SAP Leonardo× Google Cloud Platform (GCP) 機械学習ワークショップ開催


 

SAP Leonardo × Google Cloud Platform (GCP)の機械学習ワークショップが2018年12月6日にGoogle Cloud Japan 東京オフィスにて 開催されました。機械学習領域におけるSAPとGoogle Cloudの共同ワークショップとしては世界初で、30名以上のお客様・パートナー様が参加され会場は大盛況となりました。また、90%以上の参加者から満足したとのアンケート評価を頂きました。

 

なぜSAPとGoogle Cloudの共同開催なのか?

2017年にクラウド領域でパートナーシップを発表して以降、SAPはGoogle Cloudと多様な取り組みを行ってきました。今年の6月に開催されたSAPPHIRE NOWでも、SAPとGoogle Cloudの機械学習ソリューションを組み合わせることで実現する次世代のアプリケーションやインフラストラクチャについて紹介しました。

例えば、Googleが開発した機械学習ライブラリであるTensorFlowによるモデルとSAP Leonardo Machine Learning Foundationの統合により、機械学習を適用した業務アプリケーションの開発が可能になります。製造業の分野では、機械学習モデルの組み込まれたSAPアプリケーションにより生産管理を効率化することに加え、GoogleのTensorFlow等を活用することで、商品の良/不良を解析するなど、より高度な品質検査が行われています。

このように機械学習の領域において、SAPとGoogle Cloudは相互補完関係にあり、連携することで企業の業務を効率化することに寄与しています。

 

SAP Leonardo Machine Learning で実現するIntelligent Enterprise

 

SAPは、企業のデジタル戦略を支える最新プラットフォームとして「Intelligent Enterprise」を提供しています。Intelligent Enterpriseとはその名の通り、企業活動のルーティンワークやビジネスプロセスを自動化し、人間がより付加価値の高い活動を行えるようにするためのサービスです。SAP Leonardo Machine Learning Foundationはその中核を支える技術である機械学習のプラットフォームとして機能しています。

「SAP Leonardo Machine Learning Foundation」は誰にでも使いやすいAPIを用意しており、データサイエンススキルを必要とすることなく機械学習モデルを組み込んだアプリケーションの開発が可能です。トレーニング済の機械学習サービスを利用可能な他、カスタム機械学習モデルを導入したり、独自のトレーニングデータを使用して既存のモデルを調整することもできます。画像内の物体を検出して識別したり、類似した画像やテキストのコンテンツの発見、自然言語のテキストからのキーワード抽出など、従来人が時間をかけて行っていた処理を自動化することに貢献します。

 

ハンズオン1: Google Cloud Machine Learning Engineでニューラルネットワークモデルをトレーニング

ワークショップの前半では Google Cloud Machine Learning Engineを用い、TensorFlowコードの分散構成を使用した畳み込みニューラルネットワークモデルのトレーニング方法を説明しました。ハンズオンを通じ、Google Cloud Platformの機械学習サービスを利用し、学習済モデルの使用だけでなく、モデル設計や最適化を行う方法を実践していただきました。

AIの民主化がさわがれる昨今ですが、機械学習のモデルを作成できる開発者やデータサイエンティストは非常に限定的です。Google Cloud Machine Learning Engineはトレーニングと予測の機能を備えており、開発者やデータサイエンティストでなくとも優れた機械学習モデルを構築し、本番環境にデプロイすることもできます。今回のハンズオンでは、特別な専門知識を持った方以外にも参加いただいたため、画像解析領域では定番のMINISTを使用したTensorFlowモデルの作成、TensorBoardによるトレーニングプロセスの可視化、Google Cloud Datalab での予測テスト等を体験していただきました。

 

ハンズオン2: SAP Leonardo Machine Learning Foundation

ハンズオンの概要について説明しています。

ワークショップ後半ではSAP Leonardo Machine Learning Foundation を使った画像認識・テキスト分類、ハンズオン前半部分で作成したTensorFlowモデルをSAP Cloud Platform上にデプロイして、フロントエンドの開発ライブラリであるSAPUI5にて実装するなどのハンズオンを行いました。

 

 

写真は当日参加者の方に実装していただいたアプリケーションの一例です。左の図は写真をweb上にアップロードすると、その写真が何であるかを判断するアプリケーションです。SAP Leonardo Machine Learning Foundationでは事前データセットを学習したモデルをAPIとして提供しており、そのAPIを使ったモデルと画像を学習させた後の結果をそれぞれ表示しています。

右の図は0-9の数字の画像をweb上にアップロードすると写真を解析し、数字を表示するシンプルなアプリケーションです。SAP Cloud Platform上にデプロイしたTesorFlowモデルをSAPUI5で実装しました。

 

今回のワークショップではSAP、Google Cloud両社のクラウド、機械学習ソリューションを活用した機械学習モデルの開発やアプリ開発を行っていただき、操作感や連携シナリオを体験いただきました。SAPでは業務アプリケーションに機械学習を組み込むことで、ユーザが意識せずに機械学習の恩恵を受けられるように開発を進めてきました。Google Cloudソリューションとの連携により機械学習の領域をさらに強化、業務アプリケーションをより賢くすることで、企業の「Intelligent Enterprise」の実現へと加速していきます。今回のワークショップだけにとどまらず、今後も積極的な取り組みを進めていきますのでご期待ください。

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