SAP HANAをアマゾン ウェブ サービス(AWS)で体験!


はじめまして。SAPジャパンの花木です。SAPジャパンに入社しSAP HANAを担当し始めてから1年半が過ぎました。その間、SAP HANAはさまざまなユーザー企業に導入され、メディアでも、データベースに携わる方々の間でも、評価が高まりつつあります。その一方、アプライアンスとしての提供のせいか、「実際に触りたい」「本物を体験したい」という声も増えつつあります。このブログでは、そのような方たちへの一助としてSAP HANAの設定や使い方をSAP HANA Academyという一連のビデオシリーズを使用しながら説明していきます。

アマゾン ウェブ サービス(AWS)上のSAP HANA

先述の通り、SAP HANAはアプライアンスとして提供されるため、オープンソフトやメーカーのフリー版DBのように体験・評価目的の使用を行うことが難しい時期がありました。この状況を変えたのが、AWS上でのSAP HANAインスタンスの提供開始です。

AWS上で使用できるSAP HANAには以下の2種類があります。

  • SAP HANA Developer Edition
  • SAP HANA One

SAP HANA Developer Editionは、本番には使用できません。開発・テスト用のインスタンスです。3種類のインスタンスサイズがあり、仕様は以下のようになっています。

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SAP HANAの機能を体験するためだけであればm2.xlargeでも十分です。ちなみに費用は、SAP HANAのライセンスは不要で、AWSの料金が$0.62/hour~程度発生します。

一方、SAP HANA Oneは、本番システムにも使用可能なインスタンスです。仕様は以下のとおりです。

  • インスタンスサイズ:cc2.8xlarge
  • CPU:2 x Intel Xeon E5-2670, 8コア
  • メモリー:60.5GB
  • ストレージ:3370GB

費用は以下のとおりです。

  • インスタンス費用として、$4.065/hour(内、ソフトウェア費用 $0.99/hour)
  • ストレージ費用として、$0.12/GB/Month

ですので、費用はインスタンスを作成した月からストレージが約$400、使用時間に応じて1時間ごとに約$4ずつという計算になります。

本ブログでは、SAP HANA Oneの生成方法をビデオで紹介しますが、加えてSAP HANA Developer Editionの設定方法も紹介します。

それでは早速、「SAP HANA OneインスタンスをAWS上に構築する – Starting SAP HANA」をご覧ください。

動画内では、US Eastというリージョンが選ばれていますが、現在ではTokyoを選択することも可能になりましたので、特段の理由がない限りTokyo を選択してください。また、SAP HANAのrevision 38ですが、現在はrevision 58です。

この動画では、インスタンスが生成・起動されるまでを説明していますが、現在のバージョンではもう一手間掛ける必要があります。それが、SAP HANA One Management Consoleの設定です。 これは、ブラウザで、
https://ec2-00-00-00-00.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
を開くと設定画面になります。(https://以下は、SAP HANA OneのURLです。AWSのマネージメントコンソールからcopy&pasteしてください。)

まず、Access Key IDとSecurity Access Keyの入力を行います。

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上記画像の真ん中あたりの、“Security Credentials Page”のリンク先からAccess Key IDとSecurty Access Keyを取得して入力してください。

次に、ライセンスへの同意とSAP HANA Management Consoleのパスワード設定です。

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ライセンスに同意するために”Accepted!”をクリックし、パスワードを入力後、”Setup HANA One!”をクリックしてください。

最後に、SAP HANA Management ConsoleのAdministrationにページが移ります。

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hdbadmは、SAP HANAのシステム管理を行うSuSE Linuxのユーザーです。また、SYSTEMは、データベース管理者の権限を持ったSAP HANAのユーザーです。この2つのユーザーのパスワードを設定して、“Configure SAP HANA”をクリックします。

以下の画面が現れ、しばらくするとSAP HANA Processesの欄の各プロセスにチェックマークが入り、“… is running”と表示されます。

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以上で、サーバー側の設定は終わりです。

このブログをご覧になっている方の中には、個人でSAP HANAを触りたいというかたもいらっしゃるかもしれませんが、$4/hour強という料金は「ちょっと、、、」という額かもしれません。

そのような方のために、もっと安価にSAP HANA を使えるDeveloper Editionがあります。

SAP HANA Developer Editionの設定

SAP HANA Developer Edtionを設定するには前準備として以下を済ませておく必要があります。

上記準備が完了後、Webブラウザで以下のURLにアクセスしてください。

SCNのログイン画面が表示されたらログインします。そうすると以下のような画面が表示されます。

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入力必須項目は以下のとおりです。

  • First Name
  • Last Name
  • AWS Account ID
    • AWSにログインしてアカウントに関するページの右肩に表示されています。
  • Region
    • Asis Pacific(Tokyo)
    • ネットワーク的に近いリージョンを選んでください。

以上で、ページ最下の“Accept”をクリックします。
“Create Stack”のサブウィンドウが表示されます。

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“Stack Name”に任意の文字列を入れて”Continue”をクリックします。

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“HANAInstanceSize”は、このブログページの最初のほうで説明した3種類から選び、“KeyName”は、前準備で用意したKey Pairの名前を入力して“Continue”をクリック。

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何もせずに“Continue”をクリック。

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入力内容を確認して“Continue”をクリック。

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“Close”をクリックするとインスタンス生成が始まります。

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インスタンス生成中の画面です。この過程で、時々コケることがありますが、その場合は最初からやり直しましょう。

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インスタンス生成が完了すると、EC2 Dashboardには、上のように表示されます。(先頭にチェックマークが入った水色のエントリー。)

上半分に表示されるインスタンスのリストからSAP HANA Developer Editionのインスタンスを選択すると、下半分には、詳細情報が表示されます。(ちなみに、”54.250.168.217”という表示がSAP HANAが稼働するインスタンスのIPアドレス。URLが表示されるケースもあります。)

以上、SAP HANA One、SAP HANA Developer Editionの設定方法でした。なお、Developer Editionは現在SPS6 revision 60になっています。

次回は、Windowsクライアントの設定を行います。

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