小売業にとって、商品やサービス自体の金銭的価値ではなく、あらゆるタッチポイントでの購入やインタラクションとその体験を通じて、消費者にポジティブな感覚・体験をいかに提供できるか283206_Thumbs_Up_R_purpleが、競合との差別化施策として考えられるようになりました。SNSやブログなどソーシャルメディアを通じて、消費者個人が情報を発信したり、いいね!を押したり、一瞬で多くの人に拡散され、企業と直接コミュニケーションを取ることも簡単になりました。

Posted by 熊谷 安希子
SAPジャパン歴20年以上のプロパー。SAPジャパンでインダストリーソリューション系コンサル及び購買領域、プロセス(化学・素材)、サービス(小売・消費財・卸)業界のプリセールス、素材業界のインダストリープリンシパルとして活躍。2015年は消費者接点(オムニチャネル)2017年消費財(ホームパーソナルケア・ファッション)、2018年からは小売・ファッション業界のプリンシパルとして海外などの最新事例、最新テクノロジーにキャッチアップしながら「日本の企業にあてはめるとどのような価値があるか?」を日々考えており、私なりの気づきや感じたことをこのブログで発信できればと思っています。最新の記事
記事総数:10
コープの持続可能な買い物と”廃棄ゼロ(ゼロ・ウェイスト)”の取り組み
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2019年6月19日
昨今日本でも、賞味期限切れ食品を売る店が人気を博していたり、食品ロスを減らそうと、コンビニ各社が消費期限が迫った弁当やおにぎりにポイント還元していくなどロスの削減は世界的な課題になっています。282843_Hands-recycling_R_purple
世界の食料廃棄量は年間約13億トン で、人の消費のために生産された食料のおよそ1/3が廃棄されているといいます。*1
食料が消費されずに捨てられるということは、その食料を育てるのにかかった人件費や土地代、肥料代など莫大なコストも無駄にしていることになります。また食品廃棄を処理するのにも費用が発生しているのです。
ファストファッションの終焉:ミスガイデッド どのようにファッショントレンドを味方につけているのか?
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2019年3月22日
2009年イギリスのオンラインでスタートしたファストファッション ミスガイデッド。
ミレニアル世代を中心に多くのフォロワーを持ち、ソーシャルメディアやポップスターとのタイアップでトレンドの先端を走っています。
毎月リリースされる2,000以上ものスタイルのミレニアルのトレンドをいち早く正確に把握し急成長し、2016年、フィジカルストアの立ち上げや海外、新たなチャネルへの拡大のため、たった5か月という短期間で基幹システムを強化しました。特に、ミレニアルとのデジタルエンゲージメントを強化し、変化の激しいファッショントレンドに迅速に対応するためにサプライチェーン全体をデジタル化することに成功しています。
あなただけの1足を簡単に手に入れる~Fashion Industryに見るAIの活用~
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2018年12月6日
AI(人工知能)はファッションの世界でも接客や需要予測などに活用され始めています。 前回のブログ(ブラを試着する時間はない⁉ サイズと好みのデジタル化)では、自分にあったサイズを簡単に見つけるためのデジタル活用を書きまし ...
ブラを試着する時間はない!? サイズと好みのデジタル化
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2018年9月20日
ネットやカタログで買い物をしてサイズが合わなかった!失敗した!という経験のある人は少なくないでしょう。 多少のサイズ違いが許容される洋服に比べ、直接肌につけるブラはFit感を自分の好みに合わせたいという意識は強いと思いま ...
ファッション業界のトランスフォーメーション ~デザイナーがリアルタイムに消費者につながる~
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2018年6月21日
ファッションショーに参加した人ならご存じかもしれませんが、最近は、スマホでショーのライブ配信やコレクションのお気に入り登録、ソーシャル投稿、購入など様々なことができます。
アメリカのラグジュアリーブランドのバッジェリーミシュカ (Badgley Mischka)は、2018年2月のニューヨークのファッションウィーク で、ランウェイのモバイルアプリをお披露目しました。
IoTの最新ショーケースから考える、B2Cにおけるオムニチャネルのあり方
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2015年5月11日
IoTで実現されるイノベーションを直に体験いただけるHyperconnected Asia。本ブログではIoTの最新ショーケースを参考に、B2Cにおけるオムニチャネルの方向性についてお話しします。
オムニチャネルを実践したコンタクトセンターの姿
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2015年4月27日
オムニチャネルへの取り組みが本格化し、さまざまなチャネルを横断したカスタマージャーニーは複雑化の一途をたどっています。顧客とのエンゲージメントを支えるこれからのコンタクトセンターのあり方に迫ります。
素材業界の技術・技能伝承~デジタル時代の免許皆伝――第2回:技術・技能伝承で企業価値向上
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2014年11月19日
大がかりな投資や取り組みを必要とする技術・技能伝承を、どのように進めていくべきか。そもそも、技術・技能伝承は一工場の安全確保だけの問題ではなく、経営全体の課題と言えます。
素材業界の技術・技能伝承~デジタル時代の免許皆伝――第1回:製造現場の知をどう受け継ぐか
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2014年11月6日
本ブログでは、鉄・非鉄などの金属・金属加工をはじめとする素材業界における、日本特有の課題「技術・技能伝承」をテーマにお話しします。

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