SAPのサプライチェーン管理領域にはどんなソリューションや機能があるのか
作成者:冨田 賢 投稿日:2014年4月1日
読者の皆様、こんにちは。SAPジャパンの冨田です。今後このブログではSCM(サプライチェーン管理)領域の情報を発信していく予定です。まず初回ではSCM領域について、SAPがどのように定義しているかをお伝えしたいと思います。
SAPがERPを中心に扱っていた1990年代、SCM領域に関する製品は、SAP R/3(ERP)の中のPP(生産計画/管理)モジュールのみでした。しかし現在では、ERPのPPモジュールの機能拡張はもちろん、ERP以外の拡張製品の開発などにより、SCM領域に関しても非常に幅広い製品ラインナップを有しています。
SAP Solution Explorerでソリューションや機能を知る
皆様、SAP Solution Explorerというツールをご存じでしょうか?業種、業務、テクノロジーなどのあらゆるキーワードから関連するSAPソリューションとそれを使用することで得られるビジネス価値を確認できるツールです(旧名:SAP Solution Mapというと馴染み深い方も多いのではないでしょうか)。
URL:http://www.sap.com/solutionexplorerを入力いただくか、検索サイトで「SAP Solution Explorer」のキーワードで検索頂くことでSAP Solution Explorerにアクセスできます。
こちらのツールを使って、SCM領域を見ていきたいと思います。
バリューマップから、関連業務やソリューション導入による効果、各種情報を入手
トップページの真ん中、[Browse by area of responsibility] にある [Supply Chain]をクリックすると、サプライチェーンのバリューマップにたどり着きます。
SAPでは、サプライチェーンに関して4つの領域(Business Priorityといいます)に切り分けています。
- Integrated Business Planning (ビジネスプランとSCMの統合)
- Demand-Driven Supply Network (需要主導型のサプライネットワーク)
- Logistic and Order Fulfillment (ロジスティクス)
- Supply Chain Monitoring(モニタリング)
の4領域です。
ここから業務キーワードを選択して、詳細情報を確認していきます。
例として[Integrated Business Planning]エリアから[Sales, Inventory, and Operations Planning]をクリックして詳細を見てみましょう。
画面が切り替わり、左メニューにEND-TO-END SOLUTION [Sales,Inventory,and Operations Planning]の業務一覧が展開されます([Demand Review] ~ [Inventory Optimization])。左メニューの業務一覧から[Demand Review]をクリックします。
[Demand Review]という業務に対して、SAPソリューションを使うことで何がどのように良くなるかの定性的な説明と、ビジネスドライバーとして定量的な効果が表示されます。
また、この業務をサポートするSAP製品として、[SAP Sales&Operations Planning]という製品が存在することがわかります。
SAP Solution Explorerでは、各領域における業務ごとに同様の情報が得られるようになっていますが、領域によっては、ビデオやデモにもリンクされており、このサイトから関連製品の概要や事例を理解いただくことが可能となっています。Celestica Runs SAPのリンクをたどって行くと、下記の映像が見られます。
映像: SAP Enterprise Inventory Optimization Application by SmartOpsの事例(3分14秒)
また検索ボックスもありますので、製品名から、それが使われる業務やその価値を逆引きすることも可能です。
このブログでは引き続きSCM領域の情報を発信していきますが、もし不明なソリューション名などがございましたら、ぜひこちらのSAP Solution Explorerのサイトをご活用ください。