各種業務を1,000のモバイルアプリでもっとインスタントに、もっとオンデマンドに。


前回は、SAP自身も最大活用しているSAPモバイルプラットフォームについて、BYODを中心に解説しました

その先にあるのは、様々なユーザーが電子メールやスケジュール管理にとどまらない各種業務をモバイルデバイスを使って処理できる、という世界です。つまり、従来はパソコンで行っていた基幹システムなどの情報にインスタントに、オンデマンドにアクセスできる必要があります。

今回はこの点について、SAPが目指す方向性について補足的に説明したいと思います。

企業の様々なプロセスへモバイルからアクセス

モバイルデバイスアプリケーションは増え続けており、例えばAppleのiOSのアプリ数は2012年4月の時点で60万本以上です。この60万本のうち、80%近くはコンシューマ向けのツールやゲームといったアプリです。

“ビジネスネットワーク”というコンセプトでB2E(Business to Employee)、 B2B、B2C、 B2B2B、B2B2Cといった多岐に及ぶお客様のリアルタイムプロセスを支援するSAPがモバイル分野で注力するのは、「企業内外の様々なプロセスをモバイルアプリケーションとしてのフロントエンドで利便性を向上する」ことです。SAPのモバイル戦略では、エンドツーエンドでのプロセスの効率化・リアルタイム化、つまりERPのようなバックエンドシステムやクラウドシステムが扱ってきた企業内外の情報を、モバイル環境から利用できるようにすることが重要となります。これにより、業務と業務、人と人をつなぐために必要な情報にどこからでもアクセスできるようになります。

年内に1,000のアプリケーションの提供を目指す

「プラットフォーム」という言葉からは、アプリケーションの利用には開発が不可欠という印象を受けるかも知れませんが、SAPが目指しているのは、コンシューマアプリケーションと同様に「すでにある状態」で提供することです。何百、何千という数のエンタープライズアプリケーションが、あたかもTwitterにおけるTwitterアプリケーションのように存在して、ユーザーはこの中から必要なものを選択するだけで簡単に利用することができる世界です。SAP自身が提供するアプリケーションについて言えば、まずはSAP Business SuiteやSAP Business Objects BIなどパッケージ製品をモバイル化して提供していくことになります。

アプリケーションの提供は、アプリケーションストア経由で行います。現在の市場にある様々なアプリケーションストアの考え方に近いですが、コンシューマ向けではなく、エンタープライズに特化したアプリケーションストアをSAPが提供することです。SAPが提供するモバイルアプリケーションストアはこちらからアクセスできます。

モバイルエンタープライズアプリケーションには、特定の業種に特化したものもあれば、業種を横断したベストプラクティスを提供するものもあります。アプリケーションストアでは、業種・業務の用途に応じてアプリケーションを選択できるナビゲーション機能を用意し、これらを使って必要なアプリケーションを探し出し、ダウンロードボタンを押してインストールするだけで使用できる環境を実現します。さらにこのアプリケーションストアにはSAPだけではなく、パートナー各社のアプリケーションも登録されています。

現在、60個以上のモバイルエンタープライズアプリケーションがSAPから提供されており、うち31個はすでに日本語化されています。現時点ではSAPのモバイルアプリケーションが多いですが、この開発で得られたフレームワークやツール、ノウハウを開発者に提供し、パートナーによる数百、数千のアプリケーションの品揃えを目指していきます。

日本国内でもパートナーによるアプリケーションの品揃えについて注力していく予定です。
次回以降、このブログでも個々のアプリケーションについても紹介していく予定です。

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