プロジェクト成功の鍵を握るパートナーエコシステム

作成者:中田 信隆投稿日:2021年6月24日

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企業の皆様が人事システムを導入する際に考慮する点は何でしょうか。コスト、テクノロジーによる業務の実現性、プロジェクト体制などが主なものでしょう。これらの全ての点に影響するのが、導入ベンダーです。

SAPの人事ソリューションである「SAP SuccessFactors」のようなソフトウェア製品・サービスの提案・導入・保守運用を行う企業や、そのソフトウェアと連携する別のソフトウェア製品・サービスを提供する企業との協業を、「エコシステム」という呼び方をします。

実はこのパートナーエコシステムが充実していることがSAP SuccessFactorsの特長の1つであり、それがプロジェクト成功の大きな要因ともなっているのです。今回は導入・運用にフォーカスしてSAP SuccessFactorsのパートナーエコシステムについてご紹介したいと思います。

 

世界共通のSAPパートナープログラム

SAPでは、SAP PartnerEdgeという世界共通のパートナープログラムが運用されています。このプログラムには、ライセンス販売、サービス(導入)、構築(開発)、運用(ビジネスアウトソース)という大きく分けて4つのパートナーカテゴリーがあり、各パートナー企業は自社の事業に応じたプログラムに審査を経て参加をいただいています。

*各プログラムの詳細は上記のWebサイトより参照いただけます

SAP SuccessFactorsに限ると、日本で各カテゴリー合計で30社以上のパートナーに活躍いただいています。参加企業は、グローバル及び日本のコンサルティングファーム、様々な規模のSIer、BPOベンダー、トレーニングやアセスメント・人材派遣など人事業務領域を事業の主軸としている企業など、多様な事業を展開している企業が含まれます。

これら約30社のパートナー企業は製品の導入支援を行うだけでなく、自社の強み・経験にもとづいた独自のサービスを提供しています。

 

パートナーの多様性がもたらすメリット

この様々な事業を展開するパートナー企業の多様性こそが、お客様にSAP SuccessFactorsをご利用いただく際の大きなメリットになっているのです。

システムを導入する際、その前段の制度やプロセス設計をするコンサルティング、IT化の構想策定、システム導入、運用保守といった流れで進んでいくのが一般的ですが、プロジェクトごとに重点を置くフェーズ(工程)やお客様の期待も異なります。また、対象地域は日本国内のみなのか海外も含むのか、対象業務は何か、などプロジェクトごとに様々な「変数」が存在します。

SAP SuccessFactorsには各フェーズに強みをもつパートナー、国内の人事業務に特化したパートナーやグローバル展開に強みを持つパートナーなど、様々な強みをもつパートナーがおり、ユーザー企業はそのプロジェクトのニーズに合わせて最適なパートナーを選択することができるのです。

一方で他社製品においてはパートナーエコシステムが未成熟なために、以下のような様々な困った事態に直面する例が多く見られます。

・提案してくれる企業が限られ、提案を複数比較し妥当性を評価することができない

・導入支援をしてくれるコンサルタントが至急必要だが、そもそもコンサルタントの絶対数  が限られていて導入体制が組めない

・製品知識のないコンサルティング会社が人事制度や業務プロセスを設計したために、システム化の段階での追加開発、もしくはシステム外で行う作業が多くなってしまった

・運用サポートを依頼できる企業が限定されているため、稼働後の運用コストが高止まりしている

・海外現地法人への展開をする際に、現地でプロジェクト支援をしてくれる企業が見つから ない

まさにここに、SAP SuccessFactorsの成熟したパートナーエコシステムのメリットがあります。ご利用をいただいているお客様は、複数の選択肢から自社のニーズ・システム利用のフェーズに応じた最適なパートナーを選択することができるのです。パートナー企業からすると、良い意味で顧客企業と緊張感をもちながらご支援をすることとなります。

 

パートナー企業及びコンサルタントの品質担保

また、SAP SuccessFactorsの各パートナー企業は単にSAPとパートナー契約を締結しているだけではありません。各パートナーはSAP SuccessFactorsのライセンス販売、提案、導入、保守などの実施のため、必要な体制と技術的な知識の有効性を常にアップデートし続けることが求められています。

例えばSAP SuccessFactorsでは年2回のリリースアップがあり、新しい機能の追加や既存機能の変更が行われます。導入資格をもつコンサルタントは、この年2回のリリースアップの都度、製品機能の差分についてアセスメントをパスし続けないと導入資格の有効性が失効し、プロジェクトにおいて導入作業を行うことができなくなります。

SAP SuccessFactorsのパートナー企業とは、こうした厳しい要件をクリアした、まさに製品に精通したプロフェッショナルな集団なのです。

 

エコシステムを下支えするSAP

一方でSAPとしてもパートナー企業に各種の要件を設定するだけでなく、各パートナーのコンサルタントがマーケットのニーズを理解し、常に最新の製品技術情報を取得できるように、営業向け、提案担当者向け、導入コンサルタント向けなど数多くの情報を発信しつつ、勉強会も頻繁に開催しています。

またパートナー企業同士が情報・アイディアを共有するコミュニティも持ち、各コンサルタントがよりその知識と経験を広げていただけるように各種のプロモーションも行っています。更にSAPジャパンでは、日本のSAP SuccessFactorsパートナー企業を対象とした独自のコミュニティを組織し、技術情報の共有に努めています。

 

 

このようにSAP SuccessFactorsのエコシステムは、その規模・多様性を拡大しながらも、常にその質をも担保する仕組みが組み込まれた非常に成熟したものになっています。

システムの導入を検討する際は、初期コストや業務の実現性だけでなく、システムのライフサイクルを通じ何をパートナー企業に期待し、どういう選択肢があるのか、その点も是非確認いただければと思います。

SAPのパートナー企業はこちらから自由に検索をすることができす。

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