既存の開発環境やスキルを活かして10億人とつながるためのゲートウェイ

作成者:奥野 和弘投稿日:2012年6月25日

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昨年のSAPPHIRE NOW 2011で発表した内容なので、すでにご存知の方も多いと思いますが、SAPでは「2015年までにユーザー数を10億人にする」という大きな目標を掲げています。では、10億人のユーザーとは何を意味しているのでしょうか?

「まだ見ぬ潜在顧客」へのリーチに向けて

過去を振り返ると、SAPは当初、ERPを中心としたパッケージソリューションからスタートしました。前回、SAPが“テクノロジー製品”に注力する理由についてお話させていただきましたが、その後、ここにテクノロジーソリューションを追加し、双方を組み合わせることで、ビジネス上のカバー範囲を拡大してきました。

これに伴い、当初ERPが対象としていたお客様企業内における「ヒト」「モノ」「カネ」に関する確定情報という対象に加え、サプライヤーや取引先などサプライチェーン全体、さらには見込み顧客と現在すすめている未確定な商談情報にまでその対象を広げ、広範なビジネス領域をカバーできるようになりました。結果、SAPユーザーはグローバル規模で過去とは比べものにならない数に拡大しました。

そして今、SAPではカバーする領域を、さらに「まだ見ぬ潜在顧客」にまで広げようとしています。10億人のユーザーと表現される顧客ベースは、これらのまだ見ぬ人々に受け入れられることを想定した目標なのです。これを実現するためにテクノロジー製品の代表として挙げられるのが、今回ご紹介する「SAP NetWeaver Gateway」です。

潜在顧客獲得に不可欠なよりライトウェイトで簡単な接続

SAPのパッケージソリューション製品は、これまでも外部システムとの多彩な連携機能を備えていました。しかし、そのプロトコルは複雑であり、主な用途としても、B2Bが対象となるケースがほとんどでした。2015年までの目標として掲げた10億ユーザーの獲得を考えた場合、よりライトウェイトで簡単なプロトコルを使って連携を実現する必要があります。

たとえば、SNSの世界に着目すると、Twitterのユーザーは約1億4,000万人、Facebookのユーザーは9億人を超え、モバイルユーザーに至っては50億人を突破しています。ここには、これまで企業がアプローチすることが難しかった多くの潜在顧客が存在します。しかし、これまでのSAPシステムをTwitterやFacebookから利用できるようにするには、SAPシステムに関する深い知識が必要となり、その実現は容易ではありません。

このような用途に向け、SAPが2011年にリリースしたのが、プログラム言語や環境、接続デバイスを問わずSAP ERPやCRMアプリケーションへの接続を実現するゲートウェイ製品「SAP NetWeaver Gatewayです。SAP 開発言語の知識がない開発者でも、REST サービスや OData/ATOM プロトコルなどの業界標準を使って、新しいアプリケーションを作成し、SAP ソフトウェアに直接連携させることができます。

用途という面から見ると、本製品によって、モバイル端末や、Twitter/Facebookなどのソーシャルメディア、PHP、Adobe Flexで構築されたアプリケーションなど、幅広い対象からSAPアプリケーションに容易にアクセスできるようになります。一方、開発者から見ても大きなメリットがあります。SAPに関する深い知識を習得する必要性から解放され、より多くの開発者がSAPシステムと連携するアプリケーションを開発できるようになります。

わずか2週間でプロトタイプを完成した成功事例

SAP NetWeaver Gatewayの導入例として、インドに本社があるペンキメーカー、アジアンペイント様の事例をご紹介します。

同社では、Twitter/Facebookなどのソーシャルメディア上に自社の名前が書き込まれたり、塗装に関する特定の投稿が行われたりした際に、その内容をCRMシステム側に登録するというシステムを構築しました。SNS上などから潜在顧客を見出し、そこに営業をかけていくトリガーを生成するというものです。特筆すべきは、SAP NetWeaver Gatewayを活用することで、同社がわずか2週間でこのシステムのプロトタイプを完成したという事実です。毎週新しいバージョンをリリースする運用が当たり前となるSNSの世界において、このAgile(アジャイル)な開発ステップは、非常に重要なものとなりました。

今回はSAPが提供するテクノロジー製品の一例として、SAP NetWeaver Gatewayをご紹介しましたが、「2015年までにユーザー数を10億人にする」という大きな目標の実現に向けて、SAPは今後もさまざまなテクノロジー製品に注力していきます。本ブログでも、これらに関する最新情報を引き続き発信していきます。ご期待ください。

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