SAP Leonardo Internet of Thingsの最新事例紹介


本ブログでは、SAP LeonardoのInternet of Things(IoT)テクノロジーを利用した最新のお客様事例をご紹介します。前回のブログ「SAP Leonardo Internet of Thingsの全体像紹介」でも6つの事例をご紹介しましたが、これに加えて最新で特徴的な事例をピックアップしてご紹介します。

IoTシナリオで実現したい価値や目的によって事例を以下の3つのタイプに分類しました。

1). 収益の改善(プロセス最適化による収益の改善)

IoTデータに基づいて新たなインサイトを得ることで、社内のプロセスあるいは製品を最適化した事例です。

  • Severstal: SAP Leonardoを使い実行可能なアクションで電力を管理
  • Hanon Systems: SAP Leonardoを使ってビジネスをデジタル化
2). 売上の向上(顧客、消費者向けにサービスを提供)

顧客満足度を高め競争力を強化するために、顧客や消費者にサービスを提供した事例です。

  • Pregis: SAP Leonardoでリモートの在庫を管理
  • HILTI: 建築現場用ツールをSAP Leonardo IoTで連携
3). 新規市場への参入(プラットフォームビジネスを展開)

SAP Cloud Platform上にプラットフォーム(基盤)を構築しその上で新たなサービスビジネスを提供する事例です。

  • Dormakaba: セキュリティシステムをデジタル化
  • ifm: SAP Cloud Platform上にクラウドベースのサービスを開発
  • Kaiserwetter: 再生可能エネルギーへの投資を加速
  • Siemens: IoT対応の実現にSAPを選択

では、個別にみていきましょう。

Severstal:SAP Leonardoを使い実行可能なアクションで電力を管理

世界トップレベルの鉄鋼関連企業である Severstal は、電力の生成、調達、消費への正確なインサイトを提供し、リアルタイム不正検出で電力の不正利用を防止することが最も重要な課題の一つでした。前者は多くのエネルギーを消費する企業であれば共通の課題でしょう。後者は、ロシアでは共通的な課題だそうです。Severstal は、SAP Leonardoのデザイン志向アプローチ、IoT、機械学習、分析機能を使ってこの課題を解決しています。詳細はこちらのニュース記事を参照ください。Saverstal 4

Hanon Systems:SAP Leonardoを使ってビジネスをデジタル化

Hanon Systems は、自動車の温度、エネルギー管理ソリューションの主要メーカーです。Hanon Systemsは、デザイン志向のアプローチであるデザインシンキングを使って、設備の有効性を計測し工場のパフォーマンスへのインサイトを獲得することと、機器メンテナンスの予測ソリューションの必要性という2つの主要課題を特定しました。プロトタイピングを通じて開発されたソリューションは、IoT、アナリティックス、クラウドテクノロジーをSAPの製造アプリケーションと統合します。SAPの予測分析ソリューションは、ビジネスに影響を与える前にパフォーマンスとマシンの課題を特定するために役立っています。詳細はこちらのニュース記事を参照ください。Hanon 2

Pregis:SAP Leonardoでリモート在庫を管理

Pregisは、エアークッション、空隙充填、フォームシーテイングなどの革新的な包装材料と梱包機械の大手プロバイダーです。梱包機械がお客様サイトでノンストップ稼働し続けるために、マシンの稼働状況を24時間365日監視および分析するノンストップのデジタル化されたサポートが必要でした。これを実現するために、SAP Connected GoodsをSAP Analytics CloudソリューションとSAP Edge Servicesと共に導入し、顧客の配送センターで管理するセンサー付きマシンの管理をサポートしています。詳細はこちらの文書を参照ください。Pregis P2 large

HILTI:建築現場用ツールをSAP Leonardo IoTで連携

HILTIはプロフェッショナルな建築業界をサポートする、最先端のテクノロジー、ソフトウェア、サービスをデザインする、業界をリードする企業です。HILTIは、顧客に新しいデジタルサービスを提供することで差別化を図っています。例えば、ツールの場所、サービスの詳細、ツールの利用方法、保証のステータス、修理履歴といったツール固有のデータに顧客はアクセスできます。さらに、HILTIは、HILTIのコア業務システムに連携する、修理指図作成のためのツールサービス依頼の提供など、新しいビジネスモデル革新を実現しました。こちらの動画HILTI社の関連サイトも参照ください。HILTI TechEd

上図は TechEd 2017 CPL235 ”SAP Leonardo IoT: Connecting Tools Through the Cloud at Hilti”資料から抜粋したものです。

Dormakaba:セキュリティシステムをデジタル化

スイスに本社を置くDormakabaは、グローバル市場におけるアクセス制御およびセキュリティソリューションの上位3社の1つです。Dormakabaの新しい子会社Poksundoは、SAP Success Factors Employee Centralに緊密に連携する、アクセス管理とタイムレコーディングのためのデジタル製品を開発しました。このソリューションは、SAP Cloud PlatformとSAP Leonardo IoT Foundationをベースとしています。Poksundoは、消費量ベースの「利用回数料金」サブスクリプションモデルを決定しています。詳細はこちらの文書およびニュース記事を参照ください。dormakaba P2 large

ifm:SAP Cloud Platform上にクラウドベースのサービスを開発

ifmは卓越した品質と信頼性を持つ主要センサーメーカーで最上級のカスタマーサービスを提供しています。Ifmは新しいクラウドベースのサービスを顧客に提供することで新しいビジネスモデルを構築しています。顧客は、センサーをクラウドに直接繋いで、センサーのパラメータ設定、ファームウェアのアップデート、集められたセンサーデータに基づくあらゆる種類の高度な分析を行うことが出来ます。今日、センサーネットワークのインストレーション、パラメータ設定、運用には、オンサイトでの膨大な作業時間がかかっています。このクラウドサービスはオンサイトで必要な時間を大幅に削減することで顧客の生産コストを削減し、また、より正確なモニタリング、製品品質の改善をもたらします。こちらの動画も参照ください。ifm

Kaiserwetter: 再生可能エネルギーへの投資を加速

世界中の風力発電所や太陽光発電所の投資家は、Kaiserwetter Energy Asset Managementの技術的および商業的管理に頼っています。同社は、SAP LeonardoデジタルイノベーションシステムとSAP IoT Application Enablementツールキットを使用してARISTOTELESプラットフォームを構築しました。詳細はこちらの文書およびサクセスストーリーを参照ください。Kaiserwetter P2 large

Siemens:IoT対応の実現にSAPを選択

Siemensは電力、自動車、デジタル化の領域にフォーカスしたグローバル大手企業です。SiemensはMindSphereにより、シーメンスは生産環境での産業用設備のための優れたプラットフォームを提供しています。SAP IoT Application Enablementを基にしたMindSphereはカスタマー固有アプリの開発のためのオープンインタフェースを提供し、様々なクラウド基盤で稼働します。シーメンスからの産業用アプリストアのアプリを介して、パートナーあるいは自社開発アプリを展開できます。こちらの動画も参照ください。SIEMENS 2

 

まとめ

本ブログでは、IoTテクノロジーを使って、既存プロセスの改善、顧客へのサービス提供、新規プラットフォームビジネスの展開を通じてビジネスでの成果を獲得した事例をご紹介しました。また、ソリューションの観点では、IoTだけでなく、分析、可視化、機械学習、バックエンドとの連携を含めた事例を意識して取り上げています。

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引き続き、SAP Leonardoに関する情報提供を発信していく予定です。ご意見、ご感想、ご質問等ありましたら、是非ご連絡下さい。