SAP Experience Center Tokyo―新たな体験を通じて、SAPジャパンが目指す未来への共創

作成者:SAP編集部投稿日:2021年9月17日

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SAP社員に聞く、ニッポンの未来へ向けた取り組みと想い#5

ニッポンの「未来」を現実にするために、SAPジャパンの社員が取り組んでいるさまざまな変革プロジェクトをご紹介する本連載。4回目の今回は「SAP Experience Center Tokyo」です。グローバルでもドイツに続いて2番目に設立されたこの施設は、お客様やパートナーの皆様がデジタル変革を体感し、イノベーションの創出を支援する場として、2019年8月に東京・大手町にオープンしました。そのコンセプトや活動について、SAP Experience Center Tokyoのセンター長を務める川中健さんに話を聞きました。(聞き手:SAP編集部)

SAP Experience Center Tokyo センター長 川中 健

SAP Experience Center Tokyo センター長 川中 健

ソリューションの枠組みを超えて、イノベーションを支援するSAPのミッション

まず、「SAP Experience Center Tokyo(以下、Experience Center)」の起ち上げの経緯や背景についてお聞かせください。

川中 もっとも重要な背景として、この数年でSAPのビジネスが大きく変わってきていることが挙げられます。私たちのビジネスでは、ERPなどの製品を販売して多くのお客様にお使いいただくだけでなく、その中でお客様が求める価値をいかにして実現するかが、ますます重要なテーマになっています。

そこでは、SAPの営業担当者もERPや周辺ソリューションの機能説明だけでなく、最新のビジネスモデルやテクノロジートレンド、さらには海外のユーザー事例、ドイツ本国の開発者からの提案など、幅広い情報をお客様にお届けしてきています。こうしたお客様とのコミュニケーションやイノベーションの創出を継続的に支援できる施設を日本にも作ろうというのが当初からのコンセプトです。

Experience Centerの紹介に際しては、あえてその目的を製品のデモといった特定の用途に限定していないと聞きました。

川中 Experience Centerでは、社内外の方々がコミュニケーションやイノベーションを自由闊達に進めていただけるよう、SAPのソリューションやサービスありきとならないように取り組んでいます。
これまでの例として、SAPのお客様や社員のデザインシンキングセッション、パートナー企業様とのセミナー、SDGsアクションなど社外の団体との共同セッションなど幅広くご利用いただいています。そしていずれにおいても、何らか“デジタルの種”をお持ち帰りいただいています。

100名収容のオープンスペースとデジタルを体感できる最新設備

Experience Centerについて、設備などの面からもう少し詳しくお聞かせください。

川中 現在は約500平方メートルのフロアを「オープンスペース」と「デモエリア」の2つに分けています。最大で100名くらいまで収容できるオープンスペースは、多くのセミナーやデザインシンキングなどで利用されています。また、コロナ禍以降は映像関連の機材を充実させて、ウェビナーなどのオンライン配信で利用される頻度が高くなっています。

一方のデモエリアには、複数のデモブースのほか、SAP Digital BoardroomやIXR(Immersive Experience Room)と呼ばれる四方の壁をプロジェクトマッピングで囲んだ部屋があり、最新のテクノロジーを体感できるようになっています。

コロナ禍以前はセミナーの開催も多く、1か月に1,000名を超える方にご利用いただいていました。コロナ禍以降のウェビナーだと、今年のSAPPHIRE NOW 2021では6日間で延べ22,000ビューを超えています。

最大で100名まで収容可能なオープンスペース

最大で100名まで収容可能なオープンスペース


プロジェクトマッピングで囲まれたIXR(Immersive Experience Room)

プロジェクトマッピングで囲まれたIXR(Immersive Experience Room)

それだけのイベントを運営していく上では、かなりの人数のスタッフが必要だと思いますが。

川中 実はExperience Centerに常駐しているSAPジャパンの社員は私1人だけで、あとは外部の受付担当スタッフです。また、お客様セッションの場合は担当のSAP 社員と、社内イベントの場合はその担当者と、それぞれ協力して運営しています。もちろん、大規模なイベントなどでは必要に応じて内外のスタッフが参加しますが、社内イベントの場合はスタジオセットの準備、照明やマイクのセッティングは私と受付担当スタッフ2~3名で行い、収録作業やライブ配信の実施は私が1人で担当しています。四半期ごとにSAPジャパン全社員に向けて開催されるSAPジャパンのトップが社員全員に向けて発信するAll Hands Meetingも、私がここから配信しています。

とはいっても、もともと私自身もそうした知識とは無縁だったので、当センター長に着任してから映像機材の使い方などを独学で学びながら、何とかここまで至っています。

コロナ禍におけるウェビナー配信など、多彩な用途で社員の活動を支援

Experience Centerの直接のユーザーはSAP ジャパンの社員とのことですが、実際にどのような支援を提供しているのでしょうか。

川中 現在Experience Centerはお客様やパートナー様、社外の団体の方が利用される場合も、SAPジャパン社員からの連絡でお受けしているのですが、第一には限られたファシリティをなるべく多くの方にご利用いただけるように、また利用される際にはいかに効果的にご活用いただけるか考えています。たとえばデザインシンキングであれば、参加者全員にオープンなマインドで活発に議論してもらうために、会場のファシリティもカラフルなものをそろえたり、普通のオフィスにはないような調度品を用意したりといった工夫も凝らしていますが、それらをイベントの目的に応じてどのように組み合わせて使うか、イベントを盛り上げるための仕組みを作れるか、ご提案しています。

またウェビナーの開催では、コロナ禍の最初の頃はZoomの画面にファシリテーターの顔が表示されていれば問題ありませんでしたが、慣れてくると変化のなさに飽きた参加者が途中で離脱してしまうことが多くなりました。そこで参加者に飽きさせないために、常に何かしらの絵が動いているような画面作りや、高品質な音声で臨場感を高めるなど、Experience CenterだからこそできるUI/UXを追求しています。背景のセットの組み方も、いくつかのパターンを見本帳に用意して、ひな壇形式やテーブルを囲んだ対談スタイルなど、利用者が目的に適したものを選べるように配慮しています。

お客様を迎える大型看板デジタルとは異なる観点では、過去に外部からお客様をお迎えたした際に、大型プリンターで歓迎のバナーを印刷してセンター内に飾りましたが、このときは「仕事の打ち合わせで来ただけなのに、予想外の歓迎に驚いた」といったお言葉をいただきました。また、お客様にお出しするカプチーノにラテアートでお客様の会社のロゴや顔写真をプリントして、アイスブレイクの会話を盛り上げたり、こうしたホスピタリティも当センターが大切にしているところです。

Experience Centerはすでに多くの社員が利用しており、予約も連日いっぱいなのですが、まだ利用したことがない社員に向けた施設のレクチャーも日常的に行っています。最近では当センターがどんな場所で、どんなふうに使えるかを理解してもらうために、新入社員も含めた見学ツアーを実施しています。

社内年次イベントの「JKOM 2021」では、D&Iについてのセッションをパネル形式で実施

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会員制オンライントークショー「DIGIBITO」ではバーのセットを作成し配信

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SAPPHIRE NOW 2021の収録では社外のベンダーの協力を得て実施

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社外関係者の利用も視野に、さらなる可能性を模索

現在取り組んでいるテーマや今後の抱負について聞かせてください。

川中 やはり、これからコロナ禍がどうなっていくかは大きな関心事です。今後しばらくの間は、かつてのように100人規模のお客様が来場する催しは開催しにくい状況が続くと思います。一方、たとえ小規模であっても、ご希望されるお客様をお招きしてExperience Centerを体験してもらいながら、その後も継続してオンラインでつながっていけるハイブリッドなイベント運営も可能だと考えています。現在は、その具体的な方法を模索しているところです。

もう1つは、現在はSAP ジャパンの社員に限定している利用を、将来的にパートナー様や外部の方々にも開放していくことも、Experience Centerの可能性を拡げる上での重要なテーマになると思います。

今後の活動の拡がりという意味で、グローバルのExperience Center との交流などは行っていますか。

川中 ドイツに続く2番目の施設ということもあって、他国のExperience Centerとの交流や情報交換を行っています。私自身、ウェビナー配信のノウハウを伝えるセミナーを不定期で開催していて、要望に応じて機材の提案なども行っています。国や地域によってコンセプトや注力ポイントが少しずつ異なりますが、やはりデジタルやオンラインの活用はグローバル共通の関心事なのです。

日本のExperience Centerは、オーナーである私の上司の宮田(SAPジャパン 常務執行役員 クラウド事業統括 福島浜通り復興・再生支援担当 宮田伸一)の熱い想いで設立された経緯もあり、日本独自の活動も多いのですが、ここから生まれる成果の発信も含めて、他国のExperience Centerとは今後も積極的に交流していきたいと考えています。

最後に、このブログ記事の読者の皆さんにメッセージをお願いします。

川中 現在の利用はSAP ジャパンの社員に限られていますが、当センターに関心をお持ちの方は、ご担当の弊社営業やお知り合いの社員などにお声がけください。新たなデジタル体験の提供を通じて、日本発のイノベーションが生まれていくことが私たちの何よりの願いです。そのきっかけの場として、新たなチャレンジの場として多くの方にご利用いただくことで、Experience Centerの価値はさらに高まっていくと考えています。

■関連リンク
連載 vol.3:グラミン日本との協業を通じて生活困窮者の自立を支援するSAPジャパンの社会貢献活動
連載 vol.4:Industry 4.0の未来に向けて、日本発のベストプラクティスを世界に発信するSAP Labs Japan
→ 過去の連載はこちら

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