要件定義をスムースに開発につなげる手法 – デザインシンキング・SAP Build・SAP Cloud Platformのご紹介


今回のブログでは、システム開発の段階において、特に要件定義のフェーズにおいてよく起きる問題と、それを解決しスムースな開発につなげられる考え方・SAPのソリューションとして、

 デザインシンキング

 SAP Build

 SAP Cloud Platform

それぞれの概要をご紹介します。

【要件定義でよく起きる問題】

  1. 何をどのように解決するか、意見がまとまらない
  2. 実際に開発するまで、システムの動作が確認できない
  3. システムの見た目や動作について、ユーザーと理解違いが生じる
  4. 上記の問題を解決するためにプロトタイプを作ろうとすると、時間が掛かる
  5. プロトタイプを作成しても、開発の段階になるとゼロから作り直しになる

これらの問題を解決し、スムースな開発につなげるにはどうすれば良いでしょうか。デザインシンキングとSAP Buildについてご紹介します。

【デザインシンキング】

デザインシンキングはペルソナ(=想定ユーザー)の設定に始まり、問題の特定、解決策の提示まで短期間で結論を出すことのできるフレームワークです。

  • ペルソナの設定

想定するユーザーの特定を行います。これにより、今後の議論の基となるユーザーの業務や行動を特定します。

  • 問題の特定

そのユーザーがなぜ困るのか、それによりどのような問題や不利益が発生するのかを特定します。

  • どのような解決策があるのか

その解決策(=開発するソリューション)により、想定ユーザーのExperienceがどのように変わるのかを検討します。

デザインシンキングでは、上記のポイントについて、決まったフレームワークに基づいて議論を進めていきます。これにより、顧客から課題がはっきり出ていない提案型の案件の場合でも、短期間で結論をしっかり出すことができます。デザインシンキングの手法について、詳しくはこちらのブログにてご紹介しております。

 これにより、冒頭の「① 何をどのように解決するか、意見がまとまらない」といった問題が解決できます。

ソリューションの概要が決まったら、次にUI設計をおこないます。ここで活躍するのが、SAP Buildです。

【SAP Buildでできること】

  • 手書きで作成した画面イメージを取り込み、画面遷移を設定することが可能

画面上での開発をおこなう以前に、まずは手書きで書いた画面イメージの写真を撮り、それをSAP Build上に取り込むことが可能です。そして、取り込んだ画面イメージに対して、画面遷移を設定することが可能です。

 

こちらの動画では、いかに手軽にSAP Buildへ画像を取り込むことが可能かをご覧いただけます。プロジェクトの名称を決め、ホワイトボードで書いた画面イメージの写真をスマートフォンで撮り、その画像を取り込むだけです。

 

こちらの動画では、撮影した3枚の写真を取り込み、画面の順番を並べ替え、ホットスポットの設定(=画面遷移の設定)をする方法をご紹介しています。どのボタンを押すとどの画面に遷移するかといった画面遷移の設定を、ドラッグ&ドロップのみで簡単におこなうことが可能です。また、実際のPCやモバイルでの操作を簡単にプレビューできることもご紹介しています。

これにより、冒頭の「② 実際に開発するまで、システムの動作が確認できない」といった問題が解消できます

  • ユーザーからのフィードバックを募ることができます。

前述のステップで作成した画面は、すぐにチームメンバーやユーザーにシェアをすることが可能です。これにより、関係者間で即座に合意を取りながら、画面イメージを固めていくことが可能になります。

 

こちらの動画では、ユーザーにフィードバックを求める方法をご紹介しています。URLをメールで送るだけでなく、Slack上でフィードバックを求めることも可能です。

これにより、冒頭の「③ システムの見た目や動作について、ユーザーと理解違いが生じる」といった問題が解消できます

  • 豊富なテンプレートを用意。また実際にデータを取り込むことも可能です。

前述のステップで固まった画面イメージは、SAP Buildの豊富なテンプレートを用いて開発することが可能です。

また、画面を開発する際は、実際にデータを設定して動かすことが可能です。テンプレート内にはあらかじめサンプルデータが設定されていますので、そのデータ形式を見ながら実際のデータを登録していくことが可能です。

 

こちらの動画では、豊富なテンプレートを選んでプロトタイプを作成する方法をご紹介しています。

これにより、冒頭の「④ 上記の問題を解決するためにプロトタイプを作ろうとすると、時間が掛かる」といった問題が解消できます

  • SAP UI5の形式でエクスポートし、SAP Cloud Platform上での開発に即座に繋げることができます。

テンプレートを利用してドラッグ&ドロップで作成したSAP Buildの画面ですが、裏側では実際のコードが自動生成されています。

SAP UI5という形式でコードが自動生成されています。そのため、SAP Build上で作成したプロジェクトはSAP Cloud Platformに即座に取り込むことができ、Web IDEを用いた開発にスムースに取り掛かることができます。

これにより、冒頭の「⑤ プロトタイプを作成しても、開発の段階になるとゼロから作り直しになる」といった問題が解消できます

このようにして要件定義~UI設計をおこなったら、SAP Cloud Platform上で開発ができます。

【SAP Cloud Platform】

以前こちらのブログでご紹介したSAP Cloud Platformの特徴です。

  • 多種多様なソフトウェアのデータを統合することが可能です

ERPソリューションだけでなく、CRMや人事等の複数のシステムからデータを統合することができる基盤です。

  • SAPのオンプレミス製品をクラウドで拡張することができます

コアの領域は標準機能のまま、SCP上で個社要件に合った分析ツールの開発を実現することが可能です。

  • 新しいアプリの開発が可能です

Web IDEという強力な開発基盤があります。こちらは、当ブログご紹介してきたSAP Buildと組み合わせた開発が可能です。

  • 新しい技術を全社規模で取り入れることが可能です

機械学習やChatbot等の最新技術も、クラウドの本製品ならば取り入れることが容易に可能です。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

いかがでしょうか。今回のブログでは、デザインシンキング・SAP Buildを用いて、要件定義の課題を排しSAP Cloud Platform上でのスムースな開発につなげる方法についてご紹介しました。SAP BuildおよびSAP Cloud Platformのトライアル版はこちらよりご利用を頂けます、ぜひご活用ください。

SAP Build https://www.build.me/

SAP Cloud Platform https://cloudplatform.sap.com/index.html