社会人の学びの実態とキャリア自律との関係性

作成者:西館 義幸 投稿日:2022年8月30日

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「学び直し」への注目度が高まったきっかけ

人生100年時代。これは、ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授とアンドリュー・スコット教授が上梓した『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』で提唱された言葉です。平均寿命が延び、市場環境や社会情勢の変化が激しい時代では、学び続けることが、人材として通用し続けることにつながると説き、人生設計に対する考えを問うベストセラー本でした。

本稿では、長期に渡り活躍するためのポイントである「学び」や「学び直し」、そして「キャリア自律」について、最新の意識調査結果と支援するソリューションをご紹介します。

企業はキャリア意識を高める施策と、学習環境の整備が必要

ベネッセコーポレーション社が全国18~64歳の男女(学生を除く)3万5,508名に実施した調査1で「学習意向」と「仕事への意識」の関連性について学習意欲別に比較したところ、「特定の分野の専門性を磨きたい」「新しい仕事に挑戦し続けたい」「仕事を通して成長し続けたい」といった項目で学習意欲の違いが見られ、​社会人の学びを促進するうえで個人の仕事への意欲喚起やキャリアの実現は重要だということがわかりました。

また、「なんで学ぶの層(社会人になって学習したことがなく、これからも学びたいと思わない層:41.3%)」が「学ぶのに必要なきっかけ」のTOP5は、1位「仕事で必要になる」、2位「お金に余裕ができる」、3位「達成したい目的がみつかる」、4位「時間ができる」、5位「職場から求められる」という結果で、企業や組織が一体となったアプローチが有効なことが窺えました。

1社会人3万5,508名を対象とした「社会人の学びに関する意識調査2022」およびリスキリングに取り組む国内企業800社の受講トレンドに関する調査より

学びやスキルアップに関連する近年の大きな話題として、岸田総理大臣が、働く人たちがデジタルなどの新しい時代のスキルを身につけられるよう、3年間にわたって支援する施策に4,000億円を投じる考えを表明したことは、皆さまの記憶に新しいところではないでしょうか。

また、2022年5月に公表された人材版伊藤レポート2.0でも「社員が将来を見据えて自律的にキャリアを形成できるよう、学び直しを積極的に支援することが重要である。」という内容が明示されており、学びとキャリアに対する注目度と重要度が窺えます。

取り組みを進めるにあたり考慮すべきポイント

一方、「学び直し」や「キャリア自律」関連の取り組みを進めるにあたり考慮すべきポイントはどこにあるか、いくつか例を共有します。

「学び直し」

どのように人材マネジメントに組み込むか、学びの機会提供や時間確保につなげられるかを考慮しないと、施策の有効性は低くなる可能性があります。また、現在保有しているスキルや経験の可視化に加え、事業推進に求められるどのような能力開発がどのようなキャリアにつながるのか、現状と将来のギャップを明らかにしながら、一人ひとりが目標や目的を見失わないようにガイドすることで、事業環境の変化を踏まえた人材育成につなげることができます。

「キャリア自律」

一人ひとりの社員の希望と新しいポストやポジションへの挑戦がつながらなければ、キャリア希望だけ管理しても宝の持ち腐れです。そこで、キャリア希望を表明する自己申告と社内公募やFA制度、人員配置のオプションといかにつなげられるかがポイントとなり、社内ポストやポジションが限られている場合は「副業・兼業を認める」「部門横断プロジェクト等を通じて成長機会を提供する」という施策も検討オプションとなります。さらに、キャリア自律を促した結果として、転職意向が高まる可能性があるため、マネジメント層による定期的なフォローアップも必要です。

テクノロジーの使いどころ

以上のように、押さえておきたいポイントは多岐にわたり、「学び直し」や「キャリア自律」を支援する人事部門やマネジメント層の役割はますます重要となります。他方で、プラスアルファの取り組みを推進するためには、事業戦略上の目的やゴール設定に加え、人材開発の体系化とシステムによる業務効率化が欠かせません。

昨今、「学び直し」や「キャリア自律」を支援するテクノロジーは進化しており、一人ひとりの持つ能力や過去の経験、キャリア希望に合わせて、研修プログラムおよびキャリア開発の機会をシステムが推奨できようになっています。また、Udemyは法人向けに厳選した8,800講座を定額制で提供しているサービスで、IT技術からビジネス全般まで、多様化する一人ひとりの学習ニーズ合ったオンライン講座を展開できます。

具体的なテクノロジー活用イメージについては、9月7日(水)にベネッセコーポレーション社と共催するセミナーにてご紹介します。

セミナーでは、デジタルを活用した人材要件やスキルギャップの可視化とキャリア開発、学習連動イメージに加え、実際にどのようなスキルを日本および海外の社会人が重要視し学習を進めているのか、スキル別のおすすめ学習コンテンツや事例もご紹介します。
ぜひ、この機会に以下の申込URLからご登録頂き、ご参加頂けましたら幸いです。

オンラインセミナー詳細

・日時:2022年9月7日(水)11:00-12:00

・タイトル:自律的キャリア形成を加速する学び直しとは?~最新学習動向、人材育成ソリューション活用事例とそのイメージ~

こちらのイベントは終了しました。オンデマンド視聴も可能となっております。下記リンクからご覧ください。

Webinar オンデマンド動画リンク

・イベントのアジェンダ:

2022年 社会人の学習トレンドとリスキル
芝崎 早智 氏 株式会社ベネッセコーポレーション 社会人教育事業部 Udemy Businessインサイドセールス

自律的なキャリア形成と学びを促すデジタルな仕組みとは 
中園 実央 SAPジャパン株式会社 人事・人財ソリューションアドバイザー本部 ソリューションスペシャリスト

 

 

 

 

 

 

 

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