最新SPリリース!いまだ進化中!!                      SAP BusinessObjects BI4.3 SP03のご紹介

作成者:福地 厚 投稿日:2023年1月12日

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SAPは SAP Analytics Cloud を戦略的なアナリティクスサービスと位置づけ、ビジネスコンテキストに則したデータ分析や適切かつ迅速な意思決定を支えるための進化を続けています。
一方で、多くのお客様が SAP BusinessObjects Business Intelligence スイートを重要なユースケースに適用しており、バージョン4.3 のメインストリームメンテナンスが終了する 2025 年以降も従来のユースケースへの SAP BusinessObjects Business Intelligence の適用を必要としています。
この状況を考慮し、SAP はオンプレミス環境におけるユースケースのタイムラインを延長するため、 2024 年にSAP BusinessObjects Business Intelligence の新しいバージョンのリリースを計画しています。
この新しいバージョンは「SAP BusinessObjects BI 2024 」という開発コードネームを持ち、オンプレミス版およびプライベートクラウド版として提供する予定です。これについての詳細は公式アナウンス『 SAP Analytics Business Intelligence Statement of Direction 』をご確認ください。
又、SAP BusinessObjects Business Intelligence 製品ロードマップの日本語解説動画もありますので合わせてご確認ください。

SAP BusinessObjects BI 各リリースのタイムライン


この「SAP BusinessObjects BI 2024 」がリリースされるまでのメインバージョンであるSAP BusinessObjects BI4.3の最新サポートパックSP03が2022年12月にリリースされました。本ブログでは、このBI4.3 SP03の新機能について簡単にご紹介すると共に、それら新機能についての詳細情報(例えば、ガイドやブログ等のリンク情報)についてご紹介いたします。
尚、BI4.2からバージョンアップした際の新機能や前バージョンとの違いを中心にご紹介したBI4.3ブログもありますのでこちらも是非ご覧ください。

SAP BusinessObjects BI4.3 SP03 – Web Intelligence 関連アップデート
それではWeb Intelligence関連のアップデートについていくつかご紹介いたします。

Web Intelligence 関連アップデート


1. データモード
データモードでは、ドキュメントのクエリのデータセットの表示、データへの変換の適用、およびキューブの結合を行うことができます。

右側のプルダウンメニューからデータモードを選択すると、ドキュメントで使用しているユニバースおよびクエリ情報の関係性が可視化されます。ここからすぐにクエリの編集作業をすることも可能です。又、このデータモードでOdataリンクを作成し、キューブ(クエリ)のデータセットを OData を介してクエリすることができます。

2. Microsoft OneDrive および SharePoint Online のサポート
データソースとしてMicrosoft OneDrive および SharePoint Online でホストされているテキストファイルまたは Excel ファイルが追加されました。

その他、SAP HANA Cloudのサポート、シングルサインオン OAuth 2.0 のサポート、ドキュメントのオープンと回復など、色々なアップデートがあります。
その他のアップデート詳細はこちらのブログを参照してください。(英語)

SAP BusinessObjects BI4.3 SP03 – BI Platform 関連アップデート
次にBI Platform関連のアップデートについていくつかご紹介いたします。

BI Platform 関連アップデート


1. BIラウンチパッドの機能強化
BI ラウンチパッドで頻繁に表示/使用するドキュメントまたはインスタンスをピン留め/解除できるようになりました。これにより、ユーザーはクイック アクセス ドロップダウン メニューから再ログインした後、以前にピン留めされたドキュメントに簡単にアクセスできます。

2. エンタープライズ認証のパスワード ポリシー基準を強化
エンタープライズ認証のパスワード基準が拡張され、パスワードの最大文字数を管理するようになりました。「N 文字を超えることはできません。」という基準のデフォルト値は255で、 13から255までの値が設定可能です。また、「少なくとも N 文字を含む必要があります。」という基準のデフォルト値は8で、 6~255の値を設定可能です。

その他、Microsoft OneDrive のサポート、HSTSサポート、スケジュール済みドキュメントでの自動最新表示など、色々なアップデートがあります。
その他のアップデート詳細は、こちらのブログを参照してください。(英語)

SAP BusinessObjects BI4.3 SP03 – SAP Crystal Reports 2020 関連アップデート
次にSAP Crystal Reports 2020 関連のアップデートについていくつかご紹介いたします。

1. BI ラウンチパッドにおける Crystal Reports 2020 の Fiori ビューア
Crystal Reports 2020 用の新しい Fiori ビューアが BI 4.3 SP03 の BI ラウンチパッドに追加されました。Fiori ビューアーは、BI ラウンチパッドのUIとの整合性が向上し、ページ幅に合わせる表示全画面表示などのさまざまな拡張機能も備えてい ます。


2. Google ドライブおよび Microsoft OneDrive へのエクスポート
新しい Fiori ビューアでは、BI 管理者が必要な設定を行うことにより、レポートを Google ドライブまたは Microsoft OneDrive に直接エクスポートすることができます。

その他、画像の縦横比を維持するための新しいオプション、JPG 画像の自動回転、Geoマップを無効にするオプションなど、色々なアップデートがあります。
又、これまでは SAP S/4HANA(オンプレ) のデータは SAP Crystal Reports for Enterpriseでしかサポート対象 ではありませんでしたが、Crystal Reports 2020 SP02以上からサポート対象になった旨が明記されたことも特筆すべきことだと思います。(PAMからダウンロードするCrystal Reports 2020データソースをご確認ください。)
その他のアップデート詳細は、こちらのブログを参照してください。(英語)

以上、BI4.3 SP03の新機能のいくつかについて簡単にご紹介してきましたが、新バージョン・SPのリリース時に発行される新機能ヘルプ(What’s New)もありますし、サポートプラットフォーム情報の Productivity Availability Matrix (PAM) もご覧ください。
又、本ブログは、グローバルのブログ『SAP BusinessObjects BI 4.3 SP3 is now available !』も多分に参考にして日本語で解説したものですので、そちらも是非ご覧いただければと思います。

今後も引き続き、最新のSAP Analyticsソリューションについてご紹介していきますのでお楽しみに!

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