モバイルアプリの優れたユーザー体験で、現場の作業効率とモチベーションを向上した世界最大規模の公益企業


SAPのモバイルアプリを活用して、業務効率の向上や新たなワークスタイルの構築に取り組む企業事例。今回は、民間では世界最大規模の公益企業として、1,900万人の顧客に向けて電力・ガス事業を展開するNational Grid社をご紹介します。競合他社に比べて、フィールドサービスの生産性の低さが改善課題だった同社では、現場の作業員にSAP のモバイルアプリケーション「SAP Work Manager」を配布し、ひと月あたり20%の生産性アップと、安全性の向上を実現しています。
SAPジャパンのYouTubeチャンネルでも、動画で簡潔にご紹介しています。ぜひご覧ください。

現場の声をもとにモバイル活用の可能性を模索

英国全土および米国北東部で電力、ガス事業を展開するNational Grid社の従業員数は2万7,000人。顧客数も英米の両拠点で1,900万人に達し、まさに世界最大規模の公益企業として、その名を知られています。しかし、ディレクターのピーター・マッセイ氏によれば、サービス効率の面で競合他社に差をつけられているのが継続的な課題だったといいます。その原因の1つして、システムの分散による現場業務の複雑化がありました。

「現場の作業員が日々利用する基幹システムが乱立し、その数は40にも及んでいました。そこで、これらのシステムを統合することで、現場での活用はもちろんのこと、運用も含めた大幅な効率アップを目指そうと考えたのです」

システムを選定するにあたってもっとも重視したのは、現場の作業員にどのようにして新たな業務基盤を浸透させるかということでした。どんなに性能の優れたシステムでも、現場での使い勝手が良くなければ、業務の効率化は望めません。

「経営側がトップダウンで決めてしまうのではなく、現場で働く人々に実際の操作画面やさまざまなユーザー体験を通じたフィードバックをもらいながら、最善のユーザビリティを実現しなくてはなりません」

システムの劇的なスリム化と、月20%の生産性向上を実現

さまざまなソリューションの検討を経て、最終的にNational Grid社が選択したのは、SAP の現場作業員向けモバイルアプリケーション「SAP Work Manager」でした。SAP Work Managerを導入後、National Grid社の現場作業における生産性は飛躍的に向上しました。すでに月単位で20%の生産性向上のほか、安全に関する重要な目標が達成されるなど、大きなインパクトをもたらしています。

また、大きな目標の1つであった基幹システムの合理化については、40もの基幹システムを4つに統合。さらにその影響を受けた70のサブシステム群についても、大幅なスリム化を実施しました。同時に、このシステムの劇的な合理化によって、現場の業務効率を左右するデータ精度も大幅に向上しています。

現場の作業員がモバイル端末を使ってSAP Work Managerに入力した情報は、即座にシステムのエンジンに取り込まれ、必要な情報が戻されます。たとえば移動中の作業チームは、自分たちの現在地から次の目的地までの最短距離だけでなく、道路の渋滞状況までもが正確に把握できるため、状況に応じたスケジュールの調整やベストの経路選択が可能になるのです。SAP Work Manager導入前は、この予測精度は60%程度だったのが、導入後は各行程における誤差は1%以内に改善されています。

SAP Work Managerで現場のモチベーションを高める理想的な業務改善を実現

このプロジェクトの成果で注目すべきは、ソリューション全体を通じて、実際にモバイル端末を通じてシステムを利用する現場の作業員から、高い評価の声が寄せられている点だとマッセイ氏は強調します。

「最大の収穫は、新しい技術を導入したにもかかわらず、現場の作業が複雑化することなく、作業員自身が業務の効率化を実感している点です。新しいモバイルシステムが仕事に良い影響をもたらした一方で、作業員はシステムに使われるのではなく、自分たちがシステムを使いこなして仕事の効率を上げているのだという誇りを持つようになりました。こうした理想的な業務改善は、SAP Work Managerがなければおそらく不可能だったでしょう」

今回、National Grid社が導入し、飛躍的なビジネスの効率アップと作業員のモチベーション向上に成功したSAP Work Managerの特長や、同社での活用業務などを簡単にご紹介しましょう。

いつでも、どこからでも、セキュアで省コストなモバイル環境を提供

SAP Work Managerには、SAPモバイルプラットフォームならではの「オンライン/オフライン共通のセキュアなアプリケーション」「配布された端末およびアプリケーションの一元管理」「マルチプラットフォーム対応」「導入から運用までのTCO削減」といったアドバンテージが備わっており、ユーザー企業に高い業務効率とセキュリティ、そしてコストの最適化を提供します。

※「SAP Work Manager」の詳しい特長については、私のブログ記事「モバイルアプリ特集②:保全、アフターサービス業務の品質アップと効率化を実現するモバイルアプリ活用術」(https://www.sapjp.com/blog/archives/1965)もぜひご覧ください。

フィールドサービスの経験で磨いた「現場に効く」機能の数々

SAP Work Managerは、モバイルアプリケーションの分野で17年の実績を持つSyclo社のソリューションをSAPが2012年に買収。SAP mobile platformのラインナップに加えられたもので、電気、ガス、水道、石油ガスなどの業界におけるモバイルソリューション分野に多大の実績を誇ります。

こうした特長を生かしてNational Grid社では、従来の紙ベースでの非効率な作業指示や手順確認などをすべてデータ化。作業管理報告などのスピードを飛躍的に向上させました。

また、作業場所の確認や経路の検索、資材の在庫確認といったフィールドサービスのサポート機能から、SAP 設備管理ソリューションとの統合といった高度な活用まで、幅広い効率化を実現しています。

さて、今回のNational Grid社の事例はいかがでしたか。このブログでは、今後もSAPモバイルアプリの活用事例を継続的に紹介していきたいと思います。さらに詳しい情報については、どうぞお気軽にSAPまでお問い合わせください。

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