経営に貢献する人事戦略を迅速に実行するための最先端HRテクノロジー ― SAP HR Connect 2019レポート

作成者:SAP編集部投稿日:2019年7月16日

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2019年6月6日、SAPジャパンは経営を牽引する人事の役割を考察するセミナー「SAP HR Connect 2019」を開催しました。本セミナーにおいて、SAPジャパンの人事・人財ソリューションアドバイザリー本部 シニアソリューションスペシャリストの篠原加奈子より、イノベーションを生み出すためのチームづくりと人事業務のさらなる省力化と高度化についての講演を行いました。人事部門が経営に貢献していくためには、人材データを活用し、AIやマシンラーニング(ML)などの最新テクノロジーを活用していくことが重要です。

イノベーションが生まれにくくなっている日本の組織

世界経済フォーラム(WEF)が発表した「イノベーションランキング」という調査データ(The Global Competitiveness Report 2016-2017)で、日本は総合8位となりました。技術者の数や研究開発への投資は高い評価を得ている一方、研究開発の成果を社会的価値につなげる力であるイノベーション能力に対する評価は21位とかなり低く、上位10カ国中では最下位です。高い技術力をビジネスにつなげることができておらず、グローバル市場に展開する人材が不足し、個々の従業員の能力は高いのに組織として成果を出し切れていないことが考えられます。多様な社員の力を個別に伸ばし、組織として機能するようにエンゲージメントを高めていく必要があるのです。

人事部門の約77%が管理業務に追われ、リソース不足となっている現状では、テクノロジーを活用して人事業務のさらなる省力化を目指しつつ、高度化させていく必要があります。AIやマシンラーニング(ML)といった最新技術を取り入れて常に進化し続けているSAP SuccessFactorsの人事ソリューションを活用し、個のパフォーマンス最大化と従業員エンゲージメントの向上を目指していくことが重要です。

発表資料: P8

発表資料: P8

テクノロジーを活用して人事業務のさらなる省力化と高度化を目指す

イノベーション能力を高めていくためには、多様な意見が出てくるチームを編成していく必要があります。SAP SuccessFactorsでは、ダッシュボードで人材の状況や人事業務のステータスをリアルタイムで把握でき、一定の条件で人材をプールで管理することが可能です。さらに、業界、職種、性別、国籍、相性といったデータを元にAIを使って人材の組み合わせを提示させ、メンバーの経験が最も多様になる組み合わせでイノベーションを生み出しやすいチームの編成に役立てることができます。

チームが成果を出し続けるためのサーベイの実施

チームが成果を出し続けるためには、多様な個性を持つチームを編成するだけでなく、それぞれの変化を把握し、組織として必要な施策を打っていく必要があります。SAP SuccessFactorsでは、社員のライフサイクルに沿ったサーベイを実施し、即座に集計してインサイトを提供することができます。
SAP SuccessFactorsでサーベイ結果から部門別のポータルに切り替えていくと、スコアの確認だけでなく、エンゲージメント向上に影響が大きい要因は何かが明確になり、優先順位を付けていくことができます。優先順位の高い要因については具体的なアクションも自動で提案されるため、マネージャーは素早くアクションを取ることが可能となります。

発表資料: P14

発表資料: P14

サーベイ結果をアクションに素早くつなげる

また、多様な従業員の変化を把握するためには、サーベイを高頻度で実施していく必要があります。SAP SuccessFactorsのサーベイ機能は人事業務に連動し、タイムリーに実施することが可能で、回転率を上げ、率直な回答の入力の促進が期待できます。
多様な人材の「個性」を活かし続けるためには、その人材を成長させていく必要があります。今後は、社員自身がオーナーシップを持って自分のキャリアの可能性を見出し、上司や人事は、具体的な将来像を示し、それに向かう行動計画を明確にしていくサポートを行う必要があります。
SAP SuccessFactorsでは、キーワードでキャリアパスを検索し、どのような可能性があるのかを見ていくことができ、客観的なデータを使ったキャリア面談によって相互理解を引き出し、今後のキャリアビジョンを本人、上司、人事部でしっかりと共有して、本人の可能性を引き出していくことができます。

さまざまな人事業務にテクノロジーやデータを活用

人事異動や給与計算などの人事としての業務も、テクノロジーやデータを活用して効率化や高度化を図ることができます。SAP SuccessFactorsではAIを活用して、人事担当者のホーム画面から異動計画を検討するためのシミュレーション画面を呼び出すことができます。AIが職務要件、評価履歴、従業員のキャリア希望、キャリア面談の結果などを分析して候補者を抽出し、人事異動に関する判断を支援します。
また、負担の大きい給与計算の業務に対し、SAP SuccessFactorsでは「給与管理センター」という機能を提供しています。給与計算に関わるすべての業務を定義、管理、把握することで確実に実行することが可能で、エラーやアラートをクリックするだけで何が問題化を即座に確認し、エラーに対して必要な作業や修正を簡単に行えるようになっています。

発表資料: P34

発表資料: P34

給与管理センターで業務の定義を行え、問題点も即座に把握

まとめとして人事部門では、人材情報の活用にAIやマシンラーニング(ML)をはじめとする最新技術を駆使することで、以下の3つが実現できることを示しました。

  • 個別化していく従業員とのエンゲージメントを高め、継続して成果を出し続ける組織の編成
  • 従業員のデータを統合的に活用することで、その可能性を最大化
  • 従来の人事業務にインテリジェンスを取り込むことで効率化を推進

最後に篠原は、「SAP SuccessFactors はこれからも進化を続け、経営に貢献する人事への変革を支えていきます。ぜひご期待ください」と語り、人事部門に関してもテクノロジーが大きく貢献できる将来性を示唆し、セッションを締めくくりました。

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