最新版リリース! SAP BusinessObjects BI4.3のご紹介


SAPはSAP BusinessObjects BIをエンタープライズレポーティングのコアソリューションと位置づけ、お客様に新たなイノベーションを提供していきます。今回は2020年6月に正式リリースしましたSAP BusinessObjects BI4.3の新機能や、前バージョンとの違いを中心にご紹介いたします。

SAP BI製品のポートフォリオ

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 まず、最新のSAP BI製品について整理しましょう。オンプレミスのSAP BusinessObjects BIとクラウドのSAP Analytics Cloud(以下、SAC)を相互利用(ハイブリッド利用)していただくことをSAPでは推奨しています。前者はアドホックなクエリやレポーティング、帳票作成を得意としたソリューションであり、後者はダッシュボードアプリケーションやデータ探索、計画管理と機械学習による予測などを1つのソリューションで提供しております。さらにSACは、他のSAPクラウドアプリケーション(ex. SAP Concur, SAP SuccessFactors)への組み込みもされており、今後も組み込みが加速される予定です。

SAP BusinessObjects BI4.3の主要な強化ポイント

それでは、SAP BusinessObjects BI4.3(以下、BI4.3)の主要な強化ポイントについてご紹介いたします。

新しいBIラウンチパッド

これは、新しいBIラウンチパッドをテーマ機能を利用してカスタマイズしたものですが、このように基幹システムであるSAP S/4HANAのユーザーインターフェースSAP Fioriライクなタッチデバイス対応のHTML5インターフェースを採用し、ある程度カスタマイズすることが可能です。BI43_03尚、前バージョンのBI4.2からこのようなFioriライクなBIラウンチパッドを提供しており、従来形式のBIラウンチパッドと合わせて両方を提供していましたが、BI4.3からは従来形式のBIラウンチパッドは提供されなくなりましたのでご注意ください。

新しいWeb IntelligenceクライアントUI

従来のSAP BusinessObjects BIで一番の使用実績があるのが非定型帳票作成・アドホッククエリのWeb Intelligenceです。BI4.2まではFioriライクなビューワーのみ提供していましたが、BI4.3からデザイナもSAP Fioriライクなものが提供され、統一されたUIになりました。それに伴い、従来のHTMLレポートパネル、Javaレポートパネルが廃止されました。
それでは、クエリの発行からレポート作成までの一連の操作をレポートデザイナの動画でご紹介いたします。

このように、メニューバーのシンプル化や新しいビルダパネルなど、Java非依存のHTML5ベースのクライアントになりました。又、バージョン4.2 SP07のWeb Intelligence Javaアプレットおよびリッチクライアントで利用可能なすべての機能を提供しています。

Web Intelligenceデータの共有と再利用

従来から既存レポートの再利用は少なくありませんでした。BI4.3では、既存レポートとそのメタデータを再利用して、レポート作成を迅速に開始しすることができます。データセット、クエリ、変数、拡張などを共有してデータの準備を減らすことが可能です。BI プラットフォームリポジトリに保存されている Web Intelligence ドキュメントを選択し、必要なオブジェクトを選択するだけで、レポートデザインに取り掛かることができます。BI43_05

SAPデータ参照の機能強化と新しいデータソースのサポート

BI4.3でサポートされるデータソースについてのアップデートは以下の通りです。詳細についてはWeb Intelligence 4.3の新機能ヘルプをご覧ください。

  1. SAP BWインフォプロバイダのサポート
  2. SAP HANAへのコネクティビティの強化
  3. ネイティブサポートの追加(Google BigQueryなど)
Web Intelligenceチャート機能の強化

従来のWeb Intelligenceでも様々なチャートをサポートしていましたが、従来のチャートに加えて更に強化されたものになりました。BI43_06

エンタープライズ対応

BI4.3で強化されたエンタープライズシステムとしての機能をいくつかご紹介いたします。BI43_07

クライアントコンポーネントの64ビット化

BI4.3ではクライアントコンポーネントを64ビット化し、32ビット版クライアントを廃止しました。BI4.3 では以下のデスクトップ版クライアントツールを64ビット化しました。

  • Web Intelligence リッチクライアント
  • Crystal Reports 2020
  • Crystal Reports for Enterprise
  • Live Office
  • インフォメーションデザインツール

 ダッシュボードソリューションの方向性

最後に今後のダッシュボードソリューションの方向性についてご紹介いたします。
SAP BusinessObjectsの旧バージョンには、Dashboards(Xcelsius)というダッシュボードソリューションやExplorerというデータ探索ソリューションがあります。両方共、Adobe Flashに依存するため2020年末のFlash提供終了に伴い、この2つのソリューションの提供およびサポートの終了が決定されています。この2つの機能を包含し、更に計画管理機能や機械学習による予測機能までも1つのクラウドソリューションとしてご提供しているSAP Analytics Cloudを後継製品として位置付けています。SAP Analytics Cloudの詳細については、こちらの製品紹介ページ関連ブログも参照してください。

最後に、今後もSAP BusinessObjects BI に対する開発投資の継続していく予定ですし、冒頭でもご紹介しましたが、SAP Analytcs Cloudとの相互利用(ハイブリッド利用)していただくことをSAPでは推奨しています。
今後も引き続き、最新のSAP Analyticsソリューションについてご紹介していきますのでお楽しみに!