ハイドロ・タスマニア: リモートワーク環境下での SAP S/4HANA プロジェクトの実施と稼働

作成者:田積 まどか投稿日:2020年10月19日

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以前のブログでオーストラリアのタスマニア州で水力発電と風力発電の再生可能エネルギー事業を担うハイドロ・タスマニアの発電所設備保全についてご紹介しました。

ハイドロ・タスマニア: モバイル活用による作業員の生産性向上と意思決定の迅速化

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今回はそのハイドロ・タスマニアが今年6月にSAP ERP から SAP S/4HANA 及び SAP Fiori への移行プロジェクトを完了したニュースをお届けします。

以前のブログにも書きましたが、ハイドロ・タスマニアは財務管理、人事管理、設備保全など幅広くSAPソリューションを活用しています。これはユーザーインタフェースは 1000 を超え、多くの社員が使うシステムです。ユーザービリティの向上と応答時間の短縮、システムパフォーマンスの向上を目指し、 既存の SAP ERP からよりリアルタイム性が高く、使い勝手のよいユーザーインタフェースを持った SAP S/4HANA 及び SAP Fiori への移行を決めました。

従来の計画でも10ヶ月というタイトなスケジュールの中、移行プロジェクトは進んで行きましたが、3月からはパンデミックの影響を受け、全てのプロジェクト活動はリモートで行なわれることになりました。 本番稼働までの最後の 3 ヶ月間には最終テストや本番稼働に向けた様々な準備がありましたが、リモートの環境下でも計画通りに稼働することができました。

これにはパンデミック発生前にリモートワークになった場合のリスクを特定し準備が出来たこと、チームメンバーやパートナー企業との良好かつ緊密な協力関係がありました。もちろん、自宅からでもアクセスすることができるシステムの技術があることは大前提です。

ハイドロ・タスマニア以外にもヨーロッパではモバイルを活用した設備保全システムを今年の 1 月から 開始してわずか 3.5 ヶ月で稼働した電力会社の事例もあります。こちらは情報が公開されましたら、改めて詳細をお伝えします。

このように COVID-19 の中においても多くの公益事業のお客様はビジネスを止めることなく改革を推進しています。公益事業者は社会インフラである電力やガスを止めることはできないエッセンシャルワーカーでもあります。ビジネスを止めないことは使命でもありますが、 IT プロジェクトも止めることなく推進していくことが社会インフラを止めないこととつながっていくのだと思います。

ハイドロ・タスマニアの事例から学べるのは、広大な地域をサービス対象にしていることから、F2Fを前提にしない、効率化のためのモバイル活用があり、その土台が、今年起きたCovid-19感染回避の取り組みとシンクロしたのではと拝察します。国土の広さをハンデとしない取り組みが変革の歩みを止めない源泉になっている、そのインサイトをぜひ生かしていただきたいと思います。
※ 本稿は公開情報に基づき筆者が構成したもので、ハイドロ・タスマニアのレビューを受けたものではありません。

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