SAPジャパンの業界スペシャリストが選んだ最新のDX取り組みのご紹介です。具体的には、SAP Innovation Awards 受賞者発表後の半年間に公開された、各業界の未来を見据えた取り組みです。
ご紹介は、今年6月のSAPPHIRE NOW Reimaginedで、SAP CEO Christian Kleinの基調講演で明らかにした3つのキーワードをResilience(回復力)、Profitability(収益性)、Sustainability(サステナビリティー)に沿っています。

Posted by 松井 昌代
外資系コンサルティング会社を経て2013年にSAPジャパン入社しグローバルアカウントディレクターとしてお客様のグローバルビジネスを支援。 2015年よりインダストリーバリューエンジニアとしてさまざまな業界へのコンサルティング経験を生かし、現在、特に医療、防災領域といった、特に業界を横断するイノベーション推進を担当する傍ら、Industry Thought Leadershipを推進。2020年「Beyond 2025 -- 進化するデジタルトランスフォーメーション」を執筆監修。LinkedIn Profile最新の記事
記事総数:19
備えていた企業が成し得た、危機のときにこそ患者の命を守れるしくみ
作成者:松井 昌代、投稿日:2020年10月19日
本コンテンツのZuellig Pharmaの取り組みは、医療機関を顧客とする医療用品流通事業者による患者の命を守ることを目的にしていることから、どうしても医療分野だけに目が向きがちですが、一方で、命に関わるということでどなたにも身近に感じていただけるのではと考えました。特に日本の多くの製造業、流通業ビジネス遂行のためのDXのヒントとしてお読みいただくことを願い、ご紹介することにしました。
SAP Innovation Awards 2020 受賞取り組みから未来を読む
作成者:松井 昌代、投稿日:2020年6月22日
2020年3月17日、各界の有識者やコミュニティーリーダー、SAP主要部門の責任者から構成される審査員によって選ばれた今年のSAP Innovation Awards の受賞取り組みが発表されました。年初1月3日のエントリー締め切り後、2ラウンドの審査を経て選ばれたのは20の取り組みでした。
これからの顧客先在庫管理を考える — 医療用品を例に
作成者:松井 昌代、投稿日:2020年6月16日
ドイツの医療製品メーカーHARTMANN GROUP(以下HARTMANN)の取り組みは、患者の命を救う治療や介護などの直接業務にできるだけ時間を割きたい医療従事者の管理業務負担を軽減するものです。そこには医療業界だけに特化しない、あらゆる業界に存在する管理業務のデジタル化へのインサイトがあります。
素材の可能性を追求して「医薬品開封検知」に — UACJが取り組むオープンイノベーション
作成者:松井 昌代、投稿日:2019年11月15日
今年のSAPPHIRE NOWのハイライトのひとつに掲げた通り、SAPはこれまでのITソフトウェアベンダーから積極的にエコシステムパートナーへの脱皮を図っています。SAPジャパンでは日本企業のイノベーションをさらに加速させていくために、具体的な協働イノベーションのためのデジタルエコシステムの各種プログラムを立ち上げ、既に多くの方々にご参加いただいています。
その中でも株式会社UACJ様(以後UACJ様)は各種の弊社プログラムに早くから興味を持ってくださったお客様の中の一社です。
患者の意思に基づく個別化医療 — ドイツ産官医連携DataBoxによるがん治療の取り組み
作成者:松井 昌代、投稿日:2019年6月19日
昨今デジタルヘルスケアビジネスを志向する企業や組織は非常に多く、しばしば官公庁・医療機関・大学・民間企業の方々からのお問い合わせやお引き合いをいただきます。しかし多くの「医療データを集めてビッグデータとして活用・・・」というお話には課題があることが多いと感じます。そもそもデータを集めること自体が目的となってしまっているケース、要件を集約する体制が未整備のケース、継続的なデータ収集を可能にしプラットフォームを維持しサービスを提供し続けるビジネススキームの考慮が不十分なケース、集めたデータを分析するテクノロジストが不在のケース、などなど。さらに日本の場合は電子カルテ記録のフォーマットだけでなくデータ属性すら統一されていないという根本的な課題があります。
真に医療情報を生かす者 — マーシー・ヘルスケア・システムの躍進から学ぶ
作成者:松井 昌代、投稿日:2019年3月22日
Mercyは、カトリック系医療法人としては全米Top 5のひとつで、40を超える病院と800の外来診療施設を有し、ミズーリ州セントルイスを拠点にしています。その傘下にITを統括するMercy Technology Services(以下MTS)があります。前述の通りMercyはITを活用し継続的に様々な改革を推進していますが、これを可能にするにはMercy同様、長い伝統と実績を持つMTSの力が不可欠でした。
高齢化社会へのヒント — ギュスターブ・ルシーが取り組む個別化医療
作成者:松井 昌代、投稿日:2018年12月6日
SAP本社からもたらされるプレシジョン・メディスンに関する新しいソリューションや海外導入事例のニュースに触れるたびに、日本の状況はどうなのか、やはり国内の情報ソースで確認するようになります。ありがたいことに医療の質に関し ...
モデルナ・セラピューティクス — ”真の”デジタルバイオテクノロジー企業へ
作成者:松井 昌代、投稿日:2018年9月20日
海外先進企業のシステム導入で感じるのは、ビジネス観点からの簡潔な実現目的とわかりやすい数値目標が定義され、たとえ大勢の出自の異なるメンバーが関与しても、いつでも原点に立ち返って共にゴールを目指せる爽快さです。ちなみに私の ...
プレシジョン・メディスン最新動向 — アメリカ臨床腫瘍学会キャンサーリンクが成し遂げたこと
作成者:松井 昌代、投稿日:2018年6月21日
このブログでは、テクノロジーの観点よりもむしろ、デジタルトランスフォーメーションやビッグデータビジネスのお手本として、ASCO CancerLinQ LLCの成り立ちや取り組みについて触れてまいります。
my震度 — 白山工業とSAPの地震防災の取り組み、世界へ!
作成者:松井 昌代、投稿日:2018年6月21日
SAPジャパンは2016年4月より白山工業様と協業させていただいています。テーマは地震防災。白山工業様は地震観測のプロフェッショナル集団、弊社はインメモリーコンピューティングプラットフォームSAP HANAの提供元。この2社の強力なタッグで未だこの世にない地震防災のしくみの構築を目指しています。
ベーリンガーインゲルハイム:患者さんに正規の医薬品を届けるために
作成者:松井 昌代、投稿日:2018年6月21日
グローバル製薬企業トップ20のひとつであるドイツのベーリンガー・インゲルハイム社は、医薬品のシリアル番号を管理する法規制に対応、患者さんの手元に届くまでのさまざまなビジネスパートナーと連携するサプライチェーンプラットフォームを構築し、2017年夏に稼働させました。
データの統合・連携がもたらす個別化医療 - 第1回:患者志向の未来に向かって、SAP Connected Health Platform
作成者:松井 昌代、投稿日:2016年8月10日
昨年10月から始めたデジタルヘルスケアブログ、最近はお客様との会話でも非常に広義な「ヘルスケア」という言葉に代わって「個別化医療」という言葉が用いられることが多くなりました。そこで今後はタイトルを変え、個別化医療にフォー ...
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア - 第6回:ヘルスケアソリューション最新情報はぜひSAPPHIRE NOW 2016で!
作成者:松井 昌代、投稿日:2016年3月31日
第6回の今回は、昨年のSAPPHIRE NOW以降のこの1年を振り返り、5月に開催されるSAPPHIRE NOWで発表予定の今年もメイントピックになることが間違いないヘルスケアソリューションをご紹介します。
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア- 第5回:Cancer Moonshot — ダボス会議にSAPのCEOビル・マクダーモットが登場
作成者:松井 昌代、投稿日:2016年1月25日
第5回は、1月19日から開催された世界経済フォーラム(WEF、通称“ダボス会議”)初日に、バイデン副大統領がチェアマンとなり開催されたセッション“Cancer Moonshot : A Call to Action”においてIT業界からただひとり招かれたSAP CEO Bill McDermottが語ったがん撲滅に向けてのITの有効性について、WEF速報版としてご紹介します。
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア - 第4回:感染経路を断ち切れ!真のリアルタイム要求に応える専門家集団の戦い
作成者:松井 昌代、投稿日:2015年12月14日
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア、続編となる第4回は、エボラ出血熱の大流行がきっかけとなって立ち上がった伝染病流行監視応答システム(SORMAS)の開発プロジェクトより、人々の生命と健康を守るためのITが備えるべき要件を考察します。
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア ―― 第3回:ゲノム情報に基づいたがん治療福利厚生プログラム - SAP社の個別化医療実践
作成者:松井 昌代、投稿日:2015年11月25日
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア、最終回の今回は、SAPの社内福利厚生プログラムでも実現している、分子生物学に基づいた最先端のがんの診断と治療分野におけるIT活用例をご紹介します。
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア ―― 第2回:ハイデルベルク大学病院で始まったプレママの心に寄り添うコネクテッド・ケア
作成者:松井 昌代、投稿日:2015年11月18日
デジタルヘルスケア連載第2回の今回は、個々の患者 — 妊娠は病気ではないので厳密には患者ではありませんが — と医師との結びつきにITを活用した取り組みをご紹介し、さらに日本での適用について考察します。
データの統合・連携がもたらすデジタルヘルスケア – 第1回:先駆者のDNAを受け継ぐ医療管理機関マーシー・ヘルスケア・システムの挑戦
作成者:松井 昌代、投稿日:2015年10月15日
本連載では、デジタルヘルスケアの好例をご紹介します。第1回は、データの一元管理およびその最大活用を通じて、患者の満足の向上と事業面での成功を両立させたMercy Healthcare Systemのご紹介です。

最近のコメント