ピレリ社の24時間タイヤ保守サービスを支える予見分析テクノロジー


SAPジャパンの瀬尾です。前回の記事では、予見分析のテクノロジーを活用して「機器の保守サービス=コストセンター」の概念を覆し、ビジネスの利益を生み出すプロフィットセンターに転換させた成功事例をご紹介しました。今回は、国際的なタイヤメーカーであるピレリ社が提供しているタイヤ保守サービスにおいて、SAPの予見分析テクノロジーがどのように顧客ニーズにリアルタイムで応えるサービスを支えているか解説したいと思います。

タイヤに埋め込まれたセンサーによる長距離輸送の安全確保

Semi Truck1872年に創業され、現在は世界第5位の売上と高い技術を誇るピレリ社は、全世界に19の工場を持ち、160カ国以上で事業を展開。モータースポーツや乗用車向けタイヤだけでなく、トラックやバス、農機・建機用といった工業用タイヤの分野でも大きなシェアを占めています。

工業用タイヤには、一般の乗用車とは異なる苛酷な条件下での高度な安全管理や、トラブルによる業務の停止を未然に防ぐといった要件が求められてきます。長時間にわたって大量の貨物を長距離輸送するトラックのタイヤの空気圧に、気づかないうちに異常が発生していたとしたらどうでしょう。そのまま高速道路を走ったり、急なカーブに差しかかったりすれば、事故によって何より大切な生命が危険にさらされるだけでなく、貨物運搬の遅延やそれに伴う金銭的損失、さらに顧客や社会からの信用失墜は免れません。