異機種混在の分散データベース環境をサポートするSAP Sybase Replication Serverの4つの適用シーン

作成者:石塚 眞丈投稿日:2013年8月5日

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読者の皆様、SAPジャパン ソリューション本部の石塚と申します。今回のブログでは、異機種混在の分散データベース間の整合性をリアルタイムで維持するSAP Sybase Replication Serverについて、その概要と代表的な4つの適用シーンをご紹介させていただこうと思います。最後まで、どうぞよろしくお願いします。

「BCP」「負荷分散」「異機種DB混在環境」に向けた待望のソリューション

Tokyo tower in night cityscapeいまだ生々しい記憶、悲しい記憶として残っている東日本大震災ですが、この震災によって情報システムのデータが消失し、自社の業務に大きな支障をきたした企業は少なくありません。これを機にBCP(事業継続計画)に向けたディザスタリカバリーへの関心が急速に高まったことは、皆さんご存知の通りです。

一方では、昨今のeビジネスの拡大によって、Webに対するトラフィックの激増や、24時間365日のノンストップでの安定稼働という課題が、企業のシステム部門を直撃しています。ネットサーフィンの増加によるレスポンスの低下や、データ障害などに端を発したシステムの停止は、直接的なビジネス機会の損失だけでなく、企業の社会的信用を失墜させるほどの影響力を持つようになってきているからです。

さらに情報システムにおいては、SAP、Oracle、SQL Server、DB2など、多岐にわたるデータベースが使用される異機種混在環境が拡大し、これら異なるデータベース間でのデータ連携が不可欠な状況となってきています。今回、ご紹介するSAP Sybase Replication Serverは、これらの要求に的確に応えるソリューション製品です。

SAP Sybase Replication Serverとは?

SAP Sybase Replication Serverは、異機種混在環境における分散データベース環境や、ウォームスタンバイ環境をサポートするミドルウェア製品です。ネットワークで結ばれたデータベースの異なるインスタンス間で、データを双方向に複写することができます。ミッションクリティカルなOLTPや、eビジネスアプリケーションなどで発生するデータを、動的かつ瞬時に別の場所に複写します。

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SAP Sybase Replication Serverは、Replication Agent、Replication Server、Enterprise Connect Data Access (ECDA) の3つのコンポーネントから構成されており、これらを組み合わせることにより、異種データベース混在環境での複写を実現することができます。複写元、先のデータベースも含めた各コンポーネントの概要を以下に示します。

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SAP Sybase Replication Serverの4つの適用シーン

SAP Sybase Replication Serverの代表的な適用シーンとしては、次の4つを挙げることができます。

■適用シーン1:データの分散と集約

各拠点に分散したデータを中央のデータベースに集約したり、中央で管理しているデータベース内のデータを各拠点に分散したりといった複写技術は、従来から多くのニーズがあります。各拠点では自らが必要なデータを持ち、本社では集約した全体のデータを管理するといった場合に有効です。

適用シーン2:高可用性/災害対策 (HA/DR)

システム上、何らかの問題が発生した場合に、ローカルの別システムにフェールオーバーする場合や、大災害などが発生した場合に別の拠点にデータを退避させて事業を継続するといったDR(ディザスタリカバリー)の目的でも、SAP Sybase Replication Serverは大きな効果を発揮します。

 ■適用シーン3:マイグレーション対策/システムの保守

システムやアプリケーションのバージョンアップを行う場合、リスクを回避するために、一定期間、新旧システムを並行稼働させる必要が生じます。このような場合でも、SAP Sybase Replication Serverは旧システムから新システムへのデータ移行をサポートする高度な機能を備えています。

■適用シーン4:リアルタイムレポーティング環境の構築

こちらは最近のトレンドですが、基幹系のシステムから情報系のシステムにデータをわたして、分析をする形が一般化していますが、このタイムラグをより短くするというものです。通常、1日1回実施されていたデータの引渡しを、ほぼリアルタイムに近い間隔で実施することで、より鮮度の高い分析が可能になります。

簡単に4つの代表的な適用シーンをご紹介しましたが、これらに限らずSAP Sybase Replication Serverの適用領域は非常に幅広いものになっています。それぞれの導入企業が個々の要件に合わせて、さらに有効な利用形態を考え、活用することが可能となることが分かると思います。

今回はSAP Sybase Replication Serverの製品概要と主な適用シーンについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 次回はSAP Sybase Replication Serverによる複写技術と、これを適用した実際の導入事例をご紹介する予定です。引き続きご覧いただければ幸いです。

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