第6回:複雑化する採用環境で活用が進む採用マーケティングとは
作成者:森 太郎 投稿日:2013年7月8日
みなさんこんにちは、サクセスファクターズジャパンの森です。最近Facebookで仲間の転職を知ったり、LinkedInのプロファイルを見て人材斡旋会社がコントタクトを求めてきたり、採用環境も数年前と変わりSNSが主流になってきているなあと実感しています。今回は、サクセスファクターズとしても新しいソリューションである「採用マーケティング」について書いてみたいと思います。
■各社採用担当者に見られる課題
企業の活動を支えるのが従業員で、その従業員を最大限活用するための仕組みがタレントマネージメントです。ですが、優れた従業員が限られていたり、企業成長に伴い従業員を確保しなければいけない場合、市場から採用しなければいけません。ただし近年、適切な人件費内で人材を採用しようとするも、思った以上に採用コストがかかったり、せっかく採用しても離職率が高いなど、各社ともに悩んでおられます。
以前の採用活動は、新聞掲載や求人広告でしたし、新卒採用にしても、キャリア採用にしても日本では一定の標準プロセスが存在していました。けれども最近は、各種のジョブボード、各種SNSやサーチエンジンの普及、採用プロセスの多様化や国際化などが背景としてあり、多様な手法への対応が必要となりました。しかし、各社の採用担当者は下記のような業務を抱えており時間的にも余裕がありません。
- キャリアサイトに求人を掲載
- 自社の採用説明会の運営
- 大学などのキャンパスイベントの運営
- 面談者と面接官の調整
- SNSの自己運営
- 採用管理のプラットフォームの利用
- ジョブボードに掲載する使用料やLinkedinのリクルーターライセンスを購入
- ヘッドハンターとの個別契約
■キャリアサイトの課題
各社ともに工夫を凝らした自社のキャリアサイトをお持ちですが、近年のWeb2.0時代、ソーシャルツール、ジョブフィード、モバイル、検索エンジン、検索型採用サイト、社員紹介、キャンペーンなどすべてに対応したキャリアサイトとはとても言い難いのが実情です。
ある調査によると、キャリアサイトに訪れた人のうち、応募ボタンを押すのはたった8%であり(つまり92%は去っていく)、そのうち約半分は応募プロセスを完了させる前に去っていくという結果があります。別のレポートでは、80%近い人が、電子メールはモバイルデバイスでチェックしており、2013年にはPCよりモバイルでインターネット検索する人が上回るという結果もあります。そのようなことを背景に、キャリアサイトとしては、下記のような課題があります。
- キャリアサイトのナビゲートはかなり複雑
- 適した仕事を探し出すのは簡単ではない
- ブランディングとメッセージは限られた分量
- 応募プロセスまで複雑
- 今気に入った求人がなければそれっきり
- 応募者の能力や経験を図るには限界
- SNSが活用できない
- 使い勝手のよい求人用のモバイルサイトがない
■サクセスファクターズの採用マーケティングシステムで実現できること
このような現状を踏まえ、サクセスファクターズでは、優れた候補者を確保するためのマーケティングを支援するシステムをご提供しています。以下で、その特長と実現可能なポイントをいくつかご紹介します。
- お客様独自のキャリアサイトをクラウド環境でご提供します。お客様ごとの細かい仕様やデザインに基づいて構築可能です
- 自社でお使いのApplicant Tracking System(採用管理システム)から、求人の内容を自動連携し掲載する事が可能です
- 求人の種類(勤務地、職種、組織など)に基づいて、最適な検索方法を提供します
- 自社用の人材プールを保有でき、中長期に向けた候補者予備軍を確保できます
- 電子メールを活用し、人材プール内の候補者に対してオープンなジョブを通知する事が可能です
- LinkedIn、Twitter、Facebookなどの各種SNSと連携可能です。情報の掲載だけでなくSNS登録プロファイルを用いて適切なジョブをマッチングしたり、SNSのプロファイル情報をもとにエントリーする事も可能です
- GoogleやYahooなど検索エンジンに、自社の求人が検索結果としてヒットしやすくなるSEO(検索エンジン最適化)をサポートします
- 国内外の各種ジョブボードと連携が可能です
- モバイルデバイス用の採用サイト構築や、QRコードを用いたアクセスを可能にします
- ダッシュボード機能により、各メディアごとの効率、採用コスト、採用率、応募者の詳細情報などを簡単にレポートすることが可能です。
- グローバル企業向けに多言語対応での運用が可能
■グローバル200社以上で活用されている採用マーケティング
百聞は一見にしかずです。ぜひライブでご利用いただいている各社のキャリアサイトに訪れてみてください。実際の求人が掲載されています。
サクセスファクターズ採用マーケティング導入事例抜粋(リンク付)
■変革される採用シーン
欧米では既に活性化していますが、今後日本市場でも採用マーケティングという業務領域が形成されると思います。それによって下記のような効果が期待されます。
- リクルーターはより戦略企画業務に時間をさける
- 自社で直接優秀な人材を採用するため、外部のジョブボードへの出費や、ヘッドハンターへのコストを大幅に削減できる
- 広範囲に求人を掲載し、採用スピードを向上することが可能
- SEOを用いてより質の高い候補者を探せる
- SNSやモバイルなどの新しいメディアを使った雇用
- キャリアサイトの構成をより効果的にし、応募率の向上と採用の質を高められる
- 人材プールを用いて中長期的な候補者をつなぎとめておける
- 社内の優秀な人材を再活用できる
- Applicant Tracking System(採用管理システム)との連動により事務効率が向上
次回は、タレントマネージメントの根幹でもある「目標管理・評価管理」について書いてみたいと思います。
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