SAP Aribaの最適化診断/Solution Optimizationのご紹介

作成者:安部 裕一投稿日:2022年8月19日

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私たちはSAP Aribaを活用中のお客様のDX推進をお手伝いさせていただいています。その経験から、SaaSをうまく活用し、DXプロジェクトのゴールを達成するために必要ないくつかのポイントを解説いたします。また、SAP AribaのポストGo-Liveにおける顧客支援の一つであるSolution Optimizationサービスについてもご紹介します。

DX疲れとは?

DX疲れ

DXの効果が出ない…

最近このような事を聞きませんか?世の中のDXの波に乗ってSaaSを導入したものの、思ったような効果が出ず、担当者が「DX疲れ」を起こしてしまっている企業があるというのです。

 企業における「○○疲れ」というのはDXに限ったことではありません。何十年も前から同様の事が言われ続けています。企業のトップから「これからは○○だ。わが社でも○○をやろう」の号令の下、指名を受けたプロジェクトチームが取り掛かりますが、うまく効果が出なくても社内外に成果をアピールするために数字集めをさせられる。このような事は皆さんの記憶の中にもいくつかあるはずです。これがDXでも起きつつあるというのです。SaaSを使ったDXには今までの自社開発のプロジェクトとは異なるアプローチが必要だと言われていますが、それを知らずに取り組むと効果が得られません。 

SAP AribaにはDXプロジェクトの成功を支援する活動があります。以前に「成功の12の鍵」ワークショップをご紹介いたしました。これはDXプロジェクトに成功した企業に共通する12個の項目をまとめたもので、DXプロジェクトのミッションや目的を明確にして、それらを社内外の関係者と効果的に共有することが重要であるということを気づかせてくれるものです。本稿でご紹介するSolution Optimizationはそれとは異なるアプローチになります。いわば個別の企業にフォーカスしたカスタムメイドの最適化診断サービスと言えるものです。

価値創造の3フェーズ

DXプロジェクトを開始して、そのビジネス価値を最大化する過程をわかりやすく3つのフェーズに分類してみます。

価値創造の3フェーズ

アプリケーションのGo-LiveがDXプロジェクトのゴールではありません。クリックで拡大

最初は準備フェーズです。これは新しいプロジェクトの目的を明確化し、それを実現するためのプロセスやツールへの移行を準備するフェーズです。上記の「成功の12の鍵」ワークショップはこのフェーズで効果を発揮します。 

そしてアプリケーションのGo-Liveを経て、いよいよ新しいアプリケーションの利用/活用を開始します。利活用フェーズの始まりです。多くの顧客事例では「DXプロジェクトはアプリケーションのGo-Liveが目的ではなく、業務変革による新しい価値の創造を目指して」始まっています。このフェーズでは、古いプロセス/アプリケーションから徐々に新しい環境へ移行するフェーズです。したがって、プロジェクトチームはこのフェーズをなるべく短期間に終わらせ、すべてのプロセスを新しい環境に移行し終わるのが目標になります。

SAP Aribaが提供するSolution Optimizationサービスはこの利活用フェーズを短期間に終了させ、価値最大化フェーズのアウトカムをより確実にする取り組みになります。

自社開発アプリとSaaSの違い

Solution Optimizationサービスがどのようなものなのかを説明する前に、SaaSプロジェクトの特長をおさらいしておきます。SAP Aribaはインフラ、アプリケーション、運用も含めてサービスとして提供するSaaSです。自社開発アプリケーションとはいくつかの部分で異なります。 

自社開発 vs SaaS

自社開発アプリとSaaSは異なるアプローチが必要。クリックで拡大

自社開発のアプリケーションは、自社のプロセスに合わせた造りをしています。画面や機能は自分たちの希望を取り入れて作られているので、今までの延長線上であると言えます。

一方、SaaSはそうではありません。世界のベストプラクティスと言われているプロセスをモデルにしてアプリケーションが設計されています。自社の今までのプロセスやアプリケーションの機能とは連続性はありません。まずは元になっているベストプラクティスを学んでからアプリケーションの使い方を学ぶというのが推奨される順序です。(世の中には「何でもできますよ」を売りにしているアプリケーションがありますが、それはかなり大きなカスタマイズを前提にしている場合がほとんどですし、胸を張れるベストプラクティスが存在していないとも言えます。)

準備フェーズでアプリケーションの設計のベースになっているベストプラクティスを理解することが必要です。画面の使い方だけを学んでも十分ではありません。ツールの外のプロセスも含めてベストプラクティスです。

準備フェーズで調査をしてきたつもりでも、いざGo-Liveをするといろいろと想定をしていないことが起こるものです。しかし、すでにプロジェクトチームは解散しており、ビジネスユーザーだけではどうしようもないので、痛みを我慢しながらそのまま使うしかない、というケースがあります。その時に是非ご活用いただきたいのがSAP AribaSolution Optimizationサービスです。

エキスパートによる困りごと解決サービス

SAP AribaのベストプラクティスやSolution(アプリケーション)に精通したエキスパートがビジネスユーザーのお話を伺い、解決策を提案するものです。お客様のビジネス戦略と目的を伺うところから始まり、アプリケーションの使い方で困っている事や疑問に思っていることをお話しください。お困りごとの解決方法を提案し、お客様の利活用を促進するためのアドバイスを行います。課題の複雑さによってはお時間をいただいて、詳細な提案書をお出しすることも可能です。

また、提案内容には必要に応じてSAP Aribaの新機能の紹介や、それを有効化するための方法も含まれます。SaaSユーザーは新規機能の情報に目を光らせて、それらをタイムリーに取り込むことで、SaaSのメリットを十分に享受することができます。しかし見逃しがあったとしてもご安心ください。Solution Optimizationではお客様が見逃していた新機能によって解決できるものがあった場合にはそれらを有効化する方法もご提案いたします。

 四半期ごとに追加される新機能の多くは、デフォルトでオフの状態でリリースされ、ユーザーがタイミングを計って意図的に機能をオンにするようになっています。それまでは今まで通りの機能が維持されます。それは、ある日突然に新機能が導入されてユーザーが戸惑うことを防止するためです。リリースされた後に自社のテスト環境でその効果を確認し、ユーザーに周知徹底した後に利用を開始するという手順を取ることができます。

エキスパートによるアドバイス

SAP Aribaのエキスパートによる診断とアドバイス

このサービスは追加費用は不要です。お客様を担当するCSP (Customer Success Partner)にご相談ください。適切なエキスパートを手配してセッションの予定を立てさせていただきます。

但し、これは有償のコンサルティングではありませんので、設定の変更作業やSAP Aribaの本来の機能から逸脱するカスタマイズの提案は含みません。また、担当者の稼働状況やプライオリティーによりセッション設定までお時間をいただく場合がございます。

まとめ

DXプロジェクトはアプリケーションのGo-Liveが目的ではありません。価値最大化フェーズで成果を出すまでがプロジェクトです。しかし、利用/活用が進まないと価値最大化の話まで進みません。SAPはお客様がSolutionを使って価値の最大化を実現するためにCSPをアサインしてお客様と伴走を続けます。新規機能のご紹介や利活用促進に関するご要望やご質問がございましたら、是非ご相談ください。

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