

リアルタイムのデータ分析で意思決定をサポート

一元的に情報が管理できるようになった後は、その情報に基づいて意思決定ができるようになる必要があります。AIや機械学習の活用によって蓄積されたデータから、予測分析をリアルタイムで行います。例えば現在の仕事の進め方を続けた場合、一定期間後にどのような結果を招いているかといった情報を確認することができ、改善に向けた判断材料を得ることができます。

「SAP S/4HANA Cloud」では、リアルタイムのデータから次に何をすべきかを導き出してくれます。生産性を向上させ、業務の変革を起こすことができるでしょう。またクラウド環境で利用するという点もポイントとなります。様々な機能がリアルタイムで増えており、常に起こる変化についていくためにもクラウドERPの活用が有効的と言えるでしょう。経営の見える化を迅速に実現し、競合する他社の先を歩くことが可能になります。

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