SAPが実証したデザインシンキングのインパクト

作成者:神山 峰郎投稿日:2018年9月26日

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デザイン思考は、組織全体のイノベーション能力を高め、市場変化を後追いする組織から変化を起こす側への変革を促します。

イノベーションが絶え間なく生まれる今日のデジタルエコノミーにおいて、多くの企業が変革を迫られています。しかし、多くの企業は、未だに硬直化したプロセスや、できるだけリスクを回避する保守的な考え方を重んじており、「いま機能しているものをどうして変える必要があるんだ?」という固定観念が生み出す「組織のコレステロール」が根強く残っています。こうしたことが現場率先型のイノベーションの実現に不可欠な、スピーディーな変革を妨げる大きな要因となっていることは言うまでもありません。SAP の前Chief Design OfficerでSAP Palo Altoオフィスのマネジングディレクターを務めていたスタンフォード大学d.schoolのSam Yenが書き下ろした本ホワイトペーパーでは、企業のリーダーにとって、体系的かつ全社規模でイノベーションと創造性あふれる組織文化を醸成することの重要性について紹介しています。

そもそも、イノベーションを生む文化を社内に継続的に浸透させて、現在の競合、さらには近い将来において競合になるかもしれないライバルたちの先を行くために、企業には何ができるのでしょうか。

イノベーションの核心、それは「実践力×創造力」です。 

企業の多くは、すでに既知の問題を解決するための高度な「実践力」を有しています。一方で「創造力」とは、克服すべき本質的な課題を見出し解決策を編み出す力を意味します。柔軟で創造的な枠組みが確立されていない組織においては、全社的で大きなイノベーションが生まれることは決してなく、そこでは部分的な小さなイノベーション、すなわち“改善”しか実現されません。企業が真のイノベーションを求めているなら、組織全体で創造力を高めながら、それを拡大させるための方法を見いだしていく必要があります。

「デザインシンキング」は、人を中心に据えたイノベーションのアプローチであり、克服すべき本質的な課題を発見する上で大きな役割を果たします。企業はその導入により、下記のような効果が得られます。

● 共感力の醸成:課題について参加者が理解を共有し、顧客ニーズや顧客のためのイノベーションを力を合わせて創出する機運を醸成

● コラボレーションの促進:部門間での連携を促進し、さまざまな観点を採り入れ、一貫性に優れた顧客体験を創出

● 反復性:市場からのフィードバックをスピーディーに実践へ反映し、成功の確度を高める

SAP におけるデザインシンキングの導入は14 年前に遡ります。SAP 会長のハッソ・プラットナーによるスタンフォード大学ハッソ・プラットナー・デザイン研究所(通称 d.school)の設立を機に、35 名のデザインシンキングの専門家をSAP に招聘し、デザインシンキングを戦略的な優先課題に据え、全社的変革を推進してきました。こうした経験や数百におよぶ顧客とのCo-Innovation、また主要な学術機関との連携を通じて学んだ多くの知識や経験をもとに、SAP は、デジタル変革の推進に取り組む企業として、革新的で創造性あふれるマインドセットを提供できる独自の地位を確立しています。現在SAP はデザインシンキングを通じて以下の4つのテーマで顧客の変革を支援しています。

● ビジネスモデルを革新する

● ビジネスプロセスを革新する

● デザイン(UX)を最優先課題とする

● 競争優位性を確立する

本ホワイトペーパーでは、SAP のデザインシンキングについて、また、変革の実現を目指す組織に向けてSAP が提供できるサポートについて紹介しています。資料ダウンロード希望の方は下記エントリーフォームに必要事項を登録してください。

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