第3回:あらためて見つめ直す「クラウドがもたらすビジネス変革」

作成者:森 太郎投稿日:2013年5月21日

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みなさんこんにちは、サクセスファクターズジャパンの森です。最近平日が忙しく、土日は疲れ果てて昼寝を挟みつつ、溜まったメールの処理やこのブログの執筆などを週末に行っています。今回は、「クラウド」について最近感じていることを書いてみたいと思います。

■SAPのクラウドソリューション

一般的にSAPはERPだけ扱っている会社だと思われている方が大半かと思います。しかし、実はSAP全体の中でERP以外の売上比率が既に5割以上になっていることはご存知でしょうか?SAPはERPだけ取り扱っている会社ではなくなりつつあり、ERP以外の主要事業の1つが「クラウド」になります。現在SAPのクラウドソリューションは、People, Customers, Money, Suppliers, Businessの5つのソリューション群で構成されています。

  • People:SuccessFactors(タレントマネジメント)
  • Customers : CRMオンデマンド
  • Money : Financialsオンデマンド、旅費・経費精算
  • Suppliers : Ariba(購買調達)
  • Business:Business ByDesign

■クラウドがもたらすITメリット

私は就職活動時、システムエンジニア/コンサルタントという肩書にあこがれ、SI企業に入社し新入社員当時はCOBOLのプログラマーでした。(COBOLとかJCLはご存知ですか?笑)机の上にはWin3.1Win95のパソコンとダム端と呼ばれたIBM 3270端末機がありました。大型汎用機、テープ装置、大型プリンター等を見ながら仕組みがさっぱり理解できず落ちこぼれていましたが、当時はホスト全盛の集中処理でした。その後UNIXやWindowsと共にクライアントサーバー型のパッケージやERPが出始め(分散)、インターネット環境の充実によりまた集中処理に回帰しています。クラウドコンピューティングは、ネットワーク全体を活用した新しい集中型コンピューティングです。

これまで企業は、ハードウェアやソフトウェアを購入し、社内に情報システムを整備するために5年償却を前提に固定資産化し、何千万、何億もかけてシステム構築費用を投入してきました。しかしシステムが思うように使えず多額のカスタマイズをしたり、想定していなかったシステム保守費用がかさんだり、ハード・OS・ミドルウエア等それぞれのバージョンアップに左右されて結果として、肥大化したお荷物のような状態になっています。

ですが昨今、クラウドから必要なサービスだけを買い、使用した分だけ費用を払えばよいので、情報投資コストを低減できます。IT面ではクラウドはこのようなコスト面、短期導入のメリットがあります。
しかし、「クラウド」がもたらす変革の本質はそれではないと最近感じています。

■クラウドがもたらすビジネス変革(スピードとワークスタイル)

274415_l_srgb_s_glクラウドコンピューティングの波は今までのITと全く違う変化を社会に及ぼそうとしています。前述したようなIT投資面での変化だけではありません。世界中に広がるネットワークで運営している大規模な情報システムを、使いたいときすぐに使えたり、スマートフォンやタブレット端末など、普段から使っている安価な端末でやりたいことが実現できるようになったことなどもそうです。

クラウド上には、パッケージやERPで蓄積されたビジネスロジックが実装されたクラウドサービスが提供され、短期間に低コストで導入できる環境が整っています。日本市場では少し遅れていますが、既に欧米ではほぼすべての業務がクラウド環境で提供できています。

短期間にシステム導入が実現できるため、意思決定も導入効果も非常に速いサイクルで回っていきます。クラウド時代はその環境変化のスピードが圧倒的に違うのです。そのためクラウドに関わる提供側も利用側もビジネスの回転率が上がっていきますし、それに伴ってワークスタイルや労働価値観まで変革していきます。

273468_l_srgb_s_glクラウドは、サーバーがインターネットにあることで、いつでもどこでも情報が入手でき処理が可能です。今までも社外から、社内の情報を見ることができる企業はたくさんありました。しかしそれはサーバーが社内にあり、一部の情報を社内に覗きに行っていたに過ぎません。クラウドの場合は、いつでもどこでも何でも情報が手に入る状態がデフォルトであって、そこからセキュリティや慣習などの理由で制限がかかるだけです。

実際のワークスタイルとして、朝起きてPCで、通勤時にスマホでメールを確認でき、モバイル環境があれば客先ですぐにライブデモも実施できるし、移動時間や喫茶店で業務もこなせる。物理的に会社にいなくてもビデオ会議や電話会議、メールや携帯を駆使して業務が遂行できます。これによって、働き方や仕事に対する価値観、業務スピードも変化していっています。

■クラウドが日本を元気にする??

今後、企業も変革スピードの速い市場やグローバル企業と戦っていかなければなりません。

情報の流れが劇的に早くなることで、ビジネス環境の変化の速度も上がります。変化の速度があがれば、経験ではなく情報の活用が企業の優位性に繋がります。

まずは企業として「クラウド文化を受け入れる柔軟性」、「クラウドを活用する許容性」を持つこと、次に従業員の方もライフスタイルや考え方を変えることが重要ではないでしょうか。

クラウドの活用により企業やホワイトカラーの生産性が数%でも向上すれば、それがn乗となって日本経済もより活性化するでしょう。逆に今後クラウドを上手く活用できない企業は時代においていかれるのではないでしょうか?

次回は、タレントマネージメントへの取り組みの1つである「人材の見える化」について書いてみたいと思います。

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