コルゲート・パルモーリブ社:ユーザ企業とベンダー企業のWin-Winの関係

作成者:大滝 明彦投稿日:2018年9月20日

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コルゲート・パルモーリブ社は世界最大のオーラルケアの会社であり、パーソナルケア、家庭用品、ペットフードも世界的に展開しています。コルゲートは1996年に最初にSAP ERPを導入し、そこからコルゲート用にカスタマイズされたSAP ERPを世界中に展開しました。
さらに、現在SAP S/4HANAへの移行段階にあります。

SAPを選択し陳腐化しないITプラットフォームを手に入れたことは、昨今問題視されている既存ITシステムの崖(2025年の崖)をすでに克服している良い例と言えるのではないでしょうか。

Snag_ef8f2また、コルゲートはSAPの新製品の開発パートナーとして、コルゲートの必要な業務機能をSAPにプロダクト開発させたり、SAPの開発した新プロダクトをアーリーアダプターとして利用して実務の観点から評価するなどしてきました。ユーザ企業とベンダー企業の新たな関係が模索される中、いち早く協業関係を構築していたといえるでしょう。

以下、コルゲート・パルモーリブ社のCIOであるマイク・クロウ氏が同社とSAPとの長年にわたる特別なパートナーシップから両社が得ることのできた双方の利益と今後への期待を語っています。

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当社にとっての SAP の重要性、それは、SAP の方向性と同調することで、現在の業績を今後も維持できるだけでなく、さらなる向上も望めるという点です。コルゲート・パルモーリブ社は世界有数の一般消費財企業です。当社は、オーラルケア、パーソナルケア、家庭用品、ペットフードの 4 つの主要部門で事業を営んでおり、世界 223 カ国で商品を販売している真のグローバル企業です。

当社は、1994 年に 3 つの重要な理由で SAP を選択しました。当社が求めていたのは、統合、テクノロジー分野のリーディングカンパニーの研究開発投資の活用、そして当社とパートナーシップを提携してくれる企業です。

この長年に渡るパートナーシップにより、コルゲートの収益の 100% をSAP のプラットフォーム上で生み出すことに成功し続けています。当社が SAP とともに常に取り組んでいることは、当社と SAP の双方にとって重要なことの共通点を見つけることです。そして、同じイニシアチブにリソースを投入し、双方が利益を得るWin-Win の状況に向けて協力し合っています。

SAP が得た成果は、コルゲートの事業計画システムをより高速に、よりユーザーフレンドリにするために役立っており、コルゲート社内でのシステム利用率の向上にもつながっています。当社と SAP が行った共同イノベーションの一例として、「デジタルボードルーム」と呼ばれているものの先駆けとなる機能があります。当社が SAP Digital Boardroom を使用する背景には、定期的な構造化されたレビューから、最新データを用いて事業の状況をいつでもリアルタイムでレビューできる環境に移行するという目的がありました。これにより、問題をすばやく特定し、皆で協力してより早く解決策を見つけることができます。

当社は、デジタルコアのシンプル化が非常に重要だと考えており、現在(2017年末)、SAP S/4HANA への移行段階にあります。なぜなら、当社はデジタルコアのコンピューティング環境をシンプル化し、その効率をできる限り高めることを望んでいるからです。そして、なぜこれが必要なのかと言うと、一般に「モード 2」と呼ばれている分野により多くの時間を解放する必要があるからです。そして、市場を探索し、新しい機会、つまり当社の成長を促進できる機会を特定し、SAP S/4HANA での業務を補完するために SAP Cloud Platformを活用できるようになるのです。

当社は、将来に向けたSAP の戦略に大きく期待しており、SAP の戦略は正しかったと思っています。つまり、デジタルコアをシンプル化して、モノのインターネットや機械学習などの最新のテクノロジーを取り入れている点です。SAP は、単なるパッケージソリューションのプロバイダーにとどまらず、自社のプラットフォームを通じてこれらの機能を提供し、プログラミングやオープンインターフェースを介した接続によって、これらの機能を拡張できる環境を作り上げたのです。

※本稿は公開情報に基づき筆者が構成したもので、コルゲート・パルモリーブ社のレビューを受けたものではありません。

出典 Colgate-Palmolive社:イノベーションのパートナーとしてのSAP

 

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