業務改革:成功事例と失敗事例、あなたはどちらを参考にしますか?


私たちはSAP Ariba導入後のお客様のツールの定着・展開・活用促進を支援する活動をしております。日々の顧客支援活動から、皆さまにご参考いただけそうなことを発信していきたいと思います。

今回のテーマはあるお客様のリクエストから得た気づきです。

このお客様は、調達業務改革プロジェクトに伴いSAP Aribaを採用されました。プロジェクトのキックオフを間近に控えているお客様から少し意外な依頼がありました。「『調達業務改革の失敗事例』を話してください」というものです。「成功の秘訣」ではなく「失敗のしかた」というのはあまり尋ねられたことが無いのでその背景を聞いてみました。

業務改革は簡単な事ではない

このお客様は「業務改革プロジェクトは簡単ではないという事は体験から理解しています。どこの会社でも何度も失敗して、それでも頑張ったところだけが最終的に成功するのだと思います。わが社の役員やプロジェクトメンバーが成功話ばかり聞いていたら危機感が無くなりますし、ちょっとした困難に遭遇してそこで挫折してしまうのを恐れています。」と説明してくれました。

業務改革の失敗の原因は様々なので事前に全てリストアップするのは不可能です。しかし、多くのプロジェクトに共通している「見過ごしやすいが大切なポイント」というのはいくつかあります。SAPではそれらを12個に分類して「成功の12の鍵」(12 keys to success)と名付けて、業務改革に取り組むお客様を支援する為に変革管理の自己分析ワークショップを実施しています。今回の依頼を受けて、いつもの「成功の12の鍵」の内容を若干変更して業務改革で陥りがちな典型的な事例の紹介と、それらを克服するためにどの鍵を使えば良いのかをプロジェクトチームのメンバー全員で話し合うワークショップを行いました。

12 keys

成功の12の鍵
エグゼクティブサマリー

失敗事例と成功の鍵という真逆のアプローチをいっぺんにやって混乱しないか心配でしたが、杞憂でした。参加した皆さんは自分たちがこれから遭遇するかもしれない危機を予めシミュレートできたのと、それらを克服するためのアイデア出しなど活発な意見交換を行うことができました。

ワークショップの最後にリーダーの方から参加者全員に話がありました。「初めて『成功の12の鍵』の話を聞いた時からこれはわが社のプロジェクトにピタリとはまると思いました。今日はSAP社の言葉で話し合いましたが、これからは私たちの中で消化して自分たちの言葉でこの『成功の12の鍵』を社内に説明できるようにならなければなりません。私たち全員が変革を起こすチェンジ・エージェントになりましょう」と。皆さんしっかりと頷かれていました。

成功事例と失敗事例、両方に意味がある

成功事例を参考にするか、失敗事例から学ぶか。どちらも大切そうに見えますがこの2つの違いは何でしょうか?私たちは、成功事例は自分たちが目指す方向もしくは目標として考えて、失敗事例は目標に向かって歩いている足元にある落とし穴だと考えると、わかりやすいのではないかと思っています。成功事例だけを見ていると足元をすくわれる危機性に気が付かない場合もありますし、失敗事例だけを見ていると怖くて前に進めません。どちらかだけを参考にするのはリスクがあると思いませんか?前も見ながら足元にも注意、ということですね。

今回のリクエストによって、私たちが行っている成功の12の鍵のワークショップのコンテンツが更にパワーアップをしました。

ビジネス変革を目指しているがどうしても効果が出ない、いろいろな方面から抵抗勢力が出てきてなかなか前進できないなど、お悩みの方。「成功の12の鍵」のワークショップをお試しになりませんか?ご興味がありましたら、担当のCEE(カスタマー・エンゲージメント・エグゼクティブ)までお問い合わせください。