モバイルアプリ特集④:優秀な人材を逃さず、高度な人事戦略に役立つアプリ活用術


SAPが企業向けに提供しているスマートデバイス向けのモバイルアプリ。日本語に対応した30以上のアプリの中から今回は、人事部門のマネージャー向けアプリとして、人材採用業務を効率化する「SAP HCM Interview Assistant」と、人材情報を全社で共有する「SAP HCM Manager Insight」の2本をご紹介します。

面接情報を一元管理して、人材採用のプロセスを迅速化

技術革新へのスピーディな対応が求められる現在のビジネス環境。生産性を高めるためには、優秀な人材をいかに早く採用するかが鍵となります。とはいえ、門戸を開けば開くほど、人事担当者は応募者との面接を数多く重ねる必要があることから、その負担は計り知れません。また、複数の担当者で面接を担当するケースでは、応募者情報や評価内容を適切に共有しなければ、優秀な人材を取り逃がすことにもなりかねません。SAPが提供する「SAP HCM Interview Assistant」は、採用面接に関する情報を一元管理するiPad向けのアプリです。SAP ERPに蓄積した応募者の履歴書や評価履歴をiPadからリアルタイムに取得できるので、採用プロセスの迅速化につながります。

例えば、人事部門のマネージャーの業務を想定してみましょう。今までの採用面接では、応募者から送られてきた履歴書や職務経歴書をプリントアウトしたうえで面接を実施し、評価内容を評価シートなどに手書きで記入する場合がほとんどでした。手書きの評価シートは、後からSAP ERPなどに入力するなどの手間が発生するうえに、複数の担当者の評価を寄せ集める作業も負担がかかります。ところが、SAP HCM Interview Assistantなら、応募者の情報や、別の人事担当者の評価内容、メモ書きなどがiPad上で一元管理できるので、面接がスマートになり、情報の分散も避けることができます。

具体的な操作方法をみていきましょう。まずアプリを起動すると、「レビュー対象候補者」と、「面接予定候補者」を一覧で表示します。一覧から対象者の名前をタップすると、履歴書、職務経歴書などの文書がiPad上で閲覧できます。事前に職務経歴書などをチェックして、気になる項目にメモを追記したり、ブックマークをつけたりしておけば、面接時に重要なことを聞き漏らす心配もありません。また、別の人事担当者が面接を担当する際でも、担当者はこれまでの面接の中で残されたメモを参考にすることで、確認すべき事項が明確になるでしょう。

面接対象者については、過去の担当者が面接した際の履歴と評価内容が3つの★マークで表示されているため、他の担当者の評価内容を加味して総合的に判断を下すことも可能です。面接を実施した後は、評価内容をiPad上で書き込み、他の人事担当者にメール送信することもできます。面接回数の浅い「レビュー対象候補者」の評価内容は、次の面接に呼ぶかどうかに関する簡単なチェック項目に、また、一歩進んだ「面接済み候補者」の評価内容は、最終的に雇用すべきかどうかなどに関する深い評価項目に。いずれの場合も、チェックボックスをタップするだけなので、評価の作業に時間はかかりません。的確な評価軸で効率的に採用プロセスを回せるので優秀な人材を見逃す事を防ぐのにも役立つでしょう。

候補者をの一覧からを確認

履歴書や経歴書を確認。メモやブックマークの追加が可能

メモ機能

採用の過程過去の履歴とや評価の内容

チェックマークで評価し、コメントを記入して送信

適切な人材配置で高度な経営に貢献する人材情報管理アプリ

SAP HCM Interview Assistantは、入社希望者の面接向けアプリでしたが、SAP HCM Manager Insightは、社内の人事戦略に役立つアプリです。社員の基本情報から、職務経歴、タレントとしての評価、報酬履歴までがまとめて確認できるので、期別ごとに実施する従業員面談などに最適です。

例えば、部下の目標管理制度(MBO)の達成度を期末に評価する部門マネージャーの業務を考えてみましょう。まず、SAP HCM Manager Insightを起動して、部下の詳細情報を呼び出します。メニュー一覧で「タレント」の項目をタップすると、部下のポテンシャルと業績のパフォーマンスが9マスのマトリックスに表示されます。マトリックスを見れば、目標の達成度が一目で判断できるので、的確なアドバイスを送ることができるでしょう。より詳細なポテンシャル文書を呼び出して、来期に向けた目標を提示することも可能です。「コンピテンシー」の項目は言語スキルや業務スキルのレベル、「研修」の項目では受講済みと受講予定の研修概要が確認できます。人事異動を繰り返すケースでは、「職務履歴」のチェックも欠かせません。

従業員情報

SAP HCM Manager Insightのよりハイレベルな活用方法として、経営層によるマネージメント戦略や、適切な人材配置計画の立案があります。チーム単位で進めるビジネスでは、チームのメンバー構成がプロジェクトの成果を大きく左右します。特に、チームが日本全国やグローバルにまたがる企業の場合、エリアを含めた総合的な人材マネージメントが必須です。

例えば、人事管理部のエクゼクティブマネージャーが経営トップからチームの効果的な人材配置を求められたと仮定しましょう。各チームにどんなスキルを持った人材が、何人在席するかといった集計作業は手間がかかり、定量的な数値として出すことは簡単ではありません。ところが、SAP HCM Manager Insightを利用すれば、チームのリーダーを選択すると、そのチームに所属するメンバー構成、男女比、地域比、ポテンシャルの高い従業員数などがひとめで把握できます。

アプリを起動して、リーダー名の横にある「チャート」ボタンをタップし、チャート一覧からリーダーがグラフを選ぶと、所属するチームに属するハイポテンシャル従業員の数を、棒グラフや円グラフで表示させることができます。グラフを見ながら、地域構成比や男女比率に極端な偏りなど、何らかの問題が見られる場合は、人材の配置換えを検討するなど、必要な措置を講じることも可能です。

ハイポテンシャルにランク付けされている従業員のエリア別グラフ

優秀な人材の退職を食い止めるためにも、ハイポテンシャルにランク付けされている従業員の退職者数のチェックは重要です。退職者数が多い場合は、チームに何らかの問題があることも想定されるため、待遇を改善したり、チーム編成を見直したりするなどして、早期に手を打つ必要があるでしょう。

一方で、チームカラーにあった能力の高い人材を、他部署からスカウトしたい場合、あるいは業績の低下しているチームを立て直したい場合などにも、SAP HCM Manager Insightを使えば目的に合致した優秀な人材が抽出できるので、人事戦略の立案にも貢献します。

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