不確定時代に求められるPurpose主導型組織へ


世界規模で起こっている疫病・災害・政治・社会・環境問題は、国政をあずかる政治家やグローバル企業だけでなく、あらゆる国・地域・団体、そして所属する個々人にとってもはや他人事ではなくなってきました。

世界最大規模の資産運用会社ブラックロックは、2020年はESG(環境・社会・統治)軸での運用をさらに強化する、との書簡を投資家向けにあてたことも話題になりました。(日経経済新聞 2020/1/16 )

但し、企業だけが投資家向けに発信するだけではそれもまた限界があります。企業に所属する個々人が、組織との繋がりも含めて自発的に活動を起こすことが、今こそ求められていると感じます。

SAPでは、以前より「Purpose(目的)」 を重視した企業活動の方針を掲げています。耳慣れない言葉かもしれますが、要は「存在意義」です。

我々SAPのPurposeは、

Help the world run better and improve people’s lives

と記し、HPでも公開しています。https://www.sap.com/corporate/en/purpose.html

 

3月18日に、ドイツのメルケル首相が、新型コロナ対策として行動の自粛を促す異例のビデオ演説を国民に向けて流しました。不要不急の国外渡航は控えるよう勧告していますが、背景の1つに、多数の国で出入国の制限が進むことで自国民の帰国が困難になることを危惧しています。

新型コロナ対策で演説するドイツのメルケル首相(出所:ドイツ政府HP)

新型コロナ対策で演説するドイツのメルケル首相(出所:ドイツ政府HP)

SAPも、安全に自国民を帰還させたいというドイツ外務省からの相談を受けており、ドイツ国民の海外滞在者が簡単かつ安心に位置を知らせるWebサービスを開発することに同意しました。

そしてその事情を聞いた世界中のSAP開発者有志が集い、異なるTimezoneでの協働作業の結果、24時間後にはサービス正式稼働を実現しています。(経緯の詳細は下記Blogにも記載があります)

SAP Chief Technology Officer Juergen MuellerのBlog(2020/3/19)

 

なお、下図から実際のサービスにアクセスできますが、あくまで海外に滞在しているドイツ国民向けですのでご留意ください。gaimusho

 

上記は非日常での動きですが、SAPは毎年公開している統合報告書(Integrated Report)でもSDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))が定める個々の目標を意識した具体的な取り組みについても公開しています。下記はその2019年度版です。

SDG

報告書だけだと分かりにくいので、上記引用画像文中にもある「One Billion Lives」という取り組みについて紹介します。

SAPでは毎年「One Billion Lives」と呼ばれる、社会課題にテーマをあてたイノベーションコンテストを行っています。One Billion
今年は急遽「新型コロナ対策」に特化した枠が、行動につなげるべく通常の期限を相当前倒して設けられ、我々社員はだれでも、必要であれば社外の人も巻き込んでチャレンジすることが出来ます。

One Billion Livesは2016年にアジア地域から始まり、今ではその他地域にも広がっています。ちなみに第1回コンテストではSAP Japanメンバーのアイデアも数百のアイデア群の中から採用されました。本Blogでもこちらでその経緯含めたプロジェクトを紹介しています。

最後に、本Blogで紹介された事例群を中心に、地球・業界・ビジネスモデル・人という流れで再編成した書籍が2020年3月11日に発刊されました。ご関心がある方はぜひのぞいてみてください。

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SAPの活動が、読者の皆さまが所属する組織または個の活動への一助になれば幸いです。