SAPが“テクノロジー製品”に注力する理由とは?


皆様、はじめまして。SAPジャパンの奥野と申します。このブログではすでにソリューションカット、製品カットでのコンテンツがいくつか公開されていますが、私は少し違った視点から、SAPソリューションの理念と現在の製品ラインの関係についてお話をさせていただこうと思います。

「この世界をより良くしたい」というリアルタイム化の理念

「SAPもミドルウェア製品を提供していたのですね!」「20年来ミドルウェア製品を扱っている競合ベンダーがいる中で、SAPがテクノロジー製品に取り組む意味は何ですか?」―最近、お客様からこんな質問をいただくことがあります。確かにSAPは他社と同じようなテクノロジー製品群を取り揃えていますが、実はそのポジショニングには大きな違いがあります。そして、この違いこそが企業としてのSAPの基本的な考え方と姿勢を明確に示しています。

SAPが社是としてよく使う「Make the world run better」という言葉があります。お客様企業のビジネス全体をより良くするために貢献したい、ひいてはこの世界全体をより良くしたいという考え方を言葉にしたものです。リアルタイム化の推進が、お客様に、社会全体にメリットをもたらすことを確信しているからこそ、それを実現するためのソリューションを提供する。これがR/3の時代からSAPが変わらず訴えてきたメッセージです(ご存知の通り、R/3のRはもともとリアルタイムを意味しています)。

一般的に企業全体のビジネスプロセスのうち、ERPの機能がカバーできるのは3~4割程度と言われています。では、他の7割はと言えば、人手による対応や、Eメール、Excelなどの個別処理、さらに他システムやパッケージなどで、これらのシステムとERPの間には大きな壁があり、データを連携するためには例えば1日がかりのバッチ処理が必要になります。ERP内でのリアルタイム性を追求してきたSAPでは、この理念をERPの外側にまで拡げたい、お客様のビジネスの3割だけでなく、6割、7割、さらに9割までサポートしたい。こんな考えをずっと持ち続けてきました。

リアルタイムの実現に向けた新たなアプローチ

SAPはSAP ERPに数多くのパラメータを用意し、お客様のビジネスプロセスに対する柔軟性を提供する一方、アドオンによる独自機能の追加は必ずしも推奨していません。私たちはSAP ERPが定義するプロセスはベストプラクティスであり、基本的にこれらの標準機能に業務を合わせることで最大のメリットが得られると考えています。

一方、各企業様には他社との差別化要因となる絶対に譲れない固有のビジネスプロセスがあります。これをシステムとして構築するに際には、BPMという考え方がピッタリと当てはまります。なぜならお客様固有のビジネスプロセスでは何が”ベストプラクティス”なのかが必ずしも定まっておらず、試行錯誤を行うための柔軟性をもったプロセス基盤が必要だからです。このようにERPでカバーできない部分、お客様固有のプロセスを支援するためには、まったく違うアプローチが必要であると考えました。SAPがテクノロジー製品を扱う理由もここにあります。

この例のように、従来のERPのアプローチでカバーすることが難しい範囲を、テクノロジー製品を使って補っていくことで、企業全体のプロセスのリアルタイム化に貢献することができます。つまり、R/3の時代から言い続けてきたリアルタイム化というSAPソリューションの軸は、このアプローチの中でもまったくぶれていないのです。

究極のデータベースSAP HANAのパフォーマンスを披露

インメモリーの超リアルタイムデータベース「SAP HANA」が注目を集めています。私はSAPがテクノロジー製品を扱ってきたからこそ、SAP HANAが創造されたと思っています。4年前に買収したOLAPシステムのBusinessObjectsは、ERPと連携することで大きな効果を発揮しますが、以前はERPデータを見るためにはバッチ処理が必要で、実のところリアルタイムとは呼べない状況でした。この課題を解決するためにSAP HANAという究極のデータベースが生まれてきたのです。

このようなSAPの製品戦略をご紹介できるイベントが近々開催されます。6/6(大阪)、6/12(東京)で開催されるSAP Forumでは、今回お話したようなアプローチによってSAPがお客様に提供できる製品ラインアップの中から、「インメモリー」「モバイル」「アナリティクス」にテーマを中心に最新ソリューションをご紹介します。お時間が許せば是非ご参加ください。

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