SAP Ariba 近況のアップデート サプライヤーアカウントの今に迫る(2)

作成者:川崎 雅弘投稿日:2021年11月10日

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皆さんこんにちは。
SAPジャパン インテリジェント・スペンド・マネジメント事業本部の川崎です。

前回に引き続き、今回もSAP Ariba でバイヤー様とサプライヤー様がお取引を行なっていただくためのネットワーク機能、サプライヤーアカウントについてお話をいたします。前回の投稿にて、結構、記載単語をアルファベットをだらだら書いてしまった反省もあり、できる限り”ノー・アルファべティック”でお伝えしていこうと思います。

SAP Aribaではバイヤー様とサプライヤー様間の取引をデジタルで実行するためのSAP Business Network(旧称:Ariba Network)という世界最大の調達・購買ビジネスネットワークを有しています。

SAP Aribaが、単なるプロキュアメント・アプリケーションではなく、調達購買業務のビジネスプラットフォームとして成立しているのは、このN対Nかつ双方向のデジタルネットワークを具備していることがその理由の一つです(言っているそばから、いきなりアルファベットが多い)。

サプライヤー様は、SAP Business Networkのご提供するサプライヤーポータルによって、バイヤー様とのすべての取引を行うことができます(以下のイメージをご参照ください)。取引はすべてがデジタル化され、業務精度の向上、業務効率化はもとより、取引記録をデジタル化することにより業務管理を強化することが可能です。

一方、サプライヤー様がこのSAP Business Accountをご利用になり、バイヤー様とお取引いただくうえではサプライヤー様にアカウントの登録をいただく必要があります。

実は、この際のアカウントの種類と意義について、皆様にとんでもない誤解を与えてしまっていると感じています。

過去、SAP Aribaではこのアカウント登録においてサプライヤー様にフィーをいただくという方式をとっていました。これは後述しますが、サポート、オンボード、カタログ整理、サプライヤー様の自社システム接続などを包括してサポートできるサービス形態としてご提供をしており、これらの包括的サービスに対してフィーを頂戴しておりました。ただ、時代の流れに従い、そこまで手厚いサポートが必要のないケースも生まれ始め、一定の部分はバイヤー様で行なえる、ある部分はサービスとして必要ないなどの選択肢の柔軟性が望まれてきました。

その中で2017年5月に現在のスタンダードアカウント前身であるライトアカウントが、そして2019年1月にその名称を正式にスタンダードアカウントとして世にでることになりました。もちろん、このスタンダードアカウントについては従来のサプライヤーフィーというものはなく、無料でお使いいただくことが可能になっています。現在、世界のサプライヤー様の80%以上がこのスタンダードアカウントをお使いいただいており、購買取引を実行いただいています。

購買・発注に関するすべての取引行為、およびFAQなどのヘルプセンターはすべてこのスタンダードアカウントで実現が可能です。実は、ここがきちんとお伝えできていなく、「SAP Aribaでのサプライヤー登録は有料」という忌まわしい都市伝説が息づくことになってしまっているという点、お恥ずかしい限りです。また、初期のスタンダードアカウントで機能の一部制約があったことも事実で、ご不便をおかけしたこともその誤解を継承してしまった一端かと思っております。きちんと正しい情報を提供、共有を怠ってしまったと、まさに反省しきりです。

スタンダードアカウントという1階部分に加え、さらに充実したサプライヤー様にとってのサポートインフラ、サプライヤー様ご自身の登録作業支援や操作指導、サプライヤー様自社システムとのシステム接続支援、パンチアウト接続支援、カタログ編成支援などを盛り込んだ拡張サービスがエンタープライズアカウントです。サプライヤー様を支えるプラットフォームとして増築が可能な2階部分ということになります。

さらに利便性や拡張性を望まれる場合はこの有料の
エンタープライズアカウントをお使いいただいたほうがいいケースもございます。いずれにしても、サプライヤー様のご判断に基づく無料・有料アカウントの選択と導入が可能になっています。

前回もお伝えした一例のとおり、SAP Aribaの機能エンハンスも、サプライヤーアカウントの機能充実、サプライヤーポータルの機能強化に大きく舵を切っており、ますます利便性の高いビジネスプラットフォームのご提供ができるものと考えています。

さて、今日覚えていただきたかったこと。
SAP Aribaのサプライヤーアカウント登録は有料ではありません!!です。

次回はSAP Business Networkの現在位置のご紹介と、サプライヤー様から寄せられた直の声を紹介させていただきます。

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