マクラーレンとメルセデスAMGが実践!超膨大センサーデータのリアルタイム解析による予見分析


SAPジャパンの瀬尾です。本連載の第1回では、新しい予見分析ソフトウェアであるSAP Predictive Analysisが登場した背景や特長、またビジネスにおける可能性についてご紹介しました。今回は、実際にこの製品を活用して大きな成果を上げている事例をいくつかご紹介していきましょう。

マクラーレン:F1レース本番中のデータ解析で、勝敗を90%の確率で予見

第1回目のSAP Predictive Analysisの特長紹介の中で、ERPをはじめとする業務データとセンサーデータなどを組み合わせて分析することによって、「現在の状態から推測して、次に何が起こるか?」を予測することで、障害や事故を未然に防ぐ“予見分析”が可能になることをお話ししました。それを応用して、世界最高峰の自動車レースで大きな戦果を収めているのが、F1グランプリの名門チーム、マクラーレンです。まずは、こちらの動画をご覧ください。

YouTube: マクラーレンをSAP HANAでもっと速く!徹底したデータ主義が変えるビジネス

ご存知のようにF1では、最高時速300キロを超える極限状況の中でエンジンの耐久性やボディの剛性が試され、ほんのわずかな変調や障害が敗北につながります。マクラーレンでは、走行中の車両に取り付けられた120個のセンサーからあらゆるデータを収集し、毎分1,000回のシミュレーションを実行して、サスペンションの動きやエンジンの挙動を解析しています。こうしてマクラーレンは「あと何分でタイヤや各種部品を交換するのが最適か?」といったことまでを予見分析し、そのタイミングに合わせてピットインの指示を出して、部品交換やチューニングを行い、常にマシンをベストの状態に保つのです。