明日絶対事故が起こらないと自信を持って言えますか?~SAP EAMは事故を起こさないための処方箋~


こんにちは。SAPジャパンの大池です。前回のブログではSAPのEnterprise Asset Management:設備資産管理(以下:EAM)と呼ばれるソリューションに関して簡単に紹介させていただきました。今回はなぜ現場でEAMが必要かに関してお伝えします。

なぜ製造現場でSAP EAMが必要か?

昨今、日本の製造業では景気好転を受け、復調の兆しが見えますが、その陰にはまだ重大な事故が起こっており、経験・知識あるベテランの減少により日本の製造業の最大の強みである“現場力”の低下が叫ばれています。多くの企業が、工場の安全安定操業に手一杯で情報システムまで手が回らず、以下のような現実に直面しています:

  • 経験・知識あるベテランの減少により、作業の質が落ちている、ナレッジとして残したいが人手も時間も足りない
  • 工場の操業や設備管理の多くを”KKD“ (勘・経験・度胸)に依存していたが熟練工の減少により同じようなトラブルが多発する。
  • マニュアル違反や基本的な作業方法、手順ミスにより人命にかかわる事故になる。
  • 設備の複雑化、老朽化で設備資産管理業務が難しくなっている。
  • 作業標準やマニュアルはあるが、伝承ポイントが盛り込まれておらず、人為的なサポートがない。
  • 熟練者もノウハウとして気づいておらず整理されていない。
  • 工場ではさまざまな記録、データを取得保管しているが散在しているためどう活用、分析すればいいかわからない。

こうした事態を回避するためには、

  1. ベテランの技術、ノウハウの伝承ポイントをナレッジとして蓄積し活用していく仕組み
  2. “KKD” に依存しこれまで暗黙知とされてきた業務を形式化し活用できる仕組み

両方が実現されていることが必須であると考えます。

ノウハウを資産として蓄積活用できるSAP EAM

1)を実現するための基盤がご提供するSAP EAMの技術技能伝承ソリューションです。またこれと密に関係し2)を充たす仕組みが、SAP EAMのご提供する予知保全ソリューション です。

たとえば製造業のSAPをご利用のお客様は、工事の安全手続き、作業要領書や設備の運転マニュアルを下記のようかたちで文書化、ビジュアル化し誰が作業をしても一定の品質を担保できるような仕組みを構築しています。このソリューションによりベテランの技術、ノウハウの伝承ポイントをナレッジとして蓄積し活用していけます。

  • メンテナンス/補修手順のビジュアル表示
  • 技術文書の編集と出力
  • 3Dビジュアル教材によるトレーニング

image1

image2

また最近では工場内に存在するさまざまなデータ(例.DCSなど制御装置の運転データ、設備保全データ、機器の計測データなど)を組み合わせて分析し設備故障要因の相関関係を導きだし事前に故障を予知するソリューションも提供しています。これまでベテランのKKDに依存し暗黙知とされてきた業務を形式化することで、設備の故障予知を実現しているのです。

工場の安全安定操業のため技術技能伝承や設備の故障予知を支援するSAP EAM

SAP EAMは工場の安全安定操業のための技術伝承をご支援するソリューションや設備の故障を予知する予知保全ソリューションをご用意しております。

  • 安全対策のための作業場所のリスク管理と是正措置の文書化、ヒヤリハット/災害記録とその処理フローと文書管理
  • 現場での活用を可能にする入力画面
  • 基礎技能・手順、熟練のノウハウを習得するための3Dモデルによるアニメーションや画像などの教育用マニュアル作成
  • ワークスタイルの変革・セキュリティ強化のためのモバイル基盤
  • 伝承すべき技能の定義と伝承手法の確立と後継者管理
  • ビックデータ活用による予知保全
  • 現場作業の抜け漏れ防止

SAP EAMを活用することで事故を未然に予防し工場の安全安定操業、設備稼働率向上、補修費削減に貢献することができます。