一流のセキュリティで社外専門スキルをフレキシブルに管理するSAP Fieldglass (Sirkorsky社の事例)
作成者:SAP スペンドマネジメント&ネットワーク事業本部 マーケティング 投稿日:2020年3月23日
機密性が非常に高く、法規制も厳しいため簡単に参入できない産業― その代表は航空宇宙産業ではないでしょうか。この産業は軍事と密接に関係しているため、他の産業より厳しいセキュリティを要求されます。 また異業種から参入困難となれば、人材は流動化しづらく、専門性が高ければ高いほど転職市場規模は小さいという特徴があります。
そんな航空宇宙産業の輸送機器業界に身を置くSirkorsky社は商業・軍事ヘリコプター製造設計サポート分野のリーダーで、米国を拠点に40カ国に事業を展開しています。Sirkorsky社の悩みは競争激化にともない、“イノベーションをいかに加速し効率化させるか”でした。 そのため専門スキルの増強が喫緊の課題でした。ですがヘリコプター工学という、きわめて特殊なスキルを持った人財は、社内で探そうにも簡単にはみつかりません。非常にニッチな技術を必要とするため、スキルニーズを完璧に満たす人財を保有する人材派遣や人財紹介も限られてしまいます。
また、経営資源をR&Dへより投入し、イノベーションを促進し競争力の源泉とする世界では、せっかくイノベーションを生み出しても、すぐに他社が追随し、先発としての地位が持続する期間も短縮化傾向にあります。さらに次々と新しくイノベーションを生む必要があるため、求められる専門スキルは時期や段階によって移り変わります。
“ニッチで高い専門スキルを持つ人財を、社外から必要なタイミングで必要な期間確保したい。”これがSirkorsky社の要望でした。
しかし、何時でも何処でも、まるでウーバーでタクシードライバーを呼ぶように、欲しい専門スキルを持つ人財を、タイムリーに限られた期間のみ雇用することは、セキュリティリスクを伴います。特に航空宇宙産業には一般的なサイバーリスクはもちろん高度に組織化された脅威から国家セキュリティ情報を保護する必要があります。このため人財バックグラウンドチェックや情報アクセス、コンプライアンス管理も適切に実施しなければなりません。
一流のセキュリティで社外の専門スキルをフレキシブルに管理する、これを実現するSAP Fieldglass 外部人財管理ソリューションをSirkorsky社は選びました。
<高い柔軟性を備えたクラウド型プラットフォーム>
SAP Fieldglassは有期契約労働や業務委託といった外部人財を採用管理できるデジタルプラットフォームです。外部人財のオンボードからオフボードまで、一連のサイクルをSAP Fieldglass上で一元管理ができます。クラウド型のため、お客様のシステムに合わせた対応が可能です。Sirkorsky社はロッキード・マーティン社の傘下に入ることが決まっており、システムは2段階にわけて移行しました。実装初期段階では、Sikorskyのレガシーシステム機能をSAP Fieldglassプラットフォームに移行しました。プリロードされた専用のテスト環境を活用しSirkorsky社ではわずか4週間でシステム導入完了となりました。
<世界トップレベルの情報セキュリティ管理システム>
SAP Fieldlglassはドイツ連邦情報セキュリティ庁発行Cloud Computing Compliance Controls Catalog(C5)をはじめISO9001:2015, ISO27001:2013等6機関からセキュリティ認定を受けています。
Sirkorsky社の親会社ロッキード・マーティン社は軍事企業ランキング世界第1位を保持しており、そのセキュリティー審査は厳格そのものです。SAP Fieldglassはその厳しい審査を首尾よくクリアし、プラットフォームの堅牢なセキュリティ機能を効果的に実証しました。
<見える化で外部人財を一元管理>
SAP Fieldglassはバックグラウンドチェックを行う企業の仕組みと連携するシステムで、人財情報を累積して管理できます。また各採用情報を蓄積することで、誰が いつ どこで いくらで 従業しているか等様々な観点で情報を可視化することが可能です。
一度SAP Fieldglass上で就業登録されると履歴が蓄積されるため、過去に就業した外部人財へのアクセスも可能です。Sirkorsky社の場合、ヘリコプター工学という極めてニッチなスキルへのニーズが
ありましたが、派遣会社Aから探すよりも、SAP Fieldglassプラットフォーム上に登録している派遣会社複数社から探した方が、該当者がみつかる可能性が高いのです。2019年現在180ヵ国16万2000名の外部人財がSAP Fieldglassプラットフォームに登録されており、企業は国境を超えて専門スキルをみつけだすことも可能です。
また外部人財の就業状況・履歴を可視化することにより、全体像を把握し、支出の多い/少ない領域を見出し、より効率的に全体支出管理が可能となります。この続きは別の機会にご紹介します。
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