SAP HANAクライアント環境の構築


こんにちは。SAPジャパンの花木です。前回は、SAP HANA OneとSAP HANA Developer Editionのインスタンスを、アマゾンウェブサービス(AWS)上に生成する方法を説明しました。つまり、クライアント/サーバーの内、サーバーの部分が出来上がったことになります。今回は、クライアントの設定について説明します。クライアントには、AWS上のWindows2008インスタンスを使用しています。もちろん、同様の手順で自分のPCに設定することも可能です。

クライアントには、以下のソフトウェアをインストールします。

Picture1

Windowsクライアントの構築

AWSにクライアントとなるWindows 2008 Serverのインスタンスを作成します。Windowsですので特段難しいところはありませんが、AWSで設定する場合のポイントとしては以下のようになります。

  • RDPで接続するときのホスト名は、AWS Management Consoleの画面からコピー&ペーストして取得する。
  • RDPで接続するときのAdministratorのパスワードは、AWS Management Consoleで“Get password”して取得する。
  • Configure IE ESC(IE ESCの構成)でEnhanced Security Configurationをoffにする。(デモ環境なので、セキュリティを緩和する。)

「SAP HANAクライアントとなるWindowsをAWS上に構築する – Starting SAP HANA」をご覧ください。

リモートログイン環境

実際にデータベースの構築・運用を行う場合、直接Linuxインスタンスにログインして、キャラクターベースのインターフェースでSQLを打ち込みながら作業する場合があります。今回は、SSHクライアントとしてPuttyを使用した例をビデオで説明しています。使い慣れたものがあれば別のソフトを使用しても問題ありません。

PuttyでAWSのLinuxインスタンスにログインする場合のポイントは、AWSで生成した .pemファイルではなく .ppkファイルで認証を行うということです。このため、PuttyGenというツールを使用して .pem → .ppkの変換を行ないます。

また、SAP HANAサーバーへの接続には、ホスト名が必要になりますが、 “Windowsクライアントの構築”で述べたようにホスト名の取得はAWS Management Consoleの画面から取得します。

HDBコマンドは、SAP HANAのイントールにより使用可能になるOSレベルのコマンドです。引数にstart/info/stop を取り、それぞれ起動/状態確認/停止を行うことができます。

hdbsqlはSQLインタープリターです。キャラクターベースで作業を行ったり、ファイルからSQLを読み込み、バッチ的に実行したりすることができます。接続時に指定するポート番号は、3xx15(xxはインスタンス番号。ここでは00)になります。

ビデオ「PuttyによるLinux SAP HANA Serverへの接続 – Starting SAP HANA」の流れは以下のようになっています。

    • PuttyGenによる .pem → .ppkの変換
    • Puttyによるリモートログイン
    • HDBコマンドによるHANAインスタンスの起動、状態確認、停止
    • hdbsqlによるHANAインスタンスへのログイン

尚、ビデオの中でソフトウェアライセンス許諾について説明(8分59秒〜)していますが、現在のバージョンではAWS上でSAP HANAを設定する手続き(前回ブログ参照)の中で行われていますので、ここでは行う必要はありません。

同様の理由で、SAP HANAを管理するユーザーhdbadmのパスワード変更(9分39秒〜)を行なっていますが、現在はここで行う必要はありません。

また、hdbsqlでSAP HANAに接続する際、systemユーザーのパスワードにmanagerを使用していますが、

  • SAP HANA Oneでは、パスワードは前回のブログで設定したもの
  • SAP HANA Developer Editionでは、パスワードは“manager”

となります。

Java Runtime Environment(JRE)のインストール

SAP HANA Studioを使う時や、 JDBCアプリケーションを実行する場合、JREが必要になります。以下の手順でダウンロード、インストールしてください。

尚、このブログ執筆時点での動作条件は、JRE 1.6以降、また最新のJREは1.7です。

  1. Googleで、“jre 1.7”のように入力し検索
  2. “Java SE Runtime Environment 7 Downloads – Oracle”をクリック
  3. jre-7-windows-x64.exeをダウンロードする
  4. jre-7-windows-x64.exeを実行し、表示の手順に従いインストールする

SAP HANA Clientのインストール

SAP HANA Clientは、アプリケーションがSAP HANAに接続するための各種ドライバー(ODBC、JDBC、ODBOなど)と、SQLインタープリターであるhdbsqlを含むパッケージです。

このビデオ「SAP HANA Clientのインストール – Starting SAP HANA」では、以下のことを行います。

  1. FileZillaというFTPクライアントをインストールして、サーバーからSAP HANA Client、SAP HANA Studioをダウンロードする
  2. SAP HANA Clientをインストールする
  3. ODBCの接続テストを行う

FileZillaの代わりに、使い慣れたSFTPクライアントがあればそちらを使うこともできます。SAP HANA Developer Editionを使用するときは、上記1.の方法ではなく以下のサイトから両ソフトウェアをダウンロードしてください。

https://hanadeveditionsapicl.hana.ondemand.com/hanadevedition/

SAP HANA Studioのインストール

SAP HANA Studioは、SAP HANAのデータベース管理、SQL実行、各種アプリケーション開発を行うためツールです。Eclipseベースのアプリケーションで、インストーラーは本体+プラグインをインストールします。

このビデオ「SAP HANA Studioのインストール – Starting SAP HANA」では、以下のことを行います。

  1. SAP HANA Studioのインストール
  2. 接続テスト

接続テスト(5分9秒以降)では、ホスト名、インスタンス番号、ユーザーid、パスワードが必要になりますが、

  • ホスト名:AWS Management Consoleからコピー&ペースト
  • インスタンス番号:ここでは、00
  • ユーザーid:ここでは、system
  • パスワード
    • SAP HANA Oneでは、パスワードは前回のブログで設定したもの
    • SAP HANA Developer Editionでは、パスワードは“manager”

となります。

なお、ビデオ中では、JREインストールのビデオについて触れていますが、日本語訳付きのビデオとしては準備していません。日本語訳なしでもかまわない方は以下をご覧ください。

次回は、SAP HANA StudioによるUser、Roleの作成を行います。

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